葉平安(よう・へいあん)と元少城(げん しょうじょう)は、悪徳役人の杜梁(と・りょう)を失脚させるため、大胆な罠を仕掛けます。元少城は杜梁に近づいて偽の情報を流し、彼の強欲さを利用して破滅へと誘導します。その裏では、元少城の兄や仲間たちと協力し、杜梁を追い詰めるための準備を着々と進めていました。

計画は完璧に進んでいるように見え、杜梁は完全に罠にはまります。作戦の最終局面、葉平安が杜梁と対峙し、すべての罪を暴こうとしたその時でした。予想外の人物が現れたことで、事態は誰も予測できなかった方向へと急転します。信頼と裏切りが交錯する、息もつかせぬ展開が待っています。

「掌心」あらすじネタバレ6話

完璧な罠、そして裏切り

いやー、今回の第6話はマジで息が詰まったよ。計画がうまく進んでやった!と思った瞬間に、足元をすくわれる感じ。早速、何が起きたか話していくね。

過去の悲劇と復讐の誓い

まず、昔の話から。陸丹心(りくたんしん)がどうして生き延びたかが分かった。死の淵をさまよっていた彼女を助けたのは、監察御史の余乾(よ・けん)っていう正義感の強い役人だった。

彼は陸丹心(りくたんしん)から全てを聞いて激怒した。悪党どもを裁いて、犠牲になった女性たちの無念を晴らすと誓ったんだ。でも、敵は強大すぎた。鄭元(てい・げん)と杜梁(と・りょう)の背後には、都の巨大な権力がいた。彼らは逆に余乾(よ・けん)を陥れた。民の財産を奪い、女をさらう悪党っていう濡れ衣を着せてね。

結果、余乾は斬首刑。彼の一族30人以上も、一人残らず殺された。この話を聞くと、葉平安(よう・へいあん)の復讐がどれだけ根深いものか分かる。これはもう、彼女だけの戦いじゃないんだ。

元少城(げん しょうじょう)、二重スパイを演じる

場面は今に戻る。元少城(げん しょうじょう)が動いた。彼は悪徳役人の杜梁(と・りょう)に会って、まるで寝返ったかのように振る舞う。そして、とんでもない嘘の情報を流した。海宜平(かいぎへい)が軍資金の半分を自分の屋敷に隠してるってね。

もちろん、これは罠だ。欲深い杜梁なら、ライバルの海宜平(かいぎへい)を蹴落とすために絶対この話に食いつく。元少城の読み通りだった。

ただ、この計画は元少城の兄、元賀生(げんがせい)には秘密だった。兄貴は弟が自分抜きで危険なことをしてるのが許せない。すごくがっかりしてた。元少城は兄に説明した。危険なことに巻き込みたくなかったんだと。そして、この計画を立てた軍師が葉平安(よう・へいあん)だと打ち明けた。兄弟の絆が試された瞬間だったね。

その夜、元少城は葉平安の家を訪ねる。二人は改めて覚悟を確認し合った。どんなデカい黒幕がいても、絶対に引かないって。

虎を狩るための準備

作戦は着々と進む。霓裳(げいしょう)が賭場の帳簿を手に入れた。そこには、大勢の人間が賭けでわざと負けることで、杜梁に賄賂を渡していた記録がびっしり。杜梁の悪事の動かぬ証拠だ。

さらに、昔、杜梁と一緒に都へ来た部下たちが、次々と不審な死を遂げていることも判明した。これはもう口封じで殺されたとしか思えない。

そして、いよいよ罠が発動する。杜梁は、海宜平の屋敷に軍資金が隠されていると完全に信じ込んだ。部隊を引き連れて、意気揚々と乗り込んでいく。

その頃、ターゲットの海宜平は? 彼は屋敷で悠々と茶を飲んでいた。刑部尚書の張荃(ちょうせん)が慌てて駆けつけても、まったく動じない。ただ、張荃(ちょうせん)に酷吏の厲俊(れい・しゅん)に伝言を頼むとだけ告げた。これが後々、とんでもない事態を引き起こす。

追い詰められた杜梁の末路

杜梁が屋敷を空けた、まさにその時。元少城と元賀生(げんがせい)、そして邙溝の仲間たちが動いた。彼らは杜梁の屋敷の裏庭に火を放つ。これは陽動だ。屋敷の人間が火事に気を取られている隙に、例の軍資金をこっそり杜梁の屋敷に運び込んだんだ。

海宜平の屋敷で空振りした杜梁は、自分の屋敷が火事だと聞いて大慌てで戻る。そこで彼が見たのは、燃える裏庭じゃない。山と積まれた軍資金だった。

ここでようやく、自分が元少城にハメられたと気づく。でも、もう遅い。

彼の目の前に、葉平安が現れた。彼女が鈴を鳴らすと、杜梁は正気を失う。自分が殺してきた人々の亡霊が見え始めたんだ。彼は狂ったように叫び始めた。

まさかの結末と新たな疑惑

元少城は杜梁の屋敷を完全に包囲した。葉平安が黒幕の名前を吐かせるための時間を稼ぐためだ。完璧な計画だった。

そこへ、あの厲俊(れい・しゅん)が部下を連れて現れた。彼は通報を受けたと言い、何の躊躇もなく杜梁を斬り殺した。

一瞬の出来事だった。葉平安は一番聞きたかった黒幕の名前を聞き出せなかった。彼女はとっさに、もう知っているかのようなフリをした。

厲俊は止まらない。今度は葉平安を指さし、軍資金を盗んだ容疑で逮捕すると言い放った。捕らえられる瞬間、葉平安は元少城の方を見た。彼の冷たい視線。もしかして、自分も彼にハメられたのか?そんな疑いが彼女の心をよぎった。

第6話の感想 - 誰も信じられない地獄の始まり

今回は、見事な連携プレーで悪党を追い詰める痛快な回になると思ってた。途中までは本当にその通りだった。元少城の頭脳プレー、元賀生たちの実行力、そして葉平安の覚悟。すべてが噛み合って、杜梁を完璧に追い詰めた。あの瞬間は最高に気持ちよかったよ。

でも、最後の最後で全部ひっくり返された。厲俊っていう、とんでもなくヤバい奴が出てきて、一番大事な証人である杜梁をあっさり殺しちゃうんだから。計画が台無しになっただけじゃない。葉平安が逮捕されるっていう最悪の展開になった。

一番ゾッとしたのは、最後の葉平安と元少城の視線だ。あれだけ信頼し合っているように見えた二人の間に、決定的な亀裂が入った瞬間だった。元少城は本当に葉平安を裏切ったのか。それとも、これも彼の計画の一部で、もっと大きな何かを狙っているのか。もう何も信じられない。このドラマ、本当に人の心をかき乱すのがうまい。ただの復讐劇じゃない。誰が味方で誰が敵か、その境界線がどんどん曖昧になっていく。このスリルがたまらない。

つづく