玄烈(げんれつ)の出自に関する重大な秘密を知ってしまい、衝撃を受けます。その裏では、君綺羅の命を狙う計画や、玄烈の地位を脅かす陰謀が静かに進行していました。父の死の真相を突き止めるため、玄烈はついに本格的な調査を開始し、容疑者を追い詰めていきます。しかし、事件が解決に向かうかと思われた矢先、王から玄烈の将来を揺るがす、思いもよらない縁談が持ちかけられます。

「相思令(そうしれい)~君綺羅と玄烈~」あらすじネタバレ17話

玄烈(げんれつ)の正体

まず、とんでもないことが発覚する。玄烈(げんれつ)の行商令を偶然見てしまうんだ。そこに書かれていた文字に、玄烈は凍り付く。君綺羅が、あの伝説の兵器職人百工(ひゃっこう)の伝人だった。

玄烈の父を死に追いやった兵器。その設計に関わったとされる百工。その事実が、玄烈の頭を殴りつける。部下の羅奇(らき)は彼女はまだ若い。直接は関係ないはずだと玄烈をなだめる。でも、もう一人の部下、賀機遥(が・きよう)は若くても侮れないと冷静に言う。どっちの意見も分かるから、玄烈も混乱するよな。

その頃、君綺羅は一人で考え込んでいた。12年前に見た、あの特殊な弩箭(どせん)のこと。彼女の父親は昔、君家を再興するために、娘が設計した武器の図面を売ったと告白していた。君綺羅自身は、自分の才能は家のために使うものだと覚悟を決めていた。過去の出来事が、今の状況と重なっていく。

すれ違う二人の本心

そんな中、玄烈が君綺羅の部屋を訪ねてくる。君綺羅の正体を知った直後なのに、だ。玄烈は自分の父親の話を持ち出す。もし君が俺の立場だったら、どう考える?と、答えのない質問をぶつける。

君綺羅は、玄烈の苦しみを感じ取る。彼女は優しく答えた。その武器を設計した人は、あなたの父上を傷つけるなんて、夢にも思わなかったはずですこの言葉は、君綺羅自身の心の叫びでもあった。お互いの正体と過去が、二人を複雑に引き裂いていく。

陰でうごめく策略の数々

二人が苦しんでいる裏で、悪党たちは元気に動き回ってる。

奚長昆の暗躍

宰相の密使が、奚長昆(けいちょうこん)に接触してきた。目的は一つ、君綺羅を消すこと。奚長昆は、自分がうまくやってのける、と提案する。そうすれば、自分は罪を逃れられる。密使もその計画に乗り、二人は手を組んだ。こいつ、本当に食えない男だよ。

羅執舟(らしつしゅう)の思惑

一方で、羅執舟(らしつしゅう)も不気味な動きを見せる。彼はまず、恋人である李側妃(りそくひ)のご機嫌取り。帰りが遅れたことを紙凧(かみだこ)のプレゼントで許してもらう。ちゃっかりしてるよな。

その直後、彼は部下の冬銀(とうぎん)を呼び出す。玄烈を狙った罠について、厳しく問い詰めた。冬銀は、自分が独断で罠を強力なものに変えたと白状する。もし玄烈が死んでいれば、あなたが狼主になれたかもしれないとまで言う。羅執舟(らしつしゅう)は、その言葉を聞いても、何も言わない。この沈黙が、一番怖いんだよ。こいつも何か企んでる。

ついに動き出す真相究明

君綺羅との会話で何かを決心したのか、玄烈が動く。彼は王に直談判して、父の死の真相を調査する許可をもぎ取った。

すぐに五部族長を召集する。焱南(えんなん)のスパイが紛れ込んでいる。捕まえろと命令を下す。すると、蘇(そ)部族長が君綺羅が怪しい。彼女は焱南人だと騒ぎ出す。そこへ、孫昭敏(そんしょうびん)が割って入る。彼女は長くここにいる。問題ないと君綺羅を庇った。

玄烈は冷静だった。真犯人は別にいる、と告げる。彼は部下の羅奇に命じて、実行犯と思われる錫林(しゃくりん)を捕らえた。玄烈は錫林に取引を持ちかける。本当のことを話せば、お前の母親の命は保証する錫林は、この取引に応じた。

王の前で、錫林がすべてを白状する。黒幕として名前が挙がった奚長昆は、大慌て。玄烈が私を陥れようとしている!と見苦しくわめく。玄烈は動じない。錫林なら、証拠の武器がどこにあるか知っていると王に進言。王はその提案を受け入れた。これで一気に真相に近づく。

王が下したまさかの提案

事件の報告が終わった後、王が玄烈を呼び止める。二人きりになったところで、とんでもないことを言い出した。孫昭敏(そんしょうびん)と結婚するのはどうだ?これだけでも驚きなのに、王はさらに続ける。君綺羅は、お前の妾にすればよかろう

は?玄烈の気持ちなんて、完全にお構いなし。国のための政略結婚。そして、愛する人は妾にしろ、と。この無茶苦茶な提案に、玄烈は言葉を失う。

第17話の感想、ちょっとだけ語らせて

いやー、今回はマジで話が大きく動いた。君綺羅の正体が玄烈にバレるっていう、一番知りたくて知りたくなかった事実が突きつけられた。玄烈もショックを受けてるはずなのに、その君綺羅に父の件を相談しちゃうとか、心がぐちゃぐちゃなのが伝わってきて苦しい。敵役の奚長昆や、まだ本心を見せない羅執舟の動きも活発になってきて、誰を信じたらいいのか分からなくなってきたのが面白い。で、最後の王様の爆弾発言。孫昭敏(そんしょうびん)と結婚?君綺羅は妾?冗談キツイって。玄烈、どうすんのこれ。ただでさえ複雑な関係が、もう一段階こじれてきた。

つづく