暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、目的の品を求めて風襄尊者(フォンシアンそんじゃ)という人物と対峙する。彼女は一日しか記憶が保てないという、悲しい運命を背負っていた。戦いの最中、魔尊は神が仕掛けた運命のループを破壊し、ある人物を呼び出す。その人物の登場によって、風襄尊者をめぐる六千年にもわたる壮絶で悲しい恋の真実が明らかになる。愛するがゆえの究極の選択が、胸を締め付ける回だ。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ38話

いやー、今回の話は本当にグッときた。ティッシュの箱、隣に置いといた方がいいかもしれない。特に、風襄と潜光の物語は、もう涙なしじゃ見られないよ。

第38話:六千年の愛と、たった一日の再会

まず、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)の話から。彼女、魔尊(モーズン)を浄化しようと企んでるんだよね。彼を浄化の池に突き落とそうとする。その魂胆がまた面白い。でも、さすがは魔尊。そんな浅い考えはお見通しだ。いつまで遊ぶ気だ?って冷静にツッコまれる。

諦めない暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、今度はブレスレットがなくなった!とか言い出す。探すフリをして、なんとか池に近づけさせようとするわけ。このやり取り、ちょっと笑えるよな。

運命を変えた魔尊の一手

そこに、風襄尊者(フォンシアンそんじゃ)っていう新しいキャラが登場する。彼女は暮懸鈴が持ってる長生蓮が目当てらしい。問答無用で攻撃を仕掛けてくる。結構ヤバい状況だ。

暮懸鈴は一発くらいなら耐えられるかなんて覚悟を決める。彼女が池に吹っ飛ばされそうになった瞬間、魔尊が彼女を抱きかかえて助けるんだ。ここ、めちゃくちゃカッコいい!

風襄は魔尊の体から魔気を感じ取る。暗域の者がなぜここにって、一気に敵意むき出しになる。魔尊も応戦するんだけど、暮懸鈴は殺さないで!って叫ぶ。彼女、根は優しいんだよな。

ここからが魔尊の本領発揮。彼は術を使って、真昼の空を真っ暗な夜に変えてしまう。すると、潜光っていう男が現れる。風襄と潜光、ついに再会するんだ。この再会シーンのために、魔尊は神が仕掛けた運命のループすらぶっ壊した。自分の運命は自分で書き換える。彼の覚悟が伝わってくる。

潜光君(チェングアンくん)の悲しすぎる犠牲

話は少し前に遡る。魔尊は潜光君(チェングアンくん)に取引を持ちかけていた。君の命と引き換えに、風襄の一日の呪いを解いてやれると。潜光君は、自分の命で風襄を救う道を選んだんだ。

風襄は、一日しか記憶が保てない呪いにかかっていた。潜光は、その呪いを解くために自分の命を差し出した。風襄はもちろんそんなの嫌だって言う。

ここで、衝撃の事実が明らかになる。潜光君は、もう六千年も風襄のそばにいたんだ。毎日記憶を失う彼女のもとに毎日現れて、毎日愛を伝えていた。六千年間、毎日だぞ。想像を絶する。一番辛かったのは、忘れられることを知りながら愛を伝え続けた潜光君自身だった。

彼は風襄に言う。君が苦しまないように、俺に関する記憶をすべて消すと。彼は風襄を眠らせ、魔尊と暮懸鈴に彼女を託す。そして、光の粒になって消えてしまった。

忘れえぬ記憶

翌朝、風襄が目を覚ます。彼女は暮懸鈴たちのことは覚えていた。でも、潜光の名前を出されると知らない人だと答える。彼女はここを出て、世界を見てみたいと言って、一人で去っていく。

暮懸鈴は魔尊に尋ねる。本当に忘れちゃったのかな。魔尊は静かに答える。忘れたか、忘れていないか。それは彼女自身にしか分からない。

風襄は一人歩きながら、心の中で思う。彼女は、潜光が記憶を消すことに抵抗していた。彼の力は自分と同じくらい。本気で嫌がれば、記憶は消せない。彼女は、辛くても彼との記憶を覚えておくことを選んだんだ。この強さ、本当に胸を打つ。

物語の最後、暮懸鈴と魔尊は次の目的地、擁雪城の氷崖にたどり着く。そこには、天命(ティエンミン)が仕掛けた殺陣が待ち構えていた。

第38話の感想:涙なしには見られない…

今回は完全に風襄と潜光君の回だった。六千年間、毎日同じ人に告白し続けるって、どんな愛の形なんだろう。その途方もない時間と、彼の絶望と希望を考えると、言葉を失うよ。魔尊が、ただの破壊者じゃなくて、二人のために運命を捻じ曲げたっていうのもポイントが高い。彼は彼なりの正義というか、美学があるんだな。そして最後の風襄の選択。忘れたフリをして、たった一人で彼の記憶を抱いて生きていく。強すぎるだろ、彼女。悲しいけど、すごく美しい物語だった。こういうサイドストーリーがしっかり描かれているから、このドラマは深みがあるんだよな。

つづく