愛する霍擎雲(かく・けいうん)との悲しい別れを決意した皇北霜(こう・ほくそう)。彼女は一族の未来を背負い、和親のため雲沛(うんはい)へと向かう。しかし、そこでは各部族の姫たちが美貌と策略で競い合う、厳しい大典が待っていた。到着が遅れ、絶体絶命のピンチに陥った皇北霜。彼女は自らの覚悟を示すため、すべてを懸けた大胆な行動に出る。果たして、一筋縄ではいかない雲沛の城主・那戦(なせん)の心を動かすことはできるのか。彼女の運命が大きく動き出す回だ。

「漠風吟(ばくふうぎん) 偽りの公主、熱砂の愛」あらすじネタバレ5話

第5話:覚悟のキスと鳳凰の舞

いやー、今回の第5話はすごかった。皇北霜(こう・ほくそう)の覚悟がビシビシ伝わってきて、見てるこっちも手に汗握ったよ。早速、何が起こったか話していくな。

若問(じゃくもん)のヒリつく関係

まず、ちょっと別の場所の話から。若問(じゃくもん)っていう男が、麻随(まずい)の城の防衛図を真剣に見てるんだ。そこに、あの食えない女、格心薇(かく・しんび)が現れる。彼女はその地図をひょいと奪い取った。私、お屋敷育ちだからこんなの見たことないわなんて言う。

もちろん若問は信じない。刀を抜いて彼女を脅すんだ。俺に嘘をつくんじゃねえぞってさ。この二人、一筋縄ではいかない関係だな。ピリピリした空気がたまらない。

皇北霜(こう・ほくそう)、悲しすぎる別れ

一方、皇北霜と霍擎雲(かく・けいうん)は、もう見てられないくらい切ないお別れのシーンだ。祈願樹の下で、皇北霜は霍擎雲に寄りかかる。ここまで守ってくれたことに感謝して、ちゃんとお別れがしたいって言うんだ。

そしたら霍擎雲、気持ちが抑えきれなくなったんだろうな。いきなり彼女にキスをする。でも、皇北霜は彼を突き飛ばして、思いっきり平手打ち!そりゃそうだよな。

でも、話はここで終わらない。皇北霜は自分の使命を改めて口にする。そして今度は、自分から霍擎雲に近づいて、彼のキスを受け入れるんだ。これで二人の夢は終わりだって。これはもう、覚悟を決めた女のキスだよ。

彼女が背を向けて去った後、霍擎雲は血を吐いてその場に倒れる。どんだけショックなんだよ…。目が覚めた時にはもう皇北霜の姿はない。残されたのは一通の手紙だけ。来世でまた会いましょうなんて、悲しすぎるだろ、これ。

いざ雲沛(うんはい)へ!すべてを懸けた大勝負

皇北霜はもう前しか見てない。雲沛(うんはい)に到着すると、まず地面の土を袋に詰める。付き人の夜佩(やはい)は何のことか分かってないみたいだけど、これが後で効いてくるんだ。

彼女が和親の儀式が行われる東宮へ向かう準備をしてると、なんと霍擎雲が馬で追いかけてくる。まだ諦めきれないんだな。彼は皇北霜の名前を叫んで、『大漠奇巻』っていう書物を返す。でも、皇北霜は一度も振り返らない。その決意の固い背中を見て、霍擎雲はまた血を吐く。もう彼のライフはゼロだよ…。

さあ、舞台は和親の大典。各部族の姫たちが集まって、雲沛の城主・那戦(なせん)に自分をアピールしてる。特に真渠部(しんきょぶ)の幼佳(ようか)って姫はかなりの美人で、しかも策士だ。私は奴婢にでもなって城主様に仕えたいですなんて言って、うまく取り入ろうとしてる。

大典がもう終わるかって時に、皇北霜がギリギリで到着する。役人の筑大人(ちくたいじん)にもう終わりだって止められるけど、彼女は引かない。ついには自分の首に刀を当てて、北漠から命がけで来たんです!どうかお取り次ぎを!って懇願する。この子の胆力、半端じゃない。

その様子を聞いた城主・那戦(なせん)は北漠から?と興味を持つ。そして彼女を中に入れることを許可した。

圧巻!鳳凰涅槃の舞

那戦(なせん)の前に進み出た皇北霜。彼女が献上したのは、さっき袋に詰めた故郷の土だった。自分の故郷ごと忠誠を誓うっていう意思表示だね。

那戦は試すように意地悪な質問を重ねる。もしお前を選ばなかったらどうする?別の男と結婚させるというのはどうだ?って。でも皇北霜は一切動じない。選ばれなくても忠誠は変わりません和親が叶わないなら一生独身でいますときっぱり言い切る。見事だよ。

そして彼女は最後の切り札を出す。舞を披露させてくださいと。

彼女が舞い始めたのは鳳凰涅槃の舞。これがもう、言葉を失うくらいすごかった。まるで体から光が放たれているようで、伝説の鳥、鳳凰が蘇る様を見ているかのようだった。会場にいる全員が、口を開けて見とれてる。

舞が終わった後、那戦は彼女を褒める。でも、この城主もただもんじゃない。体に特殊な粉を撒いて光らせたのだろうって、仕掛けを全部お見通しなんだ。この冷静な観察眼、これから皇北霜の強敵になるかもしれないな。

第5話の感想:覚悟を決めた女は強い

いやー、今回の皇北霜は本当にすごかったな。霍擎雲との別れは見ていて胸が張り裂けそうだったけど、あの覚悟の決め方は本物だ。愛する男に背を向けて、一族のためにたった一人で敵地みたいな場所に乗り込んでいく。しかも、土壇場のピンチを機転で乗り越えて、一番手ごわそうな城主の心を掴むんだから大したもんだよ。あの鳳凰の舞は、まさに彼女自身の再生の物語だったんだろうな。ただのお姫様じゃない、一人の戦士としての顔がはっきり見えた回だった。一方で、吐血しすぎな霍擎雲が心配でならない。彼の恋は本当にここで終わりなのか?新しく出てきた城主・那戦も食えないやつっぽいし、面白くなってきたじゃないか。

つづく