謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちが滞在する鏡花宮で、人を操る恐ろしい蠱毒が突如発生する。仲間や弟子たちが次々と操られ、一行は絶体絶命の窮地に立たされる。この危機的状況を救ったのは、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が放った捨て身の秘術だった。彼女は人々を救う代償として力を使い果たし、倒れてしまう。彼女を救いたい一心で、謝雪臣はある決断を下すが、それが予期せぬ事態を引き起こす。事件が収束し、それぞれの思いが交錯する中、一行は新たな目的地へと旅立つことになる。
「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ6話
まさかの蠱毒パニック!暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)、捨て身の秘術
謝雪臣(シエ・シュエチェン)たちが食事をしていたんだ。そしたら突然、ヤバい気配がした。人を操る摂魂蠱(せっこんこ)って蠱毒だ。仲間の一人、素凝真(スー・ニンジェン)まで感染しちまう。
南胥月(ナン・シューユエ)が術で一時的に扉を塞ぐ。でも、長くはもたない。外からは、蠱毒にやられた鏡花宮の弟子たちが大勢押し寄せてくる。もう完全にパニック映画のノリだよ。
暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、こいつらを斬り捨てようとする。でも謝雪臣(シエ・シュエチェン)がそれを止めた。彼らは人間だって。この一言、重いよな。
じゃあどうするんだって話になる。ここで暮懸鈴が動いた。彼女は自分の手を刃物で切り裂く。その血を使って、なんと魔功を発動させたんだ。毒を以て毒を制すってやつだね。蠱毒を浄化するには、これしかないって覚悟を決めた。
謝雪臣(シエ・シュエチェン)は必死に彼女を止めようとする。やめろ、お前の身が危ないって。それに対して暮懸鈴が心配してくれてるの?って聞くんだ。この問いに、謝雪臣は何も言えない。もう、この二人の間の空気が変わり始めてるのがわかるよな。
結局、暮懸鈴はたった一人で全員を救った。その代償は大きかった。彼女は力を使い果たして、謝雪臣の腕の中に崩れ落ちる。その瞬間、南胥月(ナン・シューユエ)も彼女を支えようと手を伸ばすんだ。でも、間に合わなかった。彼の空を切った手が、めちゃくちゃ切なかった。
霊丹の副作用?暴走する暮懸鈴
暮懸鈴はただ気絶しただけじゃなかった。もともとあった霊竅(れいきょう)の傷が、魔功を使ったせいで悪化してしまった。
謝雪臣は焦る。どうにかして彼女を助けたい。その時、彼は暮懸鈴が落とした手帳を見つけるんだ。中を見るのはためらった。でも、彼女を救うヒントがあるかもしれない。彼は意を決して手帳を開く。
そこに書かれていた内容から、彼は一つの可能性にたどり着く。以前、暮懸鈴が話していた欲影(よくえい)の霊丹。これを飲ませれば、彼女の功力が増して助かるかもしれない。彼は迷わず霊丹を彼女の口元へ運んだ。
薬が効いたのか、暮懸鈴はすぐに目を覚ます。でも、様子がおかしい。彼女の目には、謝雪臣が紫色の光を放って見えているみたいだ。
次の瞬間、彼女は謝雪臣にいきなり抱きついた。全身が痛いって言いながら、彼の唇を求める。服が肌に擦れて痛いと言い、自分で脱ごうとさえする。完全に理性が飛んでる状態だ。謝雪臣は必死で彼女を制止する。それでも彼女は彼の唇を奪い、しまいには噛みついた。
万策尽きた謝雪臣は、仕方なく彼女の急所を突いて気絶させる。彼女をベッドに寝かせた彼の表情は、困惑と戸惑いでいっぱいだった。
それぞれの思惑と、新たな旅の始まり
一連の騒動の後、一行は蘊秀山荘(うんしゅうさんそう)へ戻ることになる。
出発前、高秋旻(ガオ・チウミン)が謝雪臣に会いに来る。彼女は、暮懸鈴が魔功を使ったことを秘密にすると約束した。それだけじゃない。回復した素凝真に、蠱毒騒ぎはどう収まったのか聞かれた時、謝雪臣が弱点を見つけて解決したと嘘をついて、暮懸鈴を庇ったんだ。あの高秋旻(ガオ・チウミン)が、だよ。彼女の中でも何かが変わり始めてる。
ただ、暮懸鈴と高秋旻(ガオ・チウミン)は顔を合わせれば相変わらずの口喧嘩。謝雪臣が君たちは一体どんな因縁があるんだ?と聞く。すると暮懸鈴はあなたに話しても、どうせ忘れちゃうでしょとだけ言って、怒って先に行ってしまった。このセリフ、絶対何か重要な伏線だ。
山荘に戻った後、暮懸鈴は一つの決意をする。彼女は謝雪臣を追いかけ、一緒に彼の故郷である擁雪城(ようせつじょう)へ連れて行ってほしいと頼むんだ。
本当に闇を捨てて光につく気かと問う謝雪臣。彼女は答える。暗域で生きるために嘘もたくさんついた。でも、光の下に立ちたいという気持ちだけは本物だと。
その真剣な眼差しを見て、謝雪臣は彼女を連れて行くことを受け入れた。
その様子を遠くから見ていた人物が二人。封遙(フォン・ヤオ)だ。あの人を行かせるのですか封遙(フォン・ヤオ)の問いに、南胥月は静かに答える。引き留めることはできない。ならば、私も共に行こう彼の決意が、物語を新たなステージへと進めていく。
第6話の感想:暮懸鈴の魅力が爆発した回
今回はとにかく暮懸鈴の回だった。彼女の持つ多面的な魅力が炸裂してたね。みんなを救うために自分の身を犠牲にする聖女みたいな一面を見せたかと思えば、次の瞬間には薬のせいで理性を失い、謝雪臣を妖艶に誘惑する。この振り幅がすごい。どっちも嘘じゃない、彼女の本質の一部なんだろうなと感じさせる深みがあった。
謝雪臣も、もう完全に彼女から目が離せなくなってる。心配したり、助けようと必死になったり、手帳をこっそり読んじゃったり。彼の気持ちがどんどん暮懸鈴に傾いていくのが手に取るようにわかって、見ていてニヤニヤしちゃう。
そして、南胥月の切なさ!倒れた暮懸鈴を助けようとした手が空を切るシーンは、今回屈指の名場面だと思う。彼の片思いが物語にいいスパイスを加えてる。高秋旻もただの意地悪なライバルじゃなく、暮懸鈴を庇う行動を見せ始めて、キャラクターたちの関係性が一気に面白くなってきた。アクションあり、サスペンスあり、そして濃密な恋愛模様あり。感情が大きく揺さぶられる、見ごたえのあるエピソードだった。
つづく