あらすじ&ネタバレ
新婚ホヤホヤの二人と、動き出す周りの連中
霍擎雲(かく・けいうん)、ついに結婚したな。霍擎雲(かく・けいうん)はもうデレデレだ。政務を七日間も放り出してる。部下の沙曲(さきょく)は文句を言いたそうだけど、さすがに新婚の邪魔はできないよな。
その一方で、周りはかなりきな臭い。汾天にいる若問(じゃくもん)は、このままじゃジリ貧だと考えてる。だから雲沛(うんはい)を攻めよう、なんて言い出す始末。でも、格心薇(かく・しんび)はもっと冷静だ。天都(てんと)の霍擎雲と手を組むべきだって提案する。こっちのほうが現実的だよな。
那戦(なせん)のヤバい計画
雲沛(うんはい)の那戦(なせん)を攻めるように焚きつけられてる。でも那戦は一枚上手だ。天都の地形は複雑だから、正面から攻めるのは得策じゃないと分かってる。
あいつ、皇北霜(こう・ほくそう)が生きていることも勘付いてるんだよ。それで、厄娜泣(やくなき)の民を人質にして皇北霜をおびき出す計画を立てる。天都を脅して、自分の思い通りに事を運ぼうって魂胆だ。要求が通らなければ戦争も辞さない構え。やることが本当にえげつない。
案の定、雲沛から天都へ公式な脅しが届く。皇北霜の遺体を渡せ。さもないと厄娜泣(やくなき)のオアシスを没収する三日後、霍擎雲が直接交渉に来いだってさ。完全にケンカを売りにきてる。
皇北霜、裏で動く
霍擎雲はもちろん皇北霜を渡す気なんてない。皇北霜も、自分のせいで戦争になるのは避けたいと思ってる。でも、那戦の性格を考えれば、自分が表に出るのは最悪の選択だ。
そこで霍擎雲は一つの作戦を思いつく。例の秘伝の書大漠奇巻に細工をする。それで時間を稼いで、一時的に那戦をごまかすつもりだ。霍擎雲はその準備のために、皇北霜の元を離れる。
でも、皇北霜はただ待ってるだけの女じゃない。霍擎雲がいない間に、格心薇(かく・しんび)から汾天が崩壊の危機だから助けてって手紙が届く。皇北霜はすぐに容老(ようろう)に相談する。そこで大漠奇巻のさらなる秘密が明らかになる。失われた第六巻は、行方不明の容若(ようじゃく)という人物が持っているらしい。そして、容若(ようじゃく)が姿を消した場所が三疆城。そこには地下洞窟があるという。
皇北霜は決意する。自分が直接、三疆城へ調査に行くと。もちろん、霍擎雲には内緒の極秘ミッションだ。
全員集合!三疆城へ
皇北霜は、とんでもない作戦を実行する。格心薇と入れ替わって、彼女の顔で三疆城へ向かうんだ。マジで大胆だよな。
一方、格心薇を心配する若問(じゃくもん)は、彼女の様子がおかしいことに気づく。結局、こっそり後をつけてしまう。さらに、天都に帰ってきた霍擎雲も、皇北霜(こう・ほくそう)の態度が冷たいことから、偽物だと見破る。鋭すぎるだろ、こいつ。
格心薇から事情を聞いた霍擎雲は、すぐに馬を飛ばして皇北霜を追いかける。こうして、皇北霜、若問、霍擎雲が三疆城へ向かうことになった。
その頃、那戦も大漠奇巻が偽物だと気づく。皆が三疆城に向かっているという情報も掴んでいた。そして、部下に非情な命令を下す。三疆城にいる連中を、一人残らず殺せ最悪のタイミングで、役者が全員、死の舞台に揃ってしまった。
今回の感想
いや、今回はマジで情報量がすごかったな。霍擎雲と皇北霜の甘い新婚生活も一瞬で、すぐに周りが動き出して緊張感が一気に高まった。特に那戦の陰湿さが際立ってたよ。皇北霜が生きていることを利用して脅迫するなんて、本当に容赦がない。彼のキャラクターのヤバさがよく分かる回だった。
でも、一番の見どころは皇北霜の行動力だ。ただ守られるだけのお姫様じゃない。自分で考えて、危険を承知で三疆城に乗り込んでいく。格心薇と入れ替わるっていう大胆な作戦には、こっちがヒヤヒヤしたよ。
若問も霍擎雲も、結局は皇北霜(こう・ほくそう)を想う気持ちから三疆城に向かうわけで、それぞれの人間関係が物語を動かしてるのがいい。全員が同じ場所に集まって、那戦の殺害命令まで出るなんて、もうクライマックス直前の雰囲気だ。これからどうなっちまうんだよ。
つづく


