いやー、今回の16話はちょっとキツかったな。幸せな時間って、どうしてこうも一瞬で終わっちゃうんだろうね。君と一緒に、このジェットコースターみたいな展開を振り返っていこうか。
あらすじ(ネタバレあり)
花火の夜の悲劇
物語は、君綺羅(くんきら)が二人で花火を見る、最高のシーンから始まる。すごくいい雰囲気だったんだ。本当に。でも、こういう幸せって長続きしないのがドラマの常套手段だよな。
案の定、人混みで騒ぎが起きて、誰かが突っ込んできた。玄烈(げんれつ)をかばう。そのせいで、なんと玄烈は目を負傷してしまうんだ。しかも、一時的に目が見えなくなるっていう最悪の事態に。ヒーローすぎるけど、代償がデカすぎる。
同じ頃、玄烈の妹の玄青蔻(せいこう)は、どさくさに紛れて邵祁民(しょうきみん)にいきなりキス。こっちもこっちで事件だよ。彼女の恋はいつも猪突猛進だな。
玄烈はすぐに医者に見てもらうけど、診断は絶望的。全治には半月以上かかるって言われる。でも、狼主を決める決勝戦は、たったの2日後。もうダメかと思いきや、玄烈本人は目が見えなくても絶対に出るし、勝つって言い張る。その根性はすごいけど、無茶すぎるだろ!
狼主の座をめぐる駆け引き
玄烈の負傷は、もちろんライバルの奚長昆(けいちょうこん)の耳にも入る。彼はチャンス到来とばかりに、ほくそ笑んでる。こういう奴、本当に腹が立つよな。
玄烈は自分の体のことより、国のことを考えてる。王様にもし俺がダメなら、羅執舟(らしつしゅう)を狼主にとまで進言するんだ。でも王様はお前じゃないと安心できないって、その提案をきっぱり断る。王様の玄烈への信頼は本物みたいだ。
そこにしゃしゃり出てくるのが太后。彼女はそれなら奚長昆(けいちょうこん)はどうです?なんて言い出す。自分の息のかかった人間を権力の座に就けたいだけ。見え見えだよ。もちろん、王様も奚長昆の野心はお見通しだから、その話はスルー。宮廷の権力争いって、本当にドロドロしてる。
話は変わって、君綺羅の故郷、焱南国。こっちも不穏な動きがある。君綺羅の父、君非凡(くんひはん)がなかなか帰ってこないことで、宰相があいつは北泫と手を組んで国を裏切ったみたいな嘘を王様に吹き込んでる。親子そろって、周りが敵だらけだな。
決勝戦、卑劣な罠
一方、玄青蔻(せいこう)は諦めない。今度は結納品を持って邵祁民(しょうきみん)のところへ行って、なんと求婚する。彼女の行動力には脱帽するよ。でも、邵祁民の答えは残酷だった。俺がここに来たのは、君綺羅のためだってはっきり言っちゃうんだ。邵祁民の一途さもわかるけど、玄青蔻がちょっと可哀想にもなる。
そして、運命の決勝戦当日。ルールが急遽変更される。ただの武術比べじゃなくて、森の中で旗を奪い合う奪旗戦になった。この時点で、もう嫌な予感しかしない。
その予感は的中する。奚長昆が森の中に卑劣な罠を仕掛けていたんだ。玄烈の忠実な部下だった孫大人(そんたいじん)たちが、その罠にかかって命を落としてしまう。ひどすぎる。勝つためなら手段を選ばない奚長昆のやり方は、本当に許せない。知らせを聞いた孫大人(そんたいじん)の娘、孫昭敏(そんしょうびん)が現場に駆けつけて泣き崩れるシーンは、見ていて胸が痛んだ。
勝利の裏に潜む新たな謎
部下を無惨に殺されて、玄烈の怒りは頂点に達する。旗を奪い合う最終局面で、ついに奚長昆と直接対決だ。
お前みたいな非道な奴に、兵権は絶対に渡さない!
怒りを爆発させた玄烈は、奚長昆を叩きのめす。そして、見事に勝利の旗を立てた。この瞬間はスカッとした!ちなみに、その場にいた羅執舟(らしつしゅう)は、戦いをただ傍観しているだけ。彼が何を考えているのか、まだ全然読めないな。
王様は玄烈の勝利の知らせを聞いて大喜び。でも、話はまだ終わらない。奚長昆は、自分が殺した孫大人の弔いにしれっとやって来る。もちろん、娘の孫昭敏(そんしょうびん)はお前のせいだ!と彼を激しく非難する。当然の反応だ。
ここで、君綺羅が大きな手がかりを見つける。現場に落ちていた矢じりが、普通のものと違うことに気づいたんだ。彼女の鋭い観察眼が、これから事件を解明する鍵になりそう。
その頃、奚長昆は別のことで焦っていた。自分の悪事の秘密を知る昔の部下たちを探し出し、口封じをしようと計画していた。こいつは、どこまで腐ってるんだ。玄烈は勝ったけど、本当の戦いはこれから始まる。そんな不吉な予感をさせる終わり方だった。
第16話の感想
今回は玄烈にとって、あまりにも試練が多すぎる回だった。君綺羅を守って失明しかけるなんて、まさに王道のヒーローだけど、その後の展開が辛すぎた。決勝戦で勝ちはしたものの、忠実な部下を卑劣な罠で失って、心はズタズタだろう。見ていて本当に同情したよ。
そして、奚長昆のゲスっぷりが際立ってたな。人の命を駒としか思っていない彼のやり方は、悪役として完璧すぎる。王座を狙う野心のために、ここまで非道になれるのかと。彼と、彼を推す太后の存在が、このドラマの緊張感を一気に高めている。
恋愛模様も複雑だ。玄青蔻の強引なアプローチは空回りするばかりで、少し切なくも感じた。でも、邵祁民の心は完全に君綺羅に向いている。この一方通行の恋が、今後どういう波乱を呼ぶのかも気になるところ。
唯一の希望は、最後の君綺羅の気づきかな。彼女がただ守られるだけのヒロインじゃないことを証明してくれた。あの小さな矢じりが、奚長昆の巨大な悪事を暴くきっかけになるはず。玄烈の勝利は嬉しかったけど、後味は最悪。むしろ、これからもっとヘビーな展開が待っていることを確信させる、見ごたえのある回だった。
つづく


