あらすじ:過去の亡霊が平安を襲う

いやー、今回の平安は見てて辛かったよ。彼女の医館安心館に、一人の女がやって来たんだ。白い服にベールで顔を隠してる。いかにもワケありって感じだよね。その女、平安にあんたのせいで心が病んだとか言い出すんだ。

で、ベールを取ったら、顔には痛々しい火傷の痕が広がってた。腕にも同じような痕がある。女は平安を睨みつけて言うんだ。あんたが昔、私を廃屋に誘ったせいで火事に遭ったって。おかげでこんな半人半鬼の姿で生きるハメになった、と。御史事件の布告を見て、有名な葉心医があの時の少女だって気づいたらしい。

これには平安も完全にノックアウトだよ。過去の罪悪感をモロにえぐられて、もうぐうの音も出ない。女が帰った後も、ずっと落ち込んでてさ。霓裳(げいしょう)が心配して来たけど、平安は寝てないだけってごまかすのが精一杯だった。

ネタバレ:仕組まれた罠と黒幕の影

平安、絶望の淵へ

ここからが本番。ネタバレ全開でいくよ。あの後、平安は完全に心が折れちゃった。酒に溺れて、過去のトラウマである阮琴(げん きん)の幻覚まで見始める始末。もう自分を許せないんだね。見てるこっちが苦しくなる。

ついに彼女は、医館の権利書を霓裳(げいしょう)に預ける。旅に出て気ままな医者になるなんて言ってね。その日のうちに出て行っちゃうんだ。霓裳が新しく作った曲を歌って引き留めようとするけど、平安の決意は固かった。

霓裳のファインプレー

でも、霓裳はただの友達じゃない。夜になって、平安の言葉を思い出してたら、どんどんおかしく思えてきたんだ。あの火傷の女、どこかで見た顔だなって。そして思い出す。あれは万国香にいた女だ!

万国香っていうのは、まあ、ヤバい店だよ。暗胚って呼ばれる特殊技能を持った女たちがいて、金持ちや高官の変わった趣味に応える場所。あの女もその一人だった。平安がいつも持ってる精神安定用の香を持って行かなかったことにも気づく。霓裳は確信した。平安は死ぬ気だ、と。彼女はすぐさま元少城(げん しょうじょう)のところに駆け込んだ。

崖っぷちの再会

話を聞いた元少城(げん しょうじょう)の動きは速かった。部下に万国香の女の身元を洗わせるよう指示。霓裳から聞いた平安の行き先に、馬を飛ばす。

その頃、平安は昔、阮琴(げん きん)が身を投げた崖に立っていた。一歩前に足を踏み出そうとした、その瞬間。元少城がギリギリで間に合った!早まるな!ってやつだね。王道だけど、こういうのはやっぱり熱い。

元少城は彼女に告げる。お前を騙したあの女は、御史事件の被害者なんかじゃない。万国香の暗胚だ、と。この一言で、平安は我に返った。元少城の言葉が、彼女を絶望の淵から引きずり上げたんだ。

反撃開始、新たな謎へ

都に戻った平安は、もう別人だった。あの女の名前が瑶禎だと突き止める。平安は得意の鈴を使って、瑶禎から真実を聞き出す。案の定、店の女将である花娘に妹を人質に取られて、嘘をつくよう脅されていたんだ。

じゃあ、その花娘を問い詰めよう、ってなったんだけど、手遅れだった。花娘は毒殺されてた。完全に口封じだ。黒幕は、平安が真実に近づくのをめちゃくちゃ恐れてる。平安は決意する。もう一度、父の御史事件を調べ直す、と。

まず狙いを定めたのは、当時の裁判官たち。買収された奴はいなかったのか?調べてみると、当時の裁判官3人のうち、2人はすでに死亡。生き残りは一人だけ。盧維という男だ。

この盧維、元は清廉潔白で有名で、平安の父の友人でもあったらしい。友人だったなら、証拠不十分で裁判を引き延ばすはず。なのに、たった一日で有罪判決を下してる。どう考えてもおかしい。元少城は危険だって反対するけど、結局、盧維が禹安県にいることを教える。

平安はすぐさま禹安県へ。盧維の家をこっそり観察して、孫娘たちが帰るのを見計らう。そして、強盗に襲われたフリをして、盧維の家に転がり込むんだ。一晩だけ泊めてくださいってね。ここから平安の潜入捜査が始まる。反撃の狼煙が上がったよ。

感想:どん底からの大逆転劇、たまんないね!

いやー、今回はジェットコースターみたいな回だったな。前半、平安が精神的にボロボロにされていく様は、正直見てて胸が痛んだよ。罪悪感っていう一番重い鎖でがんじがらめにされて、もうダメかと思った。

でも、そこからの大逆転劇が最高に気持ちいい。特に光ってたのは霓裳だね。彼女がいなかったら、平安は本当に危なかった。ただの親友じゃなくて、鋭い観察眼を持つ最高のバディだよ。彼女のファインプレーには拍手を送りたい。

もちろん、元少城のヒーローっぷりも完璧。崖のシーンはベタかもしれないけど、一番いいタイミングで現れる格好良さにはやっぱり痺れる。彼の一言が平安を救うっていう展開は、二人の絆の強さを見せつけられた感じがする。

あと、地味に気になるのが伍顯兒(ごけんじ)と母親の関係。母親、娘にめちゃくちゃ冷たいじゃん。伍顯兒(ごけんじ)のクールな態度の裏には、こういう家庭環境も影響してるんだろうな。彼女の結婚は取引っていうセリフも、どこか寂しさが滲んでた。

最後の平安の潜入捜査で、物語は一気に新しいステージに進んだね。黒幕は一体誰なのか。平安がどうやって老獪な元役人に切り込んでいくのか。ますます目が離せないよ。

つづく