第9話のネタバレ
仙盟、大集合。でも俺たちは蚊帳の外
仙盟の偉いさんたちが、擁雪城に集まってきた。前の盟主が殺されちまったからな。その話し合いのためだ。暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)と南胥月(ナン・シューユエ)は、その様子を遠くから眺めてる。
暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は体調が悪いってことにして、会議をサボってる。本当は仙盟の連中に会いたくないだけ。特に、あの素凝真(スー・ニンジェン)には絶対会いたくない。こういう時に限って、会いたくない奴に会うんだよなって暮懸鈴がボヤく。過去に明月山荘で色々あったみたいだ。高秋旻(ガオ・チウミン)の身代わりになって死ねって言われた、最悪な記憶が蘇る。
南胥月(ナン・シューユエ)も俺は仙盟の人間じゃないしって言って、お祭り騒ぎには不参加。暮懸鈴は体の中の魔気がバレないか心配してる。南胥月が霊墨の術で隠してくれてるけど、普通じゃない状況になったら?そん時は運次第だななんて、軽いんだか重いんだかわからん会話をしてる。
金持ちボンボン登場と、まさかの父ちゃん探し
そこに現れたのが、碧宵宮の若宮主、傅瀾生(フー・ランシェン)だ。南胥月いわく、碧宵宮はとにかく金持ちらしい。傅瀾生(フー・ランシェン)は南胥月を見つけると、すぐに駆け寄ってきた。人懐っこい犬みたいだな。
彼は暮懸鈴を見るなり君は誰?と興味津々。南胥月が紹介すると、傅瀾生は初対面の贈り物がないととか言って、懐から法器をいくつも取り出した。これ、もらったばっかだけど、あげるよって。レベルが違う。暮懸鈴は遠慮するけど、南胥月が遠慮すんなって。こいつん家にはこんなのゴロゴロしてるからと後押しして、受け取ることに。
その時、暮懸鈴の懐から父ちゃーん!って声がした。霊獣の阿宝(アバオ)だ。傅瀾生がびっくりしてると、暮懸鈴は阿宝(アバオ)を外に出す。阿宝は傅瀾生を見て父ちゃん!とまた叫ぶ。どうやら一番金持ちの修士が自分の父親だと信じているらしい。傅瀾生は一番金持ちなのは俺じゃなくて、俺の親父だなと笑う。阿宝が父親の名前は傅滄漓(フー・ツァンリー)だと言うと、傅瀾生はうちの一族っぽい名前だ。探しといてやるよと約束して去っていった。いい奴じゃんか。
新しいボスは誰だ?仙盟の内輪もめ
場面は変わって、仙盟の会議室。謝雪臣(シエ・シュエチェン)が、父親である盟主が死んだことを正式に報告する。碧宵宮の夫婦なんかは、すぐに桑岐(サン・チー)と朽仙閣の仕業に違いない!と息巻いてる。
話は、次の盟主を誰にするかってことに移る。混沌珠を守るためには、リーダーが必要だからな。みんな謝雪臣(シエ・シュエチェン)を推薦する。でも彼はまだ功力が回復してないと固辞。すると、素凝真(スー・ニンジェン)が私がやると手を挙げた。この発言に、速攻で反対意見が飛ぶ。口論はすぐに取っ組み合いのケンカに発展。危うく大惨事になるところを、懸天門のトップがなんとか止めた。謝雪臣が今日はもうやめだ。日を改めようと場を収めて、会議は解散。まったく、まとまりのない連中だ。
忍び寄る影と、最悪の誤解
その頃、桑岐(サン・チー)は痴影(チーイン)という手下を擁雪城に送り込んでいた。暮懸鈴にお前の仕事を忘れるなと警告するためだ。痴影(チーイン)は城の誰かに乗り移って、暗躍を開始する。
阿宝がすぐに暗族の気配を嗅ぎつけた。暮懸鈴は南胥月を残して、一人で様子を見に行く。そこで痴影が取り憑いた人間と、戦闘が始まってしまう。
最悪なことに、その現場を高秋旻(ガオ・チウミン)に見られてしまった。彼女の目には、暮懸鈴が罪のない人間を襲っているようにしか見えない。高秋旻は問答無用で暮懸鈴に攻撃を仕掛ける。さらに懸天門の術も加わって、暮懸鈴は一気に追い詰められ、重傷を負って倒れ込む。薄れゆく意識の中で、彼女は昔、桑岐の元へ行くために、多くの敵をなぎ倒した日のことを思い出していた。
第9話の感想
いやー、今回は情報量が多くて頭がパンクしそうだったな。仙盟の連中が集まったけど、結局やってることは権力争い。新しい盟主の座をめぐって、すぐケンカを始めるんだから、見てて呆れるよ。謝雪臣の親父さんの弔い合戦とか言ってるけど、本音は自分の利益だろってツッコミたくなる。
そんなドロドロした中で、傅瀾生と阿宝のやり取りは唯一の癒やしだった。あの金持ちボンボン、嫌味がないし、めちゃくちゃいい奴。阿宝の父ちゃん探しが、まさかこんな形で進展するとは思わなかった。これ、結構重要な伏線になりそうだな。
それにしても、最後の展開はキツい。暮懸鈴がマジで可哀想すぎる。やっと少し癒やされる時間があったと思ったら、今度は味方のはずの奴から攻撃されるんだから。高秋旻、お前もうちょっと状況を見ろよ!話を聞けって!誤解から生まれる悲劇って、見てる側としては一番しんどい。暮懸鈴がまた一人で全部背負い込もうとしてるのが、本当にやるせない。
つづく


