御史の事件を追う葉平安(よう・へいあん)が、ついに捕らえられてしまう。彼女を連行したのは、冷酷な役人として知られる厲俊(れい・しゅん)。絶体絶命の拷問地獄が平安を待ち受ける。一方、平安の仲間である陸丹心(りくたんしん)は、彼女を救うために奔走する。平安は持ち前の知恵と度胸で、この危機を乗り越えることができるのか。その裏では、元少城(げん しょうじょう)、さらには宮中の様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、事態は予測不能な方向へと進んでいく。息もつかせぬ頭脳戦が繰り広げられる回。
「掌心」あらすじネタバレ7話
地獄の牢獄、平安の運命は?
葉平安(よう・へいあん)が、ついに捕まった。連れて行かれた先がまた最悪。大理寺のちゃんとした牢屋じゃない。酷吏として有名な厲俊(れい・しゅん)っていう、ヤバい役人のところだ。
これを聞いた陸丹心(りくたんしん)は、元少城(げん しょうじょう)の仕業だと疑う。前に平安がアンタを罠にハメたこと、根に持ってんでしょ!って感じ。まあ、そう思うのも無理はない。でも、実際に裏で手を引いていたのは、あの海宜平(かいぎへい)だった。こいつが厲俊にチクったんだ。
当の元少城(げん しょうじょう)は、平安を助けるべきかめちゃくちゃ迷ってる。海宜平(かいぎへい)からは誰を助けるべきか、よく考えろよって釘を刺されてるし。おまけに、自分の部下である程桧(ていかい)は海宜平に買収されてる始末。もう状況はぐちゃぐちゃ。少城もどうすりゃいいんだ…って頭を抱えてる。
平安、死の淵での大博打
牢屋の中じゃ、早速、厲俊による地獄の拷問が始まった。こいつは人の苦しむ顔を見るのが大好きな、筋金入りのサディストだ。普通なら心が折れる。でも、俺たちの葉平安(よう・へいあん)は違う。
彼女は、この厲俊っていう男の性格を完全に見抜いてた。身分の低い生まれで、偉そうな貴族たちが大嫌い。そいつらが落ちぶれて苦しむ姿に、最高の喜びを感じるタイプ。平安は死にかけのフリをしながら、この男の心に揺さぶりをかける。
ねえ、もっと面白い拷問の方法、教えてあげようか?
この一言で、状況は一変する。獲物から面白いおもちゃを提示された厲俊は、平安の策にまんまと乗っかった。真夜中に部下を走らせて、拷問に使う魚を探しに行かせる。平安は、この時間稼ぎで反撃の糸口を掴もうとしていた。
闇市に仕掛けられた罠
厲俊の部下が夜中に魚を買いに行くと話しているのを、陸丹心(りくたんしん)が聞きつけた。彼女はすぐにピンとくる。これが平安からのメッセージだって。さすがのコンビプレーだ。丹心はすぐさま闇市へ向かい、魚屋のフリをして潜入する。
同じ頃、牢屋には別の侵入者がいた。海宜平に平安の暗殺を命じられた、程桧だ。でも、こいつも平安の口車に乗せられる。黒幕たちの名簿が闇市にあるという嘘を信じ込み、まんまと闇市へ向かっちまう。
さらに平安は、拷問官の厲俊にも同じ嘘を吹き込む。あんたが大嫌いな貴族たちの名簿が、闇市の魚屋に隠されてるよって。これで役者は揃った。暗殺者も、拷問官も、みんな平安が仕掛けた闇市の舞台に集まってくる。面白くなってきたじゃないか!
ギリギリの救出劇と明かされる真実
案の定、闇市で程桧は口封じのために殺された。名簿なんてどこにもない。厲俊は自分が平安に踊らされたことに気づき、ブチギレる。牢屋に飛んで戻り、今度こそ殺してやる!と息巻いた、その瞬間。
伍顯兒(ごけんじ)が颯爽と現れる。皇帝陛下の命令です!この一言で、厲俊は手を出せない。平安は、またしてもギリギリのところで救われた。実はこれ、全部平安の計算通り。前に皇帝から、いざという時のためのお助けカードをもらっていたんだ。どこまで先を読んでるんだ、この女は。
その頃、元少城は軍資金を取り戻した功績で大理寺卿に出世していた。ここで、彼の本当の狙いが明らかになる。三ヶ月前、彼は皇帝から直々に密命を受けていた。杜梁(と・りょう)の汚職事件をきっかけに、その背後にいる巨悪を暴き出せ、と。彼が平安を助けなかったのも、すべてはこの大きな計画のためだった。
噛みつかれた腕と、二人の絆
任務とはいえ、平安を見殺しにしそうになったことを、少城は気に病んでいた。彼は平安の元を訪れ、自分の立場を説明する。すると平安はあんたの立場なら、そうするでしょとあっさり言う。彼女はすべてを理解していた。
それどころか、少城がただの出世じゃなく、国を動かす宰相の座を狙っていることまで見抜いていた。この二人、お互いの腹の中がスケスケだ。少城は、平安が根に持っていないと思い、拷問で負った傷の薬を塗り替えようと手を伸ばす。
その瞬間、平安は少城の腕にガブリ!と噛みついた。
これは、ただの仕返し。それとも、これで貸し借りなしねっていう合図か。少城は痛みに顔をしかめながらも、どこか嬉しそうだった。この二人の関係、やっぱり一筋縄じゃいかない。
第7話の感想:頭脳戦がヤバすぎる!
今回の主役は、間違いなく葉平安だった。絶体絶命のピンチを、知恵と度胸だけでひっくり返す姿は圧巻の一言。特に、拷問官の厲俊を手玉に取るシーンは鳥肌が立ったよ。相手の心理を完璧に読んで、自分を殺そうとしている人間すら駒として使ってしまう。もはや医者の領域を超えて、一流の軍師だ。
元少城が実は皇帝の密命を受けていたっていう展開も、めちゃくちゃ熱かった。彼が平安を助けなかったのは、ただ冷たいからじゃなくて、もっと大きな目的のためだったんだ。この事実が分かると、彼のキャラクターに一気に深みが出る。ただのクールな役人じゃなかったわけだ。
そして、平安と少城の関係性。これがまた良いんだよな。お互いの腹の内を探り合いながらも、どこかで実力を認め合ってる感じがたまらない。最後のガブリは、単なる仕返し以上の意味があったと思う。二人の間の緊張感と、奇妙な信頼関係が混ざった、すごく象徴的なシーンだった。アクションよりも、心理戦と頭脳戦が好きな人には、たまらない回だったんじゃないかな。脚本の巧みさに唸らされたよ。
つづく


