あらすじ
宴の後の不穏な動き
宴会でいきなり波乱が起きるんだ。占別(せんべつ)っていう男が皇北霜(こう・ほくそう)は偽物だって言い出した。本物の公主はあんなに冷たい女じゃない、ってね。果児(かじ)っていう侍女?が大騒ぎするけど、那戦(なせん)を処刑しろって命令する。もう誰も止められない。
宴会が終わった後、那戦(なせん)を引き止める。君の正体が何であれ気にしない、俺は君を皇北霜として認めるってさ。これ、完全に何か企んでる顔だよね。
一方、霍擎雲(かく・けいうん)も動いてる。占別(せんべつ)に釘を刺してた。どうやら占別の母親を人質にしてるみたいだ。麻随(まずい)城がもうすぐ若問(じゃくもん)に落とされるから、余計なことはするなと。この会話、呉将軍(ごしょうぐん)にバッチリ聞かれてるんだよな。呉将軍(ごしょうぐん)は霍擎雲(かく・けいうん)の顔の特徴を那戦に報告。那戦はすぐに気づく。こいつが天都(てんと)の領主、霍擎雲だってね。
それぞれの戦場
その頃、砂漠の荒くれ者、若問(じゃくもん)が麻随(まずい)城に攻め込んでた。格心薇(かく・しんび)も一緒だ。城の中はもぬけの殻かと思いきや、待ち伏せがいた。若問は強いよ。一人で兵士たちをなぎ倒していく。格心薇(かく・しんび)を守りながら戦う姿が、なんか妙に色っぽいんだ。二人の間の会話も、冗談なのか本気なのか、ギリギリのラインを攻めてくる。
捕まった格爾勁勤(かく・きょうきん)は、あっさり命乞い。格心薇はこの卑怯者!ってブチギレる。逆上した格爾勁勤(かく・きょうきん)は格心薇を人質に取るんだけど、若問は冷静だ。格心薇の正体を明かそうとする。格心薇は自分の正体がバレる前に、とっさに格爾勁勤を殺そうとするけど、若問に止められちゃう。こっちのサイドも一触即発だね。
ネタバレ
ここからが本番。本当にキツい展開が始まる。
裏切りと暴露
霍擎雲は、麻随が落ちたのを知って、いよいよ皇北霜を連れて逃げる決意を固める。雲芳閣に忍び込んで、皇北霜に愛を告げるんだ。君にすべてを捧げるって。そして、明日、居云閣で落ち合って一緒に逃げようと約束する。
この二人だけの甘い時間。でも、最悪なことに、那戦が全部聞いてた。呉将軍が見つけた密道を通って、皇北霜の寝室のすぐそばまで来てたんだ。
皇北霜が荷物をまとめて、侍女たちに別れを告げ、密道を通って逃げようとしたその時。そこに立っていたのは那戦だった。
那戦は、皇北霜に衝撃の事実を告げる。霍擎雲の正体は天都(てんと)の領主であること。そして、皇北霜の母親の死には、天都と格爾勁勤が関わっていること。つまり、愛する男が、母親の仇の一味だったってことだ。残酷すぎるだろ。
悲劇の決別
翌日、居云閣。霍擎雲は約束の場所で皇北霜を待っていた。やっと二人で自由になれる。そう信じてたはずだ。
そこに皇北霜が現れる。でも、彼女の目に光はなかった。
彼女は、霍擎雲に近づくと、隠し持っていた短剣を、ためらいなく彼の胸に突き刺した。
お前は北境の領主だろう。皇北霜がそう問い詰めると、霍擎雲は何も言い返さない。むしろ、どこか安堵したような、これで解放される、といった表情を浮かべるんだ。
その瞬間、那戦が仕込んでいた弓兵たちが一斉に矢を放つ。深手を負った霍擎雲。それでも彼は皇北霜を連れて逃げようとする。その姿を見て、皇北霜の心は張り裂けそうだっただろう。彼女は、もう一度、彼の体に刃を突き立てた。そして、彼を湖の中へ突き落とした。
それぞれの思惑
那戦は皇北霜の行動を褒めたたえる。正しい選択をしたってね。邪魔者の霍擎雲を始末してくれた、これからも協力しよう、と。まるで何もなかったかのように。
皇北霜の手元には、霍擎雲が遺した手紙が残されてた。彼女はそれを見つめるけど、開けることができない。
那戦は、霍擎雲の捜索を命じる。生きていれば本人を、死んでいれば死体を見つけろ。湖が外と繋がっているせいで、遺体は見つからない。しかも、霍擎雲が別の組織莽流の人間だったことも判明する。事態はさらに複雑になってきた。
感想
今回のエピソードは、本当に息が詰まった。特にラストシーンは、見ていて胸が苦しくなったよ。愛する人を自分の手で刺すなんて、皇北霜はどんな気持ちだったんだろう。那戦に母親の死の真相を告げられて、彼女の中ですべてが崩れ落ちたはずだ。霍擎雲を信じたい気持ちと、母親の仇だという事実。その葛藤の末の行動だと思うと、あまりにも悲しすぎる。
霍擎雲も、刺された時にどこか解放されたような顔をしてたのが印象的だった。彼もずっと罪悪感に苛まれていたのかもしれない。皇北霜に討たれることで、ようやく楽になれると思ったのかな。
そして、すべてを裏で操っていた那戦。彼の策略家ぶりにはゾッとする。人の心をここまで弄んで、自分の計画通りに物事を進める。本当に恐ろしい男だよ。
霍擎雲は本当に死んだのか?生きていれば本人を、死んでいれば死体を見つけろというセリフは、生存フラグにしか聞こえない。きっとどこかで生きていると信じたい。皇北霜が彼の遺書を開ける日は来るのか。もう、今後の展開が気になって仕方ない。
つづく


