あらすじ

鎧を隠し持ってたとかいう罪で、葉平安(よう・へいあん)が指名手配されちまった。でもあいつ、大胆にもまだ都の中に隠れてるんだよ。そんな中、葉平安(よう・へいあん)に恨みを持つ役人、厲俊(れい・しゅん)が復帰。あいつを捕まえて、皮を剥いで骨を砕いてやるなんて物騒なことを言って、必死に捜索を始める。もちろん、伍顯兒(ごけんじ)も黙っちゃいない。親父の康平王(こうへいおう)に言われて、部隊を動かして葉平安を捕まえようと躍起になってる。二つの捜索隊がじりじりと迫ってきて、葉平安はついに黒市に追い詰められちまう。絶体絶命のピンチだ。

ネタバレ:敵か味方か、それぞれの思惑

絶体絶命?いや、想定内っしょ

葉平安が隠れてるのは、黒市にある九龍閣っていう建物。厲俊の部隊と伍顯兒(ごけんじ)の部隊が、もう目と鼻の先まで来てる。仲間たちはもうダメだ、捕まる!ってパニック状態。でも、当の葉平安は超クール。大丈夫、ここで待ってようなんて言って、全然焦ってないんだ。一体何を考えてるんだか。

ついに伍顯兒(ごけんじ)が乗り込んできて、勢いよくドアを開ける。でも、そこにいたのは葉平安じゃなかった。なんと、伍顯兒自身の母親、韋玄敏(いげんびん)だったんだ。普段は素玄真人(そげんしんじん)として山にこもってる、あの母親が。母親の登場に、さすがの伍顯兒も固まる。後から来た親父の康平王(こうへいおう)も、奥さんの顔を見ては強く出られない。結局、厲俊たちはすごすごと引き上げていくしかなかった。葉平安たち、このドタバタの隙に別の隠れ家に移動成功。いやあ、見事な作戦勝ちだ。

王府に渦巻く疑い

康平王の伍由敬(ごゆうけい)は納得いかない。なんで山にいるはずの妻が、あんな場所にいたんだ?葉平安がどうやって妻を動かした?これは、葉平安が王家の昔の秘密を知ってるってことじゃないか。伍由敬(ごゆうけい)が元少城(げん しょうじょう)に意見を求めると、元少城(げん しょうじょう)は冷静に一言。この屋敷に裏切り者がいますねそれを聞いた娘の伍顯兒は、速攻で元少城(げん しょうじょう)を指さす。裏切り者って、あんたのことじゃないの!でも元少城は動じない。葉平安に負けたからって、俺に八つ当たりするのはやめてもらえます?この二人のバチバチ感、見てて飽きないよな。

康平王、ビジネスに夢中

その頃、親父の伍由敬(ごゆうけい)は塩のビジネスで頭がいっぱい。黄義民(こうぎみん)っていう塩商人と直接会って、取引をまとめる。市場価格よりずっと安い値段で大量の塩を買い付ける。その見返りに、商人の息子に都での役職を一つ用意してやる。娘が葉平安のことでキーキー言ってる間も、親父は着々と自分の地盤を固めてるわけだ。この親子、見てる方向が全然違う。

そして、衝撃のラストへ

元少城の動きが、ここからさらに面白くなる。彼は部下に葉平安を捕まえろ。捕まえたら大理寺で厳しく尋問だって、わざとらしく命令する。一方で、伍顯兒には手紙を送って、彼女に頭を下げたフリをする。伍顯兒はやっと私になびいたわね!って大喜び。完全に元少城の術中にはまってる。

そしてラストシーン。元少城は一人、邙溝(ぼうこう)っていう場所の隠し通路に入っていく。その通路の先にいたのは…そう、葉平安たちだ。全部芝居だったんだよ。元少城は、康平王府に潜入してる葉平安側のスパイだった。いや、味方だったってことだ。この事実がわかった瞬間、鳥肌が立ったよ。

今回の感想

いやー、今回はマジで情報量が多かった。頭が追いつかないくらい、いろんなことが一気に動いた回だったな。まず、厲俊っていう新しい敵。こいつはただの役人じゃなくて、葉平安個人に強烈な恨みを持ってるから、これから相当厄介な存在になりそうだ。伍顯兒は相変わらずだけど、まさかのお母さん登場で一瞬黙るのが人間味あって面白い。あの家の親子関係、かなり複雑だよな。

でも、今回の主役は間違いなく元少城だ。康平王の前では忠実な部下を演じ、伍顯兒のことは手紙一本でうまく操る。その裏で、全部葉平安と繋がってたんだから。最後のシーンで隠れ家に入っていく姿を見たときは、思わずやっぱり!って声が出たよ。彼がこのギリギリの二重生活をどう続けていくのか、いつバレるのか、そのスリルがたまらない。葉平安もただ逃げてるだけじゃなく、ちゃんと手を打ってるところが最高だ。素玄真人を動かすなんて、どんな手を使ったんだよ。敵も味方も、それぞれの思惑で動きまくってて、一瞬も目が離せない。本当に濃密な一話だった。

つづく