葉平安(よう・へいあん)は、姉の事件の真相に迫るため、過去を知る重要人物に接触する。彼女は大胆な作戦を仕掛け、ついに黒幕の正体にあと一歩まで近づく。一方、伍安康(ごあんこう)は聖都を混乱させる塩の価格高騰問題を調査していた。その過程で、彼は自身の信念を根底から揺るがす衝撃的な事実を知ってしまう。それぞれの正義と運命が交錯する中、皇帝は平安にある道を示す。そして1年後。平安は全く新しい姿で、因縁の相手が待つ都に舞い戻ってくる。
「掌心」あらすじネタバレ25話
平安の一芝居、ついに黒幕の名が!
平安のやつ、今回はマジで策士だった。まず、元役人の盧維(ろい)ってじいさんのところに乗り込むんだ。自分が通泉県の出身だって明かす。盧維はそれで昔の知り合いを思い出すわけ。
平安は姉に起きた悲劇を語る。盧維も言葉を失う。その夜、平安の作戦が始まる。いきなり黒覆面の男が平安を殺しに現れるんだ。盧維はとっさに平安をかばう。伍由敬(ごゆうけい)は悪逆非道だ!女まで殺すのか!って叫んじまう。
その瞬間、平安がすっくと立ち上がる。庭には霓裳(げいしょう)も入ってくる。そう、全部仕組まれた芝居だったんだよ。黒覆面は味方だった。まんまと罠にハマった盧維は、ついに御史事件の黒幕の名前を口にした。康平王(こうへいおう)、伍由敬(ごゆうけい)。やっぱりあいつがボスだった。
明かされる過去と、新たな忠告
観念した盧維は全部白状する。昔は真面目な役人だったらしい。伍由敬(ごゆうけい)からのワイロも断ってた。でも、息子を人質に取られた。弱みを握られて、逆らえなくなったんだ。だから余乾(よ・けん)の裁判も、たった一日で終わらせるしかなかった。
盧維は平安に忠告する。過去は忘れろ。伍由敬はお前が敵に回していい相手じゃない、ってな。伍由敬が牢屋の海宜平(かいぎへい)に会って、自殺するように仕向けた話も出てくる。家族の安全を保証するって条件で。聖都の塩の値段を吊り上げてたのも伍由敬。海宜平(かいぎへい)は死ぬ前、伍由敬に言ってたらしい。葉平安(よう・へいあん)は危険だ。放っておくと災いになるって。まさにその通りになってきてるじゃん。
父の罪を知った安康の絶望
一方、伍安康(ごあんこう)も動いてた。彼は塩の密売ルートを必死に追ってたんだ。ある小役人を問い詰めて、ついに真相にたどり着く。聖都の塩市場を裏で操ってた黒幕。それが自分の父親、康平王(こうへいおう)・伍由敬だった。
安康はマジでショックを受ける。怒りに任せて家に帰って親父を問い詰めようとする。そこで聞いてしまうんだ。親父が娘の伍顯兒(ごけんじ)に、葉平安(よう・へいあん)を殺せって命令してるところを。もう限界だった。安康は親父と大ゲンカして、家を飛び出す。
それぞれの道、そして1年後
安康は皇帝に直訴しようと宮殿に向かう。でも、途中で思いとどまる。何考えてんだか。その皇帝は、お忍びで平安に会いに来てた。聖都を離れて、外の世界で力をつけろって。遠回しに逃がそうとしてるんだな。
伍顯兒(ごけんじ)は冷徹だ。皇帝は伍家の血筋にしか皇位を譲れない。だから伍家の邪魔になる平安は、絶対に生かしておけないって決意を固める。
平安は元少城(げん しょうじょう)とも話す。元少城(げん しょうじょう)はもう事件から手を引けないかって聞く。平安の答えはノーだ。最後までやる気だ。次に会う時は、敵同士かもな。そんな空気で二人は別れる。
そして、物語は一気に1年後へ飛ぶ。
帰ってきた平安、まさかの姿で
1年後。辺境で戦争が始まった。安康は自ら志願して、戦場へ向かう。都では、康平王の権力がますます強くなってる。
そんな中、揚州で塩の輸送路にトラブルが発生。康平王たちは新しい塩の調達先を探すことになる。そこに現れたのが、大量の塩を安値で売るっていう謎の商人。自らを安爺(あんや)と名乗る人物だ。
康平王の命令で、伍顯兒(ごけんじ)と元少城(げん しょうじょう)がその安爺に会いにいく。二人の前に現れたのは…そう、葉平安だった。医者だったはずの彼女が、1年の時を経て、やり手の塩商人になって帰ってきたんだ。顯兒と平安は、まるで久しぶりに会った友達みたいに、にこやかに挨拶を交わす。その笑顔の裏、ヤバい緊張感が走る。ここで25話は終わり。
今回の感想
いや、マジで息つく暇もなかったな。今回は神回と言っていい。一番グッときたのは、やっぱり安康だよ。自分の正義を信じて走ってきたのに、たどり着いた先が全部親父のせいでしたって、キツすぎるだろ。家を飛び出した後の彼の苦悩を思うと、こっちまで胸が痛くなる。戦場に行ったのも、現実から逃げたかったのかもしれないな。
平安の変貌ぶりにも驚いた。皇帝に言われて都を離れたけど、ただ隠れてたんじゃない。1年で塩商人の元締めみたいな風格を身につけて帰ってくるなんて、誰が想像したよ。安爺って呼ばれてる姿、鳥肌立ったぜ。顯兒と元少城との再会シーンは、静かなのに火花バチバチで最高だった。笑顔で挨拶してるけど、腹の中じゃ殺してやるくらい思ってんだろうな、お互い。
話のテンポが良くて、伏線が一気に回収されたかと思えば、すぐに新しい謎が生まれる。この脚本、本当にうまい。
つづく


