宰相の巧妙な罠にかかり、君綺羅(くんきら)の妊娠が宮中で発覚してしまう。絶体絶命の状況の中、王は君綺羅を許す代わりに、玄烈(げんれつ)に三日以内の国外退去を命じる。しかし、その裁きの裏には、玄烈の命を狙う恐ろしい計画が隠されていた。その計画に気づいた御察司の祁民(きみん)は、二人を救うため、自らの命を懸けた最後の任務に挑む。悲劇的な別れの後、君綺羅たちは宰相の裏切りを暴く決定的な証拠を手に入れるが、その行動が新たな危機を招くことになる。

「相思令(そうしれい)~君綺羅と玄烈~」あらすじネタバレ29話

いやー、今回もすごかったな。ちょっと心の準備が必要な回だったよ。早速、何が起きたか話していくぜ。

バレた妊娠、絶体絶命の君綺羅(くんきら)

話は、あの食えない宰相が医者を連れて君家に来るところから始まる。表向きは君綺羅(くんきら)の親父さんの足の治療ってことになってる。でも、そんなわけないよな。

案の定、医者がわざと親父さんを痛がらせるんだ。君綺羅が心配して駆け寄って、父の足に触れる。その一瞬の隙を突いて、医者は君綺羅の脈を診た。

結果は喜脈。つまり、ご懐妊。君綺羅はその瞬間、自分が罠にハマったことを悟る。顔色が変わっただろうな。宰相はしてやったりって顔で、すぐに王様に報告しに宮殿へ向かっちまう。もう最悪の状況だよ。

君家は大パニック。玄烈(げんれつ)は俺が王様に会いに行くって言い出す。俺が無理やり彼女を…なんて説明するつもりらしい。でも君綺羅はそれを止める。そんなこと言っても信じてもらえるわけないもんな。玄烈(げんれつ)は国同士の結婚を禁じる決まりはないって言うけど、そんな単純な話じゃないんだよ。

王の裁きと、その裏にある本当の狙い

結局、君綺羅は玄烈とのことを全部正直に王様に話す。王様は意外にも君綺羅を許した。マジかよって思ったね。でも、条件があった。玄烈を三日以内に国外追放するってこと。まあ、そうなるか。

この件で、御察司の祁民(きみん)は監督不行き届きで罰せられるはずだった。そこに婚約者の青蔻(せいこう)が駆けつける。彼は北泫の駙馬(王女の婿)なんだから、勝手に殺せないでしょ!って一喝。ナイスだ、青蔻。

でも、話はここで終わらない。王様は祁民だけを呼び出した。そこで王様の本音が明かされる。マジでこの王様、怖すぎる。

王様は、祁民が死を覚悟してることを見抜いてた。その上でこう言うんだ。君綺羅は許したが、玄烈と、そのお腹の子を簡単に許すつもりはないって。

つまり、玄烈を国外追放するっていうのは、焱南の国の外で、誰にも知られずに始末するため。そうすれば、生まれてくる子供は父親を知らず、焱南の人間として育てられる。北泫の血を引く子供が、君綺羅の持つすごい技術を受け継いだら、将来とんでもない脅威になる。王様はそこまで計算してたんだ。ゾッとするよな。

祁民、最後の任務

王様の本当の狙いを知った祁民。彼はとんでもない決断をする。表向きは王様の命令で、君綺羅と玄烈を国境の市場の視察に連れて行くって話になってる。でも、本当は二人を安全な場所へ逃がすための計画だった。自分一人の命と引き換えに。

出発前、祁民は青蔻に会う。最後の任務が終わったら、一緒に北泫に帰ろうって約束するんだ。これが最後の会話になるなんて、悲しすぎるだろ。

祁民は二人を乗せた馬車を走らせる。そして、途中で一人だけ馬車から飛び降りた。君綺羅と玄烈は全く気づかない。一人残った祁民のもとに、王様の追っ手が現れる。彼はめちゃくちゃ強い。でも、相手の数が多すぎた。

青蔻たちが駆けつけた時、祁民はもう虫の息だった。彼は青蔻に謝りながら、自分の御察司の腰牌を託す。これを君綺羅に渡してくれって。最後まで、彼の心には君綺羅がいたんだよな。異変に気づいた君綺羅と玄烈が馬車で引き返してきた。でも、もう遅かった。祁民は息絶えていた。君綺羅の悲しむ姿は、見てて本当に辛かった。

逆転の一手、でも新たな危機が…

悲しみに暮れる暇もない。君綺羅の妹が、宰相の家の使用人から預かったっていう絵図を渡してくる。どうやら、その使用人は宰相のヤバい秘密を掴んで、君綺羅に密告しようとしてたらしい。

その夜、玄烈の部下たちが宰相の屋敷に忍び込む。絵図を頼りに書斎に隠された証拠を見つけ出した。それは、宰相が北泫の部族と内通してるっていう決定的な証拠だった。

翌日、君綺羅は祁民から託された御察司の権限で、役所を動かし宰相の屋敷を包囲。王様の前で全ての悪事を暴いた。王様は激怒して、宰相に斬首を命令。これで一件落着、かと思いきや。

王様は、君綺羅が許可なく御察司を動かしたことを問題視する。君家の罪は、さらに重くなったって。え、マジで? 悪者を倒したのに、なんでそうなるんだよ。本当に一難去ってまた一難だな。

今回のエピソードについての感想

今回はマジで祁民に泣かされた。彼の自己犠牲には言葉が出ないよ。ずっと君綺羅を想い続けて、最後は彼女と玄烈、そしてお腹の子を守るために自分の命を投げ出した。青蔻との最後の約束を思うと、本当に胸が張り裂けそうになる。彼が死の間際に君綺羅に託した腰牌は、彼の愛そのものだったな。

その一方で、焱南王の冷徹さには心底ゾッとした。娘婿である玄烈を殺す計画を立てるなんて、非情すぎる。国を守るためとはいえ、やり方がえげつない。

宰相の悪事が暴かれてスカッとしたのも束の間、今度は君綺羅が新たな罪に問われるっていう展開。このドラマ、本当に視聴者を休ませてくれない。感情がジェットコースターみたいに揺さぶられて、もうぐちゃぐちゃだよ。祁民の死という大きな悲しみを乗り越えて、君綺羅たちがこの先どうなっていくのか。見届けるしかないな。

つづく