霍擎雲(かく・けいうん)との距離を縮める皇北霜(こう・ほくそう)。二人の間には甘い時間が流れるが、夫である那戦(なせん)との関係は悪化の一途をたどる。那戦から夫人の称号を剥奪された皇北霜は、彼を利用した復讐計画の練り直しを迫られる。

一方、謎の男・若問(じゃくもん)は皇北霜に共に逃げるよう迫り、彼女の秘密を盾に脅しをかける。そんな中、皇北霜の部屋で霍擎雲、若問、そして那戦が鉢合わせする絶体絶命の事態が発生。皇北霜は驚異的な機転でその場を乗り切る。料理大会を前に、それぞれの思惑が交錯し、新たな波乱の幕が開く。

「漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛」あらすじネタバレ13話

いやー、今回の13話、マジで心臓に悪かった。恋と復讐と策略がごちゃ混ぜになって、一瞬も目が離せない展開だったよ。早速、何が起きたか話していくね。

第13話:屏風の裏には男が二人

今回のタイトルはこれしかない。もう、クライマックスの状況が全てを物語ってる。皇北霜(こう・ほくそう)の部屋、屏風の裏に男が二人も隠れてるんだから。とんでもない状況だよ。

甘い時間と迫る危機

霍擎雲(かく・けいうん)、怪我してるくせに皇北霜(こう・ほくそう)の部屋に入り浸りすぎだろ。雲芳閣を自分の家みたいに思ってる。しかも、わざと痛いフリをして皇北霜の気を引こうとする。その作戦、ちょっと可愛いじゃないか。

皇北霜も皇北霜だ。前の晩、酔った勢いで本音を告白しちゃった。それを霍擎雲(かく・けいうん)に突っ込まれて覚えてないってしらを切る。もうバレバレだってのに。霍擎雲はそんな彼女を抱きしめて、思い出させようとする。この二人の距離感、見てるこっちが照れるよ。

ただ、甘いだけじゃない。夫の那戦(なせん)が最悪のタイミングでやってくる。皇北霜に夫人の義務、つまり夜伽を強要するんだ。ベッドに押し倒される絶体絶命のピンチ。ここで皇北霜が機転を利かせた。わざと自分の手の傷口を握りしめて血を出す。その血を那戦(なせん)の手に付けて、彼の気分を台無しにさせた。ナイスプレー!

那戦はこれで完全に興ざめ。皇北霜が夜伽を避けるためにやったことだと気づく。彼は怒って、彼女から夫人の称号を剥奪した。お前はもう夫人じゃない。ただの協力者だって。まあ、皇北霜からしたら、むしろ好都合だったかもしれないね。

それぞれの思惑が渦巻く

周りの連中も、それぞれ勝手に動き回ってる。

まず、あの嫌な女、真渠幼佳(しんきょ・ようか)。若問(じゃくもん)の世話役にされて文句タラタラ。皇北霜の正体を探るために、故郷の厄娜泣(やくなき)に人を送ろうと画策する。おまけに、若問(じゃくもん)が書庫を襲った盗賊だと気づく。彼を始末して那戦に恩を売ろうなんて、本当にろくでもないことを考える。まあ、寝込みを襲おうとして、逆に若問に髪を切られてビビってたけど。ちょっとスカッとしたよ。

謎の男、若問も不気味だ。華玉府で美味いものを食ってのんびりしてるかと思えば、皇北霜に俺とここを出ろと迫る。断れば霍擎雲との関係をバラすって脅してきた。彼が霍擎雲を助けた理由もヤバい。俺自身の手で殺すためだと言い放つ。こいつ、一体何が目的なんだ。

霍擎雲の側近、沙曲(さきょく)も焦ってる。彼は霍擎雲に、皇北霜との関係に溺れて復讐を忘れるなと釘を刺す。沙曲(さきょく)の一族は、那戦のクーデターで皆殺しにされた過去がある。彼にとって復讐は全てなんだ。霍擎雲が書庫から盗んで書き写した大漠奇卷の気候篇を、元の場所に戻しに行く。その忠誠心は本物だね。

屏風の裏で地獄の鉢合わせ

そして、今回一番の見どころがやってくる。

皇北霜の部屋で、若問が彼女を脅している。そこに霍擎雲もいる。皇北霜は霍擎雲を慌てて屏風の裏に隠させた。

最悪なことに、今度は那戦が部屋を訪ねてくる。侍女の夜佩(やはい)が知らせてくれたおかげで、若問も同じ屏風の裏へ滑り込んだ。狭い屏風の裏で、霍擎雲と若問が鉢合わせ。気まずすぎるだろ、この状況。想像しただけで胃が痛くなる。

皇北霜はすごい。屏風の裏で男二人が一触即発だっていうのに、顔色一つ変えずに那戦と交渉を始める。那戦の軍を使って復讐しようと探りを入れるけど、那戦に見透かされて失敗。

那戦が帰った後、案の定、屏風の裏から出てきた二人は殴り合い寸前。皇北霜が必死に止めて事なきを得た。本当に肝が据わってるよ、彼女は。

物語の最後、若問は真渠幼佳(しんきょ・ようか)にあるヒントを与える。料理大会で勝ちたいなら、皇北霜の寝室を自分で見に行けと。これが次の波乱の火種になる。

第13話の感想:恋と復讐が交差する、ハラハラしっぱなしの回

今回は、恋愛模様と復讐劇が一気に加速した感じだね。霍擎雲と皇北霜の関係は深まってる。でも、その裏でそれぞれの復讐計画が複雑に絡み合ってる。沙曲の過去が明かされたことで、霍擎雲の背負うものの重さも伝わってきた。

一番の見どころは、やっぱり皇北霜の部屋に男三人が集結したシーン。那戦、霍擎雲、若問。敵と恋人と謎の男。この三人が一堂に会す緊張感はすごかった。特に屏風の裏で霍擎雲と若問が鉢合わせするなんて、脚本家は視聴者の心臓を止めに来てるとしか思えない。

そんな地獄みたいな状況でも、冷静に立ち回る皇北霜の胆力には感心するしかない。彼女の機転と度胸がなければ、とっくに終わってた。

若問が真渠幼佳に与えたアドバイスも気になる。皇北霜の寝室に何があるのか。これが次の料理大会にどう影響するのか。まったく、一難去ってまた一難だ。

つづく