玉令を盗んだ犯人、顔似(イエン・スー)を捕らえたシエ・シュエチェン。彼は共犯者の存在を炙り出すため、わざと顔似を逃がす。案の定、顔似は謎の人物と接触するが、追っ手に気づくと自ら命を絶ってしまう。

シュエチェンは、鏡花宮に内通者がいると確信。内部調査が始まるが、捜査担当の高秋旻(ガオ・チウミン)は、親友の崔婉婉(ツイ・ワンワン)を疑うことができない。進まない捜査に業を煮やしたシュエチェンは、内通者を誘き出すための巧妙な罠を仕掛ける。小さな証拠と心理戦を駆使した彼の作戦は、犯人を追い詰めることができるのか。信頼と裏切りが交錯する、緊迫した頭脳戦が繰り広げられる。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ5話

第5話:内通者の正体と新たな罠

わざと逃がす一手

シエ・シュエチェンとルムー・シュエンリンが、玉令を盗んだ顔似(イエン・スー)と対峙する。ここでシュエチェン、なんとわざと顔似を逃がすんだよね。ルムー・シュエンリンはなんで?ってなるけど、シュエチェンの考えはもっと先を読んでいた。鏡花宮の警備は鉄壁のはず。それをあっさり突破できたのは、仲間がいる証拠だってこと。

案の定、顔似は路地裏で黒衣の謎の人物と接触。玉令を渡して閣主のために大業をなんて言ってる。そこへ追跡していた封遙(フォン・ヤオ)が駆けつける。黒衣の人物は逃げちゃうけど、追い詰められた顔似は自ら命を絶ってしまう。覚悟が決まりすぎてる。

鏡花宮のネズミ探し

シュエチェンたちは、顔似が言っていた閣主という言葉から、敵が朽仙閣だと見当をつける。仙盟に恨みを持つヤバい集団らしい。ここで封遙(フォン・ヤオ)が重要なことを思い出す。現場に、鏡花宮には生えていないはずの鉤樹葉が落ちていたって。これが内通者探しの大きなヒントになる。

シュエチェンは、鏡花宮の責任者の一人、高秋旻(ガオ・チウミン)に内部調査を依頼する。鏡花宮のトップである素凝真(スー・ニンジェン)もこの動きを察知。部下の在溪(ザイ・シー)に、むしろ身体検査までして徹底的にやれと命じる。この人も食えないな。

友情が目を曇らせる

高秋旻(ガオ・チウミン)は宮の全員を調べたけど、内通者はいなかったと報告してくる。シュエチェンは本当に全員?と突っ込む。高秋旻(ガオ・チウミン)の親友、崔婉婉(ツイ・ワンワン)は調査したのかと。高秋旻は彼女がそんなことするわけないとムキになってかばう。気持ちはわかるけど、捜査官としてはダメだろ。

ルムー・シュエンリンは、そんな高秋旻の態度にイライラ。じゃあ私たちの努力は遊びだったわけ?と一喝。この二人、前から仲悪そうだったけど、ここでバチバチに火花が散る。

罠にかかった蝶

シュエチェンは、高秋旻の友情ごっこに付き合ってられない。彼は次の手を打つ。高秋旻が信じないなら、証拠を突きつければいいだけ。

シュエチェンたちは、高秋旻の前でわざと顔似の内丹に術をかけた。二時間後には記憶が全部見えると嘘の情報を流す。これを盗み聞きしていたのが、何を隠そう崔婉婉。彼女は真っ青になって、証拠隠滅のために内丹を奪おうと客棧へ向かう。見事にシュエチェンの罠にハマったわけだ。

崔婉婉が罠にかかり、逃げようとしたその時。彼女の前に現れたのは、なんと素凝真。素凝真は一瞬の迷いもなく崔婉婉を殺害。口封じってことか。この人、やっぱり黒幕なのか?

事件解決かと思いきや、素凝真はシュエチェンたちを食事に招待する。その席で、今度は暗域の摂魂蠱っていうヤバい蟲が現れる。一難去ってまた一難。休む暇もない。

第5話の感想:信じる心と裏切りの連鎖

今回は完全にミステリー回だったね。誰が内通者なのか、どうやって炙り出すのかっていう展開が最高に面白かった。特にシエ・シュエチェンの頭脳戦が光ってた。鉤樹葉っていう小さな証拠から犯人を割り出して、嘘の情報で罠にかける。手際が良すぎて惚れ惚れする。

一方で、高秋旻の姿がすごく人間的で印象に残ったな。友達を信じたいっていう気持ちが、捜査の邪魔になる皮肉。彼女の甘さがイライラするんだけど、その気持ちも痛いほどわかる。ルムー・シュエンリンが彼女にキレるのも無理ないけどね。

そして一番の衝撃は、素凝真が崔婉婉を殺したシーン。あっさり仲間を切り捨てる冷酷さ。彼女がただの鏡花宮の主じゃないことは確かだ。黒幕本人なのか、それともさらに上に誰かいるのか。謎が深まるばかりで、こっちの頭も混乱してくる。

裏切りが連鎖して、誰も信じられなくなる。そんな緊張感の中、最後の最後にまた新しい敵が出てくるんだから、本当に息つく暇がない。脚本家、視聴者を休ませる気ゼロだな。

つづく