あらすじとネタバレ
鉱山からの脱出、そして新たな問題
前回、鉱山で大変なことになった玄烈(げんれつ)と綺羅だけどさ。なんとか二人で崩れた鉱山から脱出できたんだ。玄烈(げんれつ)も少し怪我したけど、たいしたことはない。でも綺羅は足を怪我しちゃってね。だから玄烈が綺羅を背負って、鉱山を出たんだ。
その頃、玄烈の部下である羅奇(らき)は、綺羅の弟かもしれない人物の肖像画を手に入れていた。綺羅によく似てるけど、目元にほくろがある。君非凡(くんひはん)っていう名前らしい。
玄烈は綺羅を自分の屋敷に連れて帰った。でも、家に着いた途端、やっかいな客が来たんだ。公主の青蔻(せいこう)さ。しかも、自分が手に入れたっていう新しい奴隷を連れてる。綺羅はその奴隷を見て凍りついた。なんと、綺羅の護衛の祁民(きみん)だったんだ。青蔻が命を助けたことには感謝するけど、綺羅は祁民を解放してほしいって頼む。祁民はただの部下じゃない。子供の頃からずっと一緒で、家族同然の大事な人だからね。
祁民を賭けたプリンセスとの対決
もちろん、わがままな青蔻が素直にはい、どうぞって言うわけない。気に入った奴隷をそう簡単に手放すもんか、って感じ。で、青蔻は綺羅に勝負を持ちかけるんだ。森で狩りの競争をして、勝ったら祁民を返してやるって。綺羅は迷わずその勝負を受けた。
玄烈はもう心配でたまらない。青蔻は小さい頃から馬に乗って育ったお姫様だ。狩りなんてお手の物。一方、綺羅は南の国の女性だから、馬術や狩りは得意じゃない。でも、祁民を助けるためなら、綺羅は無茶するに決まってる。
青蔻もなかなか賢い。祁民がただ者じゃないことには気づいてる。武術の達人なのに、自分に大人しく従ってるのは何か目的があるはずだって。だから、香炉に軟筋散っていう体を麻痺させる薬を仕込んで、祁民を動けなくしちゃうんだ。本当に性格が悪いよな。
玄烈の嫉妬と約束
綺羅は祁民のことで頭がいっぱい。侍女の冬銀(とうぎん)は、一人の部下のためにそこまでする綺羅は本当に優しい人だって言う。綺羅にとって、祁民は部下じゃなくて家族なんだ。でも、綺羅も分かってる。相手は公主だ。たとえ自分が勝負に勝ったとしても、すんなり祁民を解放するとは思えない。
そこに玄烈がやってきた。いきなり綺羅に奇襲をかけるんだ。稽古のつもりなんだろうけど、綺羅の腕じゃ青蔻には勝てないって言いたいわけ。しかも、綺羅が祁民をすごく大事にするから、玄烈はちょっとヤキモチを焼いてる。それが態度に出ちゃってて、分かりやすいよな。
玄烈は綺羅との間のわだかまりを無くしたいと思った。隊商を襲った事件は、自分の指示じゃないって正直に打ち明ける。これからは部下の管理を徹底して、二度とあんなことは起こさせないと約束した。そして、祁民を青蔻から取り戻せたら、隊商の件は水に流そうって提案する。綺羅もその条件を飲んだ。
その夜、玄烈は一人で酒を飲んでた。友人の羅執舟(らしつしゅう)が付き合ってくれる。羅執舟(らしつしゅう)は玄烈の気持ちを見抜いてるんだ。綺羅に本気になりすぎてるって。でも、玄烈の正妃は異国の女性じゃダメなんだぞ、って釘を刺す。まあ、立場ってもんがあるからな。
危険な狩り、その結末は
狩りの勝負の前夜。祁民が自力で枷を壊して、綺羅の部屋に現れた。一度ここから逃げて、玄鉄晶石を手に入れる作戦を立て直そうって言うんだ。でも綺羅は首を縦に振らない。もう手がかりは見つけてる。それに、玄烈との約束もある。だから、この勝負からは逃げないって決めた。
そして勝負当日。青蔻はわざと綺羅を禁区に連れて行く。そこは猛獣である虎が出る危険な場所だ。綺羅を虎に襲わせてしまおうっていう、とんでもない魂胆だよ。案の定、虎が現れた。でも綺羅はパニックにならず、機転を利かせて虎を射殺したんだ。すごい!そこに玄烈もギリギリで駆けつけて、綺羅を虎の牙から救った。
結果、綺羅の勝ち。約束通り、祁民を連れて帰ることができた。青蔻はもちろん納得いかない。でも羅執舟(らしつしゅう)が彼女を止める。これ以上わがままを言うなら、太后様に報告するぞって。母親には逆らえない青蔻は、しぶしぶ引き下がるしかなかった。
仕組まれた罠
屋敷に戻った綺羅は、部屋に祁民が残した置手紙を見つける。城北の密林で会うとだけ書かれていた。綺羅は急いで後を追う。侍女の冬銀には、昼までに自分が戻らなかったら玄烈に知らせて、と頼んで。
ちょうどその頃、玄烈は王宮に呼ばれていた。でも冬銀が駆け込んできて、綺羅と祁民がいなくなったことを伝える。玄烈はすぐに命令をキャンセルして、部下を連れて城北の密林へ向かった。すると、青蔻も部下を連れて密林に現れる。自分の奴隷(祁民)がここにいると聞いて探しに来たらしい。
密林で再会した綺羅と祁民。祁民は、玄烈にここへ呼び出されたと思っていた。でも、そこには彼らが探しているものは何もなかった。実は、これ全部、羅執舟が仕組んだことだったんだ。玄烈を狩猟大会に出席させないために、こんな手の込んだ罠を仕掛けた。友達だと思ってたのに、一体どういうことだよ。
第9話の感想
いやー、今回は新しいキャラの青蔻が出てきて、一気に話が引っ掻き回されたな。玄烈と綺羅がいい感じになりそうだったのに、見事に邪魔が入った。でも、そのおかげで玄烈の嫉妬が見られたのは面白かった。綺羅が祁民を大事にするから、めちゃくちゃヤキモチ焼いてるのがバレバレでさ。子供みたいでちょっと可愛い。
あと、綺羅の強さと優しさが本当に光った回だったと思う。ただ守られるだけのお姫様じゃない。大切な家族のためなら、危険な勝負にも挑むし、虎相手に一歩も引かないんだから。カッコよすぎる。
そして最後の最後で、玄烈の親友だと思ってた羅執舟が裏で糸を引いてたのが衝撃だった。一体何がしたいんだよ、あいつは。玄烈のためを思ってのことなのか、それとも別の目的があるのか。人間関係がどんどん複雑になってきて、目が離せないな。
つづく