玄烈(げんれつ)とらきが官兵に殺されたという衝撃的な知らせが、君綺羅(くんきら)の元に届く。現場で玄烈の持ち物を見つけ、彼の死を確信した綺羅は、悲しみのあまり倒れてしまう。意識を取り戻した綺羅は、仲間から、玄烈が自分との将来のために立てていた本当の計画を知らされることになる。

一方、宮殿では王が君家への疑いを深めていた。王は綺羅の妊娠の噂を確かめるため、彼女を呼び出し侍医に診察させるという罠を仕掛ける。絶体絶命の危機の中、綺羅は仲間と協力してこの窮地を乗り越えようとする。

「相思令(そうしれい)~君綺羅と玄烈~」あらすじネタバレ26話

玄烈(げんれつ)が死んだって、嘘でしょ?

いやー、今回の始まりはキツかった。三番目の妹から、綺羅がとんでもない話を聞かされるんだ。昨夜、官兵が森の小屋で北泫のスパイ二人を焼き殺したって。

その話を聞いて、綺羅の頭には嫌な予感がよぎる。昨夜から玄烈(げんれつ)とらきの姿を見ていない。まさか、そんなはずはない。綺羅はいてもたってもいられず、現場の森へ走る。

そこにあったのは、官兵が運び出す二つの黒焦げの遺体。その時、遺体の一つから何かがポロっと落ちた。玄烈がいつも持っていた、あの鞭だ。

それを見た瞬間、綺羅の世界は崩れ落ちた。玄烈とらきが死んだ。その事実を受け止めきれず、彼女はその場で気を失ってしまう。本当に見ていて辛いシーンだったよ。

幸い、君家の人たちがすぐに駆けつけて綺羅を連れ帰る。診察の結果、気絶はあまりの悲しみが原因。体とお腹の子は無事だったのが、せめてもの救いだ。

明かされる玄烈の正体と本当の計画

祁民(きみん)の告白

綺羅が倒れたのを見て、祁民(きみん)がついに重い口を開いた。彼は君家のみんなの前で、すべてを打ち明ける。玄烈とらきは北泫の人間だ、と。やっぱりそうだったか、と俺も思ったよ。

それだけじゃない。綺羅のお腹の子の父親は、玄烈だということも。これには君家のおじいちゃんも大慌て。この話は絶対に秘密にしろって、家族に厳命する。そりゃそうだ。王様に知られたら、君家は一族もろともおしまいだからな。

崖落ちの後も、君を想ってた

意識を取り戻した綺羅は、祁民に頼んで青蔻(せいこう)と賀機遥(が・きよう)の隠れ家へ向かう。青蔻(せいこう)も綺羅と同じ気持ちだった。あの玄烈が、こんなにあっさり死ぬわけがないって信じてる。

ここで賀機遥(が・きよう)から、玄烈の本当の計画が明かされる。玄烈は、綺羅を孫夫人の養女にしてもらうつもりだったんだ。そうすれば、王が決めた日に、正式な手続きで綺羅を妻として迎えられる。

綺羅が崖から身を投げた後も、彼は約束を守り続けていた。ちゃんと三不管の地に交易所を建てて、毎日綺羅が残した腕輪を握りしめていたって。賀機遥がその腕輪を綺羅に渡すシーンは、もう涙なしには見られない。玄烈の深い想いが、やっと、やっと綺羅に伝わった瞬間だった。

王の罠と、ギリギリの攻防

妊娠を隠し通せ!

宮殿では、疑り深い王様が君家を徹底的にマークしてる。まず祁民を呼び出して、お前のとこ、スパイを匿ってるだろってカマをかけてくるんだ。祁民は必死に否定する。王様は綺羅の妊娠の噂も信じて疑わない。

結局、綺羅は宮殿に呼び出される。侍医に脈を診させて、妊娠しているかどうか確かめるって魂胆だ。絶体絶命!って思ったけど、綺羅たちは一枚上手だった。事前に青蔻が作った、妊娠の脈を隠す特別な薬を飲んでたんだ。ナイス、青蔻!なんとかその場はごまかせた。本当にヒヤヒヤしたよ。

祁民、毒に倒れる

でも、王様はそんなに甘くない。祁民を完全には信用せず、見せしめのために意地悪な手を使う。毎月渡している解毒薬を、わざと数日遅らせるよう命じるんだ。自分の立場をわからせるためだって。性格が悪いよな、本当に。

案の定、その夜、祁民は毒が回って苦しみだす。そこに現れたのが、こっそり様子を見に来た青蔻だった。彼女が自分で作った解毒薬で、祁民はなんとか一命を取り留める。この二人の関係も、地味に気になるポイントだよな。

君家の内輪揉めと、生きていた玄烈

君家の中も、相変わらずゴタゴタしてる。二叔の息子の君鈺珏(くんぎょくかく)が、鄭公子と組んで綺羅の織物の技術を盗み出す。綺羅より先に製品を役所に納めて、彼女を出し抜くつもりだ。

でも、素人が真似したってうまくいくわけがない。彼らが作った布は、干しているうちに変質してしまう。君鈺珏(くんぎょくかく)は逆ギレして、綺羅に文句を言いに来る始末。

そこで綺羅が真相を明かす。全部、わざとやらせたんだって。君鈺珏たちが失敗するのを見越して、わざと発注を取らせた。そして、助けてほしければ、二叔が持っている当主の印を渡しなさい、と。綺羅、本当に強くなったな!

怒り狂って綺羅を罵る君鈺珏。その時、どこからか飛んできた小石が彼の足に当たり、彼は綺羅の前でひざまずく形になる。綺羅は地面に落ちたその小石を見て、ハッとする。この小石の使い方は、玄烈のやり方だ。

綺羅はすぐさま外に走り出す。やっぱり玄烈は生きていた!最後の最後で、一筋の光が見えた回だった。

今回の感想

いやー、今回はマジで心臓に悪かったよ。冒頭で玄烈が死んだって聞かされた時は、本気でどうしようかと思った。綺羅が泣き崩れるシーンは、こっちまで胸が締め付けられて痛くなった。でも、やっぱり玄烈は生きてた!最後の展開には思わずガッツポーズが出たね。

賀機遥が玄烈の本当の気持ちを伝える場面も最高だったな。崖から落ちてからもずっと綺羅を想い続けて、約束の交易所まで作ってたなんて、泣けるじゃないか。こういう不器用だけど一途な男の愛って、グッとくるんだよ。

王様の陰湿なやり口にはイライラさせられるけど、それを上回る綺羅と青蔻のファインプレーが気持ちよかった。特に妊娠を隠す薬のくだりは、よくやった!って声が出たよ。君家の内輪揉めも、綺羅が完全に一枚上手でスッキリした。絶望と希望が交互に押し寄せる、感情が忙しい回だったな。

つづく