あらすじ(ネタバレあり)

いやあ、今回の18話はマジで濃かったな。それぞれのキャラが自分の道を進み始めて、物語が一気に動き出した感じだ。ちょっと整理しながら話していくぜ。

それぞれの思惑が動き出す

まず、若問(じゃくもん)のところに居座る格心薇(かく・しんび)。こいつがなかなか厄介だ。若問(じゃくもん)に麻随(まずい)城に家が欲しいなんて言い出す。若問は彼女の嘘を見抜いてる。それでも格心薇(かく・しんび)はめげない。自分が本当は娜袖(なしゅう)の身分だと明かした。皇北霜(こう・ほくそう)はもう公主じゃないから麻随(まずい)城なんかに興味ないでしょ、って理屈だ。しまいには若問に抱きついてあなたのそばにいたいとか言い出す始末。この女、ただもんじゃないな。

一方、死んだと思われてた霍擎雲(かく・けいうん)のおかげで生きてた。天都(てんと)から脱出成功だ。沙曲(さきょく)が急所を刺したことにめちゃくちゃ怒ってる。でも霍擎雲(かく・けいうん)本人は俺が悪いの一点張り。皇北霜に恨まれて当然だと思ってる。捨てた護甲を探してこいって言うくらい、まだ彼女を想ってるんだよな。切ないぜ。

そこに容老(ようろう)っていう爺さんが現れる。霍擎雲の出自の秘密を知ってる重要人物だ。霍擎雲の母親は、なんと天都(てんと)の華明公主だった。容老(ようろう)と恋仲で、霍擎雲を産むときに亡くなったらしい。つまり、霍擎雲には雲沛(うんはい)の血も流れてるってこと。容老は那戦(なせん)の暴政を倒してほしい。でも霍擎雲は、正式な証拠なしに動けないって慎重な姿勢を崩さない。このへんの考え方の違いが、後々響いてきそうだ。

那戦(なせん)の黒い野望

さて、悪の親玉・那戦。こいつは本当に抜かりがない。天都の間者から、霍擎雲が生きているって報告を受ける。若問が麻随城を落とした件も、どうも裏があるとにらんでる。状況が荒れてるのをいいことに、鸪劾(こかつ)部をけしかけて、もっと混乱させようと企んでる。本当に悪知恵が働くよな。

その頃、若問は麻随城を制圧。新しい城主になって汾天(ふんてん)って号まで作っちゃう。順調そうに見えるけど、民衆からは非難されてる。まあ、やり方がやり方だからな。

救出と引き換えの代償

そんな中、厄娜泣(やくなき)が鸪劾部に攻められて大ピンチ。緑洲を明け渡せって脅されてる。このニュースが、皇北霜と霍擎雲を動かすんだ。

霍擎雲は兄に軍を動かしてくれって頼む。でも兄は、霍擎雲が勝手に氷蟾(ひょうせん)を持ち出した罪を問い、罰として鞭打ち200回を命じる。ひどい話だ。それでも霍擎雲は罰を受け入れて、出兵を強く願う。民のためなら自分はどうなってもいいって覚悟だ。

皇北霜も動く。那戦に約束通り、私を雲沛(うんはい)の正夫人にしろと迫る。その代償として、厄娜泣を救う軍を出させる。愛した男を刺し、今度は憎む男の妻になる。彼女の自己犠牲はどこまで続くんだ。

皇北霜の冊封の日。それは、霍擎雲が鞭で打たれる日でもあった。那戦は皇北霜を手に入れようとする。彼女は『大漠奇巻』を盾に抵抗する。結果、那戦に罰として一晩中ひざまずかされる。どいつもこいつも、やることがえげつない。

毒牙と新たな罠

霍擎雲の受難は終わらない。兄は、鞭に毒を塗るよう命じていた。霍擎雲が死ぬのを待ってるんだ。陰湿すぎるだろ。

那戦も、さらに罠を仕掛ける。占別(せんべつ)っていう男を利用する計画だ。占別の母親を殺し、その罪を霍擎雲になすりつけようとしてる。那戦は占別を呼び出す。霍擎雲が皇北霜に贈った短剣を渡し、こいつがお前の母親を殺した犯人だと吹き込んで、復讐心を煽る。もうめちゃくちゃだ。

若問は格心薇と街を歩いてる。民にバカにされて気分は最悪。格心薇は能天気に結婚式の話をしてるけど、若問は上の空だ。二人がじゃれ合ってる最中、若問の頭に突然、記憶の断片がフラッシュバックする。苦しむ若問。彼の過去にも、何かデカい秘密が隠されてそうだ。

今回の感想

18話は、とにかく各キャラクターの覚悟と策略がぶつかり合ってて、息つく暇もなかったな。物語が複数の場所で同時に、しかも猛スピードで進んでいく。見てるこっちの感情が追いつかない。

特に霍擎雲が不憫すぎて見てられない。皇北霜に刺され、兄には裏切られ、鞭で打たれた上に毒まで盛られる。おまけに那戦からは命を狙われ、無実の罪まで着せられそうになってる。まさに四面楚歌。彼がどうやってこの状況を切り抜けるのか、本当に気になる。

皇北霜もつらい立場だよな。民を救うために、一番なりたくない那戦の妻になる決断をする。彼女の行動はいつも誰かのためで、自分の幸せを後回しにしてる。そのせいでどんどん泥沼にハマっていくのが、見ていて苦しい。

那戦の悪役っぷりは、もはや清々しいレベル。策略家で、人の心を操るのがうますぎる。占別を利用する手口なんて、本当にえげつない。ここまで徹底した悪役がいるからこそ、物語が引き締まるんだろうな。

若問のパートも不穏な空気が漂い始めた。彼が失った記憶が、今後の展開の大きなカギになりそうだ。格心薇との関係もどうなることやら。今回は、全員が大きな代償を払いながら、それぞれの道を進み始めた回だった。

つづく