あらすじとネタバレ

君家の内輪もめが本格化

君家では、さっそく不穏な空気が流れてる。君綺羅(くんきら)の兄、君非凡(くんひはん)がいなくなったのをいいことに、二房の連中が動き出した。今こそ君家を乗っ取るチャンスだって、息子の方が息巻いてる。親父(二房の当主)は少し不安そうだけど、息子は自信満々。大伯、つまり綺羅のお父さんを味方につける策があるみたいだ。こういう家のゴタゴタって、見ててハラハラするよね。

一方で、綺羅の妹の君絳絹(くん・こうけん)も家でじっとしてられない。お姉ちゃんが行けるなら私も行ける!って、こっそり家を抜け出そうとする。でも、すぐにお父さんに見つかって止められちゃう。お父さんの言い分はこうだ。綺羅は長年、商売で外を旅して経験豊富だ。でもお前は違うだろ。まあ、これは正論だよね。心配する親心もわかる。お父さんはもう宰相に頼んで、綺羅を探す手はずを整えてた。ちゃんと動いてるんだ。

綺羅と玄烈(げんれつ)の駆け引き

綺羅は玄烈(げんれつ)に、今回の旅の本当の目的を話す。もともとは西鑲(せいじょう)で香石を仕入れる予定だったんだ。それを聞いた玄烈が、北泫(ほくげん)でも香石は手に入るって提案する。綺羅は当然、値段を気にする。いつもの取引先じゃないからね。すると玄烈は、西鑲で買うのと同じ安い値段を保証すると約束する。うまい話だけど、綺羅はこの提案に乗ることにした。度胸あるよな。

で、ここからが面白い。玄烈が信物として、綺羅のネックレスを預かるんだ。そしたら綺羅も黙ってない。じゃあ、私もって言って、玄烈が肌身離さず持ってる刀を手に取る。この刀、玄烈のお父さんの形見で、すごく大事なものなんだ。玄烈は一瞬、顔が引きつる。でも、綺羅の意図を汲んで、彼女に預けることを認めた。この二人の対等な感じ、たまらないね。ただの男女じゃない、対等な交渉相手って感じがする。

梁州での新たな出会いとそれぞれの思惑

一行は梁州(りょうしゅう)に到着。玄烈がまず向かったのは、親友・羅執舟(らしつしゅう)のお母さんのお墓。彼女は身分が低い側室だったから、羅家の立派な祠堂には入れなかったんだ。だから、ここにひっそりと葬られてる。切ない話だ。玄烈は、彼女のおかげで羅執舟(らしつしゅう)と出会い、命を救われたって感謝してる。義理堅い男だよ。

玄烈の梁州での目的は、孫部(そんぶ)の支持を得ること。そこで登場するのが、梁州の郡主・孫昭敏(そんしょうびん)。彼女、なんと昔、綺羅に命を助けられたことがあるらしい。しかも、綺羅が本当は女だってことも知ってる。梁州は干ばつで大変な時期。昭敏は家の跡継ぎとして、重い槍を振るって武芸に励む強い女性だ。綺羅も、世間の女性への不公平さを知ってるから、彼女に共感する部分があったみたい。

玄烈がなぜ狼主(ろうしゅ)になりたいのか、その理由もはっきりした。昔、お父さんが百工(ひゃくこう)の伝承者に殺された事件があった。でも、当時の王と太后は、国の安定を優先して、それを事故として処理したんだ。今の王は、玄烈が狼主になったら、事件の再調査を約束してくれてる。だから、玄烈はどうしても狼主にならなきゃいけない。そのためには孫部の協力が不可欠なんだ。

最後の不穏な動き

その頃、都では綺羅のお父さんが王に会ってた。息子の非凡は道に詳しい。ただ道に迷うなんてありえない、って訴えてる。何か事件に巻き込まれたと確信してるんだね。

君家の二房は、綺羅が帰ってこなければ君家は自分たちのものだ、なんてほくそ笑んでる。本当に腹黒い連中だ。

そして、今回のラスト。あの祁民(きみん)が、捕らえられてる人身売買の男たちを殺そうと、静かに刀を抜く。その瞬間を、玄烈の妹の玄青蔻(げん・せいこう)が物陰から見てしまうんだ。これはまずい。絶対、面倒なことになるやつだ。

第4話の感想

今回は、物語の背景がぐっと深まる回だったね。綺羅と玄烈の関係が、ただの偶然の出会いから、利害と信頼が絡み合う複雑なものに変わっていくのが面白い。特にネックレスと刀を交換するシーンは象徴的だった。お互いの大事なものを預け合うことで、二人の間に特別な絆が生まれそうな予感がする。

玄烈が狼主を目指す理由も、単なる権力欲じゃなくて、父親の死の真相を突き止めるためっていう個人的な動機だったのが良かった。彼のキャラクターに深みが出たと思う。梁州の郡主・孫昭敏(そんしょうびん)もいいキャラだ。男社会で戦う強い女性として、綺羅とどう絡んでいくのか楽しみだね。

君家の内輪もめも本格化してきたし、最後の祁民の行動とそれを目撃した玄青蔻(げん・せいこう)のシーンは、次の波乱を予感させてゾクッとした。いろんな場所で同時に物語が進んでて、本当に目が離せないよ。

つづく