あらすじ(ネタバレあり)
ゲス野郎の秘密と企み
礼宗旭(れいそうきょく)って男、本当に疑り深い。弟の礼牡元(れいぼげん)と話した後も安心できない。すぐに祠堂の密室へ走って、隠し物が無事か確認してる。そこでようやく一息つくんだから、相当だよな。
こいつには女性を虐待するヤバい趣味がある。その原因は子供の頃のトラウマらしい。父親が母親を殴るのを見て、心が歪んじまったんだと。まあ、同情の余地はないけどね。罪のない女性たちを傷つけて血女図なんてものを描いてる。ただの極悪人だ。
一方、元少城(げん しょうじょう)に会ってた。元少城(げん しょうじょう)の後ろ盾である梅党のために、邪魔な礼宗旭を排除したいと持ちかける。海宜平(かいぎへい)の返事がまたクールなんだ。君が直接手を汚すことはない。葉平安(よう・へいあん)という最高の刀があるじゃないか。使った後は、きれいに始末すればいいってさ。怖いこと言うよな。
ついに手を組んだ二人
葉平安(よう・へいあん)も、礼宗旭がただの悪党じゃないって気づいた。一筋縄じゃいかない相手だと分かったから、元少城(げん しょうじょう)の賭場に乗り込んできた。協力しようって話をしにね。まあ、協力っていうか、お互いを利用し合う関係だ。頭の切れる二人の会話に、無駄な言葉は一つもない。
元少城は平安に二種類の塩を見せる。片方は見た目もいい高級な塩。もう片方は黒市で売られてる毒塩。民は高い塩が買えない。だから安い毒塩に手を出す。それを食べ続けて、中毒で死んでいく。この塩の価格高騰の裏にいるのが、礼宗旭と礼氏の一族ってわけ。揚州の洪水だって、天災じゃなく人災だった。元少城はそこまで突き止めてる。
平安も自分の情報を出す。琅陽郡王府で見つけた朔丹(さくたん)文字の手紙の話だ。まだ盗み出してはいない。相手を油断させるためだ。二人の腹の探り合い、見ててゾクゾクするよ。
新たな登場人物と深まる謎
そこに朔丹の使節団が都にやってくる。使臣のアプナ・ハオジーと、伽月(かげつ)公主の一行だ。宮殿での謁見を翌日に控えてる。
その頃、伍安康(ごあんこう)は昔のことで役人を問い詰めていた。金原での戦いの時、なぜ食糧や塩が届かなかったのか。でも、下っ端の役人が決められることじゃない。役人は言う。当時の礼宗旭がどれだけ塩を買い占めていたか、直接聞くべきだと。ここでも礼宗旭の名前が出てくるんだ。
平安はまた琅陽郡王府に呼ばれる。今夜こそ邪気を払う絶好の機会。逃したら次は二ヶ月後ですなんて言って、礼宗旭を言いくるめる。でも、その裏で礼宗旭は使臣のアプナと密会してた。市場価格の三割引で塩を売り、その見返りに伽月公主の結婚相手を伍安康(ごあんこう)にするよう話をつけてる。伽月公主が伍安康(ごあんこう)に惚れてるのを知ってて、うまく利用するつもりなんだ。
さらに、礼宗旭はとんでもない計画を立ててた。死士を雇って、夜宴で使臣を襲わせる。その罪を元少城になすりつける気だ。どこまで腐ってるんだか。
それぞれの戦い
平安の作戦もすごい。陸丹心(りくたんしん)にお面をつけさせて、儀式をやってる自分のフリをさせる。その隙に、本物の平安は礼宗旭の計画を盗み聞きしてた。完璧なチームプレーだ。
宮殿では、伽月公主が皇帝に謁見してる。彼女、すごくストレートな性格なんだ。伍安康将軍を夫にしたいって、その場で本人にアピールしちゃう。14歳の時、草原の穴から助けてくれたのが伍安康で、その時からずっと想ってたらしい。皇帝はまあ、とりあえず落ち着かせる。夜宴で他の候補者も見てから決めなさいってね。
元少城は礼宗旭の悪事を暴くため、使臣のアプナに近づこうとする。でも、警戒心が強くてうまくいかない。元少城自身、戦場で憎んだ朔丹人を前にして、冷静でいられない部分もある。結局、一旦諦めるしかなかった。
物語の終わり、平安は盗み聞きした計画を元少城に伝える。二人はすぐに対策を練り始める。鳳凰にそっくりな白鹇(はっかん)という鳥を手配した。夜宴で鳳凰献瑞っていう出し物を仕掛けるみたいだ。二人の反撃が、ここから始まる。
今回の感想
いやー、今回はマジで話が大きく動いたな。今までバラバラだった点と点が、礼宗旭っていう極悪人を軸に一気に線で繋がった感じ。葉平安(よう・へいあん)と元少城、この二人がついに手を組んだのが一番の見どころだ。お互いを駒としか見てないような顔をしてるけど、目的は同じ。この緊張感のある協力関係、たまらないよな。
礼宗旭のクズっぷりも天井知らずだ。過去のトラウマ話が出てきたけど、そんなの免罪符になるわけがない。民を毒塩で殺し、女を弄び、政敵を陥れる。まさに悪の総合商社。こいつをどうやって追い詰めていくのか、平安と元少城の頭脳戦が本当に楽しみになってきた。
あと、新キャラの伽月公主がいい味出してる。真っ直ぐで情熱的。伍安康への想いが、このドロドロした宮廷劇の中で唯一の癒やしかもしれない。彼女の恋がどう転ぶのかも、地味に気になるところだ。
つづく


