第13話 あらすじ(ネタバレあり)
復讐と計画の狭間で
まず冒頭から胸クソ悪いシーンが来た。礼乾兆(れい・けんちょう)ってやつ、マジでクズだよ。自分の犬が子供を襲ってケガさせたのに、悪びれもしない。金袋をポイって投げてこれで息子の命も買えるだろだって。ありえないだろ!
その様子を隠れて見ていた采蓮(さいれん)は、もう怒り心頭。今にも飛び出して礼乾兆(れい・けんちょう)をズタズタにしそうな勢いだった。気持ちは痛いほどわかる。でも、葉平安(よう・へいあん)が彼女を止めるんだ。まだダメ、そいつは利用する価値があるってね。
平安の計画はこうだ。明日、礼宗旭(れいそうきょく)はすぐには死なない。捕らえられたところで、平安が直接御史事件の真相を吐かせる手はずになってる。そのために、今はまだ礼乾兆も生かしておく必要があるってわけ。采蓮(さいれん)は平安を信じて、ぐっとこらえることにした。平安に諭されて、自分の復讐だけじゃなくて、もっと大きな絵を見ようと決めたんだ。これは彼女にとって大きな一歩だよね。
明かされる過去の戦いと新たな協力者
場面は変わって、平安は伍安康(ごあんこう)に会う。伍安康(ごあんこう)は、あの金原の戦いで大活躍した将軍だよ。平安は彼が一騎当千の英雄だと思ってた。でも伍安康本人が言うには、あの戦い、実は塩が足りなくて負ける寸前だったらしい。
軍の塩がなぜか不足して、兵士たちは力を失っていった。多くの兵が戦う前に亡くなったそうだ。そんな絶体絶命の状況で、当時まだ下っ端だった元少城(げん しょうじょう)が動いた。彼が血まみれになりながら敵陣の重要情報を持ち帰った。そのおかげで伍安康は火攻め作戦を立てて、五千の兵で八万の敵軍を退けることができた。
伍安康が都に帰ってきたのは、この塩不足事件の真相を突き止めるためだったんだ。そして、その塩の供給に関わっていたのが、礼宗旭(れいそうきょく)。話が繋がってきたね。伍安康は平安に俺のやることに口出ししないなら、君に協力しようと持ちかける。頼もしい味方ができた。
それぞれの思惑が交錯する夜宴
ただ、事態はもっと複雑だ。元少城(げん しょうじょう)の上司である海宜平(かいぎへい)が、とんでもない命令を下す。なんと夜宴の後、葉平安(よう・へいあん)を殺せって。元少城は平安と協力関係にあるのに、板挟み状態でめちゃくちゃ苦しんでる。
その頃、采蓮にも進展があった。彼女は自分の顔の傷を顧文宇(こ・ぶんう)に見せる。すべてを受け入れてくれた彼と、一緒になることを約束したんだ。悪党たちを倒したら、故郷に伯父さんを迎えに行く。そう約束して、腕輪を贈られる。本当に良かったよ。
そして、いよいよ計画実行の夜が来る。平安と元少城が立てた作戦はこうだ。まず、別の場所で火事を起こして注意をそらす。その隙に、夜宴で事を起こす。礼宗旭は元少城に罪を着せようと企んでいる。平安たちはその動きを逆手に取ることにした。わざと琅陽郡王府の特別な矢を使って、朔丹の使者を襲うフリをする。これで礼宗旭の悪事を暴こうって魂胆だ。
いざ、反撃の舞台へ
夜宴が始まった。会場はピリピリした空気だ。礼宗旭はさっそく伍安康に嫌味を言ったり、伍顯兒(ごけんじ)からの贈り物をこき下ろしたり、やりたい放題。
計画のキーアイテム血女図が、まだ陸丹心(りくたんしん)から采蓮の手に渡っていない。采蓮は必死に礼乾兆を足止めして時間を稼ぐ。陸丹心(りくたんしん)は密室から血女図と朔丹への手紙を盗み出し、急いで元少城へ届けた。元少城はそれを采蓮に渡す。ギリギリで間に合った!
ついに、礼乾兆が贈り物を披露する番が来た。葉平安と元少城が固唾をのんで見守る。壇上に上がった礼乾兆が、合図の笛を吹いた。さあ、ショーの始まりだ。
今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?
今回は情報量がすごかったな。平安の復讐劇だけじゃなくて、伍安康が追う過去の事件、元少城の苦悩、采蓮の恋模様まで、色々な話が同時進行で進んでいく。普通ならごちゃごちゃしそうなのに、全部が礼宗旭を倒すっていう一つの目的に向かって収束していくのが見事だった。
特に伍安康の話で、元少城の過去の功績が明かされたのはグッときたね。彼がただの役人じゃなくて、命を懸けて国を救った英雄だったってことがわかった。だからこそ、平安を殺せっていう命令に苦しむ姿が余計に切なく見える。
そして采蓮。復讐心に燃えるだけの少女から、大局を見て行動できる女性に成長した。彼女が幸せを掴もうとしている姿には、心から応援したくなる。
最後の、夜宴で全ての準備が整ってさあ、始まるぞっていう瞬間。あの緊張感はたまらなかった。色々なピースがカチッとはまって、いよいよ反撃開始っていう高揚感がすごい。本当に目が離せない回だったよ。
つづく


