父の死の真相を探る謝雪臣(シエ・シュエチェン)は、裏切り者である于長老と対峙する。そこで彼の隠された力が明らかになる。一方、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は南胥月(ナン・シューユエ)との意外な過去の繋がりを知ることに。彼から昔の出来事を聞かされ、二人の関係に変化の兆しが見える。謝雪臣は暮懸鈴を擁雪城に留め、霊族への偏見をなくすという自らの目的を語る。裏では新たな敵も動き出し、物語は大きく動き始める。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ8話

過去のつながりと、新しい関係

暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)が謝雪臣(シエ・シュエチェン)を慰めた後、そこに南胥月(ナン・シューユエ)がいたんだ。彼は暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)に話しかける。なんで慰めに行かないの?と聞く暮懸鈴。南胥月(ナン・シューユエ)は、自分の親父が死んだ時、謝雪臣(シエ・シュエチェン)も遠くから見てただけだったと答える。お互い、そういう距離感が一番だって分かってるんだよな。

そんな話から、南胥月は暮懸鈴が昔、謝雪臣と会ってたことを見抜く。鋭いな、こいつ。君の彼を見る目は、ただ好きなだけじゃない南胥月はストレートに言う。暮懸鈴は、謝雪臣を救うために彼が死んだ過去を思い出す。辛い記憶だから、言えないよな。

話は変わって、今度は南胥月が自分の過去を話し始める。彼は暮懸鈴に昔会ったことがあると言う。彼女の顔にあった金色の紋様と、足の鈴を覚えていた。当時、周りはみんな自分を哀れんだけど、君だけは違った、と。普通に接してくれたのが、よっぽど嬉しかったんだろうな。その話で、暮懸鈴も彼があの若君だったことを思い出す。

昔、好きを少し分けてくれるって言ったよね。あれ、まだ有効?南胥月が冗談っぽく聞く。急な告白みたいなもんだから、暮懸鈴も固まるよな。結局、冗談だってことで流れたけど、二人の間に何か新しい空気が流れたのは間違いない。

父の死の真相へ、謝雪臣の覚悟

親父さんの葬儀を終えた謝雪臣は、すぐに行動を開始する。向かった先は于長老のところだ。あんたと俺、まだ終わってない碁があったよなそう言って、謝雪臣は賭けを持ちかける。俺が勝ったら、黒幕の朽先閣主(きゅうせんかくしゅ)が誰か教えろ、と。

于長老は顔面蒼白。知ってたのかよ、って顔だ。部下が動こうとするけど、謝雪臣が一瞬で片付ける。ここで判明する。謝雪臣の法力は、とっくに回復していた。于長老は、朽先閣主(きゅうせんかくしゅ)の力が強大で、死ぬのが怖くて従っただけだと白状する。情けない言い訳だ。

謝雪臣は親父を殺したのが誰か問い詰める。于長老は、自分は衛兵をどかしただけだと主張する。それ以上は知らない、と。謝雪臣は、その言葉を聞いて于長老を斬り捨てた。容赦ない。復讐のためなら、人間相手でもためらわない覚悟だ。

霊族と人間、二人の目指す場所

その現場を、暮懸鈴は見ていた。彼女は、謝雪臣が人間を殺したことにショックを受ける。俺は善悪で判断するだけだ謝雪臣は冷静に答える。その基準は、霊族に対しても同じだと。

彼が暮懸鈴をここに呼んだ本当の理由も明かされる。霊族への偏見をなくしたい。そのために、君にここにいてほしいんだ、と。壮大な目的があったんだな。

その後、暮懸鈴は擁雪城で授業を受けたり、掃除当番をしたりする毎日。ある日、謝雪臣の庭で懸鈴樹を見つける。これ、暗域にしか生えない特別な木のはず。なんでこんなところに?ずっと前からここにある謝雪臣は短く答えるだけ。でも心の中では、暮懸鈴の居場所もここにあるはずだと考えている。彼は暮懸鈴に剣を一本選ばせた。彼女はその剣に第一剣と名付けた。ここから始まる、ってことか。

動き出す黒幕たち

その頃、別の場所で大きな動きがあった。桑岐(サン・チー)が修行を終えて出てきた。彼は部下に命令する。朽先閣主に伝えろ。今一番やるべきは、謝雪臣の法力が本当に回復したか確かめることだ、と。桑岐(サン・チー)自身には、何か別の計画があるみたいだ。敵側も本格的に動き出して、物語が一気にきな臭くなってきた。

今回の感想

南胥月が一気に重要人物になったな。過去のちょっとした出会いが、今になってこんな形で繋がるのか。こういう伏線回収は見てて気持ちいい。謝雪臣は目的のためなら手段を選ばない冷徹さを見せた。でもその裏には、霊族と人間の共存っていうデカい理想がある。このギャップが彼の魅力だよな。ただの復讐鬼じゃない。暮懸鈴も、ただ守られてるだけじゃなくて、ちゃんと自分の頭で考えて、謝雪臣のやり方に疑問を投げかける。この二人の関係性が深まっていく感じがいい。敵の桑岐も動き出して、いよいよ全面対決の雰囲気がしてきた。

つづく