いやー、今回もすごかったね。話がめちゃくちゃ動いたよ。平安の過去がとうとう見えてきて、もう目が離せない展開だった。

あらすじ(ネタバレあり)

海家の奇妙な儀式

平安が、今度は尚書っていう偉い役人の海宜平(かいぎへい)の屋敷を訪ねるんだ。表向きは使いっ走りなんだけど、本当の目的は別にある。

屋敷に入ると、何やら術師が怪しげな儀式をやってる。海宜平(かいぎへい)に聞くと、彼の妹の海嫣(かいえん)のためらしい。海嫣は昔からあまり話さない子だった。前の火事で心に傷を負ってから、もっとひどくなった。お母さんは妖物に取り憑かれたって信じ込んでる。それで毎月、術師を呼んでお祓いさせてるんだって。

それを聞いた平安は私が診てみましょうって申し出る。さすがだよね。どんな状況でも臆さない。

杜梁の卑劣な罠

その頃、悪徳役人の杜梁(と・りょう)に接触したって報告を受ける。こいつ、本当にやることが汚い。平安の弱点を握るために、彼女の叔母さんである顧二娘(こじじょう)を捕まえさせるんだ。人質ってわけ。最悪だよ。

まだ海家にいる平安は、そんなことになっているとは知らない。

心を開く少女と新たな協力者

平安は絵を描いて、心を閉ざした海嫣に近づこうとする。これが上手くいくんだ。最初は誤解されそうになるんだけど、海嫣がなんと、初めて言葉を発する。それで誤解が解ける。

平安は海嫣の家族にアドバイスする。彼女は複雑な会話ができない。彼女の好きなことに合わせて、優しく接してあげて、と。ただの医者じゃない。ちゃんと人の心を見てる。

平安は海宜平に、杜梁が裏でやっている悪事を全部話す。海宜平もさすがに驚いてた。平安は自分の立場じゃ動けないからって、軍の金を横領した事件を調べてる元少城(げん しょうじょう)を推薦する。ここで新しい協力関係が生まれるんだよ。

絶体絶命の夜宴

平安が自分の診療所安心館に帰ると、陸丹心(りくたんしん)から叔母さんが捕まったことを聞かされる。

すぐに杜梁の部下がやって来る。任官祝いの宴会ですなんて言って、平安を屋敷に連れて行こうとする。もちろん罠だ。

同じ頃、元少城(げん しょうじょう)は海宜平に会ってた。海宜平は元少城(げん しょうじょう)を試すんだ。お前は杜梁を裏切った。俺たちも裏切らない保証はないってね。元少城はそれに見事に応える。おまけに、横領された軍資金っていうデカい手土産まで用意してた。これで海宜平も彼を信用する。

杜梁の屋敷。案の定、杜梁は叔母さんを盾に平安を脅す。でも平安はすごい。まったく動じない。顔色一つ変えずに、杜梁と対峙する。

脅しが効かなくてキレた杜梁が刀を抜こうとした、その瞬間。海様のお使いです。葉先生に診察をお願いしたいと。ナイスタイミング!海宜平が助け舟を出してくれたんだ。

明かされる過去の罪

平安は無事に海宜平の屋敷に保護される。夜も遅いから、そのまま泊まることになる。そこで、平安は偶然見てしまう。海嫣が、腕に花の印がある女性の絵を描いているのを。

平安がその女性について聞こうとすると、海宜平が入ってきて話を遮る。

実はこれ、全部、海宜平が仕組んだことだった。彼は平安がなぜ鄭元や杜梁に復讐しようとしているのか、その動機を探ってたんだ。海嫣にわざと絵を描かせて、平安の反応を見ていた。

そして、海宜平は自分の推測を語り始める。

十数年前、平安はまだ顧清(こせい)という名前だった。独学で人の心を操る医術を身につけていた。それを知った鄭元(てい・げん)が彼女を騙したんだ。言うことを聞かせる術があるんだろう?って。平安は騙されて、たくさんの女性たちを廃屋に連れて行く手伝いをしてしまった。そこで女性たちはひどい目に遭わされた。

事件の後、廃屋は火事になる。平安は見てしまった。火の中から必死で逃げてきた女性を、杜梁の部下である斉君山(せいくんざん)が弓で射殺するのを。

自分が騙されたとはいえ、事件に加担してしまった罪悪感。目の前で見た非道な光景。それが、平安を長年にわたる復讐計画へと駆り立てた。すべての始まりが、ここにあったんだ。

第5話の感想

いや、もう今回は情報量がすごすぎて頭がパンクしそうだった。でも、全部が繋がった時のスッキリ感が半端ない。平安がただの天才女医じゃなくて、とんでもなく重い過去と罪悪感を背負って生きてきたことが分かって、一気にキャラクターの深みが増した。彼女が時々見せる冷たい目、あれは全部この過去から来てたんだね。

杜梁のクズっぷりには本当に腹が立つけど、その脅しに一歩も引かない平安の姿はかっこよかった。肝が据わりすぎてる。でも、それは彼女が失うものがもう何もないからなのかもしれない。そう思うと、ちょっと切なくなる。

元少城と海宜平っていう、頼もしい味方ができたのも大きい。これでやっと、杜梁たちへの本格的な反撃が始まる感じがしてワクワクする。特に海宜平は、ただのいい人じゃなくて、平安のすべてを見抜いた上で手を組むっていうのが面白い。この二人の関係がどうなるのかも気になるよな。

そして海嫣。彼女がただの被害者じゃなくて、過去の事件の重要な証人だったとは。彼女の描く絵が、これから物語の鍵を握っていくんだろうね。とにかく、今回は物語の核心に触れる超重要な回だった。

つづく