王に捕らえられた君綺羅(くんきら)は王と危険な取引をし、大胆な策を巡らせる。一方、玄烈(げんれつ)との結婚を拒む孫昭敏(そんしょうびん)も、君綺羅を助けるための起死回生の策を思いつく。羅執舟(らしつしゅう)の生存が明らかになるなど、仲間たちの助けで希望の光が見え始める。しかし、追いつめられた君綺羅は、玄烈を想うがゆえに、あまりにも悲しい決断を下してしまう。
「相思令(そうしれい)~君綺羅と玄烈~」あらすじネタバレ20話
玄烈(げんれつ)の賭けと王との取引
まず玄烈(げんれつ)の動きからだ。あいつ、羅執舟(らしつしゅう)に会いに牢屋へ急いだ。でも、羅執舟(らしつしゅう)はもう死んでたんだ。玄烈は冷静に死体を調べる。そしたら、羅執舟にあるはずの古い傷跡が手にない。すぐに偽物だと見抜いた。さすがだ。玄烈はわざと死体を燃やしてしまえと部下に命じる。これは裏で何かを探るための芝居だろうな。
その頃、邵祁民(しょうきみん)を助け出そうとしていた。でも、大勢の衛兵に囲まれてしまう。王の命令で君綺羅(くんきら)を捕らえると言われて、もうどうにもならない。君綺羅は覚悟を決めた顔で、邵祁民(しょうきみん)にあなたは逃げてと促す。自分は大人しく衛兵について行った。肝が据わってるよ、彼女は。
知らせを聞いた玄烈は、王の元へ飛んでいく。君綺羅はどこだと詰め寄るけど、王は不機嫌になるだけ。お前はあいつのせいで、俺を敬わなくなったなって。まあ、王からすりゃ面白くないよな。
ここで玄烈が取引を持ちかける。三日後に無事結婚できたら、君綺羅を俺にくださいと。王は条件を出してきた。君綺羅は百工の伝承者だ。我々のために働くなら生かしてやる。そうでなければ殺す。玄烈は即答した。彼女は裏切りません。すごい覚悟だ。
信じる心と広がる噂
玄烈は君綺羅と再会する。そして、まっすぐに伝えるんだ。君の過去はすべて知っていると。君綺羅は驚いて聞く。なぜ何も聞かなかったの?って。玄烈の答えがまた良い。君はまだ幼かった。俺の両親を殺す動機なんてない。俺は君を無条件に信じる。もう、この言葉だけで泣ける。
でも、状況は最悪だ。王が送った兵士たちが屋敷を完全に包囲している。玄烈が君綺羅を連れて逃げるのを警戒してるんだ。そこで玄烈は一計を案じる。部下の羅奇(らき)に指示を出した。君家は金のために北泫に寝返った、というデマを流せと。あまりに突拍子もない噂だから、逆に誰も本気にしない。その混乱に乗じて、君綺羅を救い出す時間稼ぎをする作戦だ。
一方、牢にいる君綺羅の家族は意外と落ち着いていた。特に父親は王に直接会って話せば、きっと潔白を証明できると信じていた。この親父さんもタフだな。
それぞれの思惑と救出劇
ここで、ちょっと良いニュースが入ってくる。死んだはずの羅執舟が生きていたんだ。実は、李妃(りひ)と冬銀(とうぎん)が仕組んだ計画だった。死期の近い囚人を身代わりにして、その家族にはお金を渡していた。これで羅執舟は自由の身になったわけだ。
結婚問題にも進展があった。玄烈と結婚させられそうになっている孫昭敏(そんしょうびん)。彼女は玄烈にあなたとは結婚しないとはっきり伝える。玄烈は一つだけ手がある。君の母親の協力が必要だと返す。
孫昭敏(そんしょうびん)はすぐに母親の孫夫人に相談する。君綺羅を養女にしてくださいと。王の命令は孫部の郡主と結婚せよというもの。誰とは名指ししていない。だから、君綺羅が孫部の養女(郡主)になれば、玄烈は君綺羅と結婚できる。孫夫人は娘のため、そして王への忠誠を示すため、この策を受け入れた。これで万事解決かと思ったんだ。この時までは。
悲劇の決断
冬銀(とうぎん)が起こした騒ぎの隙をついて、君綺羅が姿を消した。玄烈が気づいて必死に後を追う。でも、見つけられない。
君綺羅は一人、崖っぷちに立っていた。彼女はもう限界だったんだ。自分がいるから玄烈が苦しむ。自分が消えれば、玄烈は解放される。そう思い詰めてしまった。
そして、彼女は崖から身を投げた。
玄烈が駆けつけたのは、その直後だった。必死に手を伸ばす。でも、届かない。目の前で、愛する人が落ちていく。玄烈は叫び、後を追って飛び降りようとする。それを羅奇(らき)たちが必死で止めた。玄烈はただ、君綺羅を失った絶望の中で崩れ落ちるしかなかった。
感想
いや、マジかよ。今回のラストは本当に声が出た。こんなに辛い展開あるか?玄烈がやっと無条件に信じるって伝えて、周りも彼女を助けるために動き出して、光が見えてきたと思ったのに。その矢先に、君綺羅が一番悲しい選択をしてしまうなんて。彼女がどれだけ追い詰められていたかを思うと、胸が張り裂けそうだ。玄烈を解放するためっていうのが、また切なすぎる。玄烈の、すべてを失ったあの顔が忘れられない。あいつ、ここからどうなっちゃうんだよ。希望が見えた直後に絶望の底に叩き落とす。このドラマ、容赦ない。
つづく


