あらすじとネタバレ

5日間の猶予

杜梁(と・りょう)に捕まった元少城(げん しょうじょう)、軍資金のありかを吐けってボコボコにされてた。でも、こいつがただで死ぬタマじゃない。なんとか交渉して、5日間の猶予をもぎ取った。解放される間際に、自分をハメた奴の情報を聞き出そうとするあたり、本当に抜け目ない。

案の定、元少城(げん しょうじょう)はボロボロの姿で屋敷に帰される。兄貴の元贺生(げん がせい)は心配するけど、元少城は冷静そのもの。まだ杜梁(と・りょう)とやり合う時じゃないって釘を刺す。やられたままじゃ終わらない。静かに反撃の機会をうかがってるんだ。

平安と元少城、腹の探り合い

葉平安(よう・へいあん)は、元少城が解放されたって報告を受ける。すぐに彼の報復を警戒する。さすが、頭が切れる。隠してた軍資金の移動をいったんストップさせた。

その夜、平安の前に現れたのは、仲間のはずの霓裳(げいしょう)じゃなかった。そこにいたのは、あの元少城。彼は単刀直入に、昔の御史案っていう事件の話を切り出す。お前、あの事件の生き残りだろ。杜梁たちに復讐する気だな。すごい。いきなり核心を突いてきた。

平安は肯定も否定もしない。そのポーカーフェイスが逆に怖い。でも、ここからがこの回の面白いところ。平安はあっさり軍資金の隠し場所と、今後の計画を元少城に話す。そして協力しない?って持ちかけるんだ。敵同士だと思ってた二人が、まさかの共闘路線。一気に話が読めなくなった。

元少城の過去と野望

元少城が平安と話している頃、杜梁の手下たちはまんまと偽情報に釣られてた。山の中を必死に捜索してるけど、そこにあるのはただのガラクタ。本物の軍資金は、秘密の通路を通って邙沟っていう場所に運び込まれてた。元少城のほうが一枚上手だったわけだ。

ここで、元少城の過去が明らかになる。彼はもともと賤しい身分の出身だった。父親は身分を上げるための勝負に勝ったけど、その時の怪我がもとで死んだ。母親も後を追うように亡くなったらしい。だから元少城は権力を欲してる。自分たちを見下した連中を踏みつけたい。そして、故郷である邙沟の人々の暮らしを良くしたい。彼の行動には、ちゃんと理由があったんだ。

平安の新たな一手

平安も負けてない。次の手を打ってた。霓裳(げいしょう)からの情報で、伍顯兒(ごけんじ)が例の齐君山(せい くんざん)と密会してることを突き止める。わざと人をやって齐君山(せい くんざん)をその場から引き離し、伍顯兒(ごけんじ)と二人きりになる状況を作り出す。策士だな、本当に。

平安は伍顯兒に助けを求める。伍顯兒は自分の立場上、直接は手伝えないって言う。その代わり、吏部尚書・海宜平(かいぎへい)っていう大物を紹介する。平安に海宜平(かいぎへい)への使いを頼むんだけど、もちろんこれは表向きの口実。本当の目的は、平安が海宜平に助けを求めるための橋渡しだ。復讐のための駒が、また一つ増えた。

感想

いやあ、今回は元少城の回だったな。最初はただの悪役かと思ってたけど、全然違った。彼の過去が思ったよりずっと重くて、権力への執着にも納得できる理由があった。親の死とか、故郷を救いたいっていう想いとか、そういう背景を知るとキャラクターに深みが出る。彼を簡単には嫌いになれない。むしろ応援したくなってくるから不思議だ。

葉平安(よう・へいあん)と元少城の関係も、一気に面白くなった。敵対してたはずの二人が、まさかの協力関係。もちろん、平安が自分の計画をあっさり明かしたのには裏があるはず。元少城をうまく利用するつもりなのか、それとも共通の敵を倒すための一時的な休戦か。お互いに腹の内を探り合ってる、あの緊張感がたまらない。信用できない相手と手を組むスリルって、ドラマの醍醐味だよな。

伍顯兒が紹介した海宜平っていう新キャラも気になる。平安の復讐計画にどう絡んでくるのか。少しずつ、でも確実に、平安の包囲網が完成に近づいてる感じがする。

つづく