ついに明かされる御史事件の全貌

いやー、ついに来たね、この時が。御史事件の再審が始まるって話で、聖都中がザワついてる。今回の主役は、海宜平(かいぎへい)だ。彼が公の場で、事件の真相を洗いざらいぶちまけた。

話は通泉県の県尉だった杜梁(と・りょう)って男から始まる。こいつが出世欲の塊でさ。都の役人にゴマをするために、師爺たちと組んで女の子を誘拐してた。自分の屋敷を、役人たちのためのヤバい遊び場にしてたわけ。都から来る連中も、女目当てだけじゃない。官職の売買、つまりポストをお金で買うための密談場所にもなってたんだ。もう根っこから腐ってる話だよね。

ネタバレ:親友を裏切った男の告白と、新たな闇

海宜平(かいぎへい)の罪と罰

じゃあ、海宜平(かいぎへい)はなんでこの件に関わってたのか。彼自身の口から語られたのは、かなり苦しい言い訳だった。当時、彼は役人の人事を扱う部署にいた。仕事で杜梁の帳簿の不正を見つけて、厳しく注意したんだ。そしたら杜梁に一晩引き止められて、他の役人が女の子を辱める現場を見せつけられた。おまけに、みんなの前で賄賂を渡されて、断れない状況に追い込まれた。これで海宜平も共犯者の一人になった。

そこに登場するのが、葉平安(よう・へいあん)。彼は正義感の強い人で、この地獄から女の子たちを救おうとした。でも、余乾(よ・けん)が動けば、海宜平の収賄もバレてしまう。自分の保身のために、海宜平は親友の余乾(よ・けん)を裏切る決断をした。昔、余乾からもらった書画を使って、偽の口封じ命令書を捏造。それを杜梁に渡して、親友を破滅させたんだ。最低な裏切りだよ。結局、海宜平は獄中で自ら命を絶った。彼の母親と妹は、都を去ることになった。

暴かれる権力者たちの悪事

これで終わりじゃないのが、このドラマのすごいところ。葉平安(よう・へいあん)は法廷で、別の爆弾を投下する。李宗旭(り・そうきょく)って権力者が、女遊びだけじゃなく、官塩の転売権を不正に手に入れてたと告発した。そのせいで聖都の塩の値段が、肉より高くなるっていう異常事態になってた。

すると今度は伍安康(ごあんこう)が加勢する。李宗旭は派閥争いのために、塩や食糧の輸送を邪魔してた。その結果、金原(きんげん)の戦いで味方の軍が孤立して、大勢の兵士が死んだ。もう、ただの汚職事件じゃない。国家に対する反逆レベルの話になってきた。伍安康(ごあんこう)は、海宜平が推薦した役人たちもグルだったことを突き止める。元少城(げん しょうじょう)は海宜平に、賄賂を受け取った連中の名前を全員書けって、冷たく命じる。芋づる式に悪事が暴かれていくのは、見ててゾクゾクするね。

事件の後、それぞれの道

御史事件はこれで一件落着。平安の父、余乾の無実も証明された。皇帝はこれを機に、新しい役人の登用制度を進めるらしい。

平安は、采蓮(さいれん)のお墓に報告に行く。そこに元少城(げん しょうじょう)がやってきて、寄り添う。いいシーンだ。でも、平安自身は、長年の目的を達成してしまって、抜け殻みたいになってる。そんな彼女を支えるために、揚州にいた霓裳(げいしょう)も都に帰ってきた。

一方で、元少城(げん しょうじょう)の立場はかなり危うい。皇帝は彼の手柄を認めないどころか、塩の事件から手を引かせた。これからは大理寺の仕事だけしてろ、呼ばれるまで宮殿に来るな、だってさ。これ、完全に左遷だろ。ひどくない?

でも、元少城を評価してる大物もいる。伍由敬(ごゆうけい)は、彼の能力を高く買ってる。伍由敬(ごゆうけい)なんて、自分の娘の伍顯兒(ごけんじ)とくっつけて、婿にしたいみたいだし。政治の世界は複雑だ。その伍顯兒(ごけんじ)は、落ち込む平安を励ます。外に出て、街の活気を感じてみたらって。平安も、少しだけ前を向こうとし始めるんだ。

今回のエピソード、ちょっと語らせて

いやー、濃い回だった。長年の謎だった御史事件がついに解決して、胸がすく思いだったよ。でも、後味はスッキリしない。そこがいいんだけどね。

特に海宜平。彼はただの悪人じゃなかった。自分の弱さから、取り返しのつかない罪を犯してしまった。親友を裏切った後悔と、保身の間で揺れ動く姿は、見ていて本当に苦しかった。彼の最期は、この事件の悲劇性を象徴してると思う。

それと、元少城!頑張ったのになんで報われないんだよ。皇帝のあの仕打ちはないだろ。手柄を横取りされた挙句、干されるなんて。権力闘争の厳しさがリアルに描かれてて、こっちまで悔しくなった。

平安が復讐を遂げた後、燃え尽き症候群みたいになるのもすごく分かる。人生の全てを懸けてきたものが終わった時の虚無感って、きっとこういう感じなんだろうな。彼女がどうやって立ち直っていくのか、見守りたい。

つづく