若き検察官の江陽(ジアン・ヤン)は、不審な死を遂げた大学の同級生、侯貴平(ホウ・グイピン)の事件を再調査し始める。彼は真相を求めて平康県へ向かうが、地元の警察は非協力的で、刑事の李建国(リー・ジェングオ)に門前払いされてしまう。唯一の手がかりを求め、江陽は風変わりな法医学者・陳明章(チェン・ミンジャン)に接触する。一方、現代では厳良(イェン・リャン)が地下鉄爆破事件の捜査を継続。新聞記者に届いた第二の手紙から、犯人の新たな手がかりを探る。過去と現在、二つの時間軸で、事件の闇が少しずつ姿を現し始める。

「ロング・ナイト 沈黙的真相」あらすじネタバレ3話

いやー、今回もすごかったね。話がどんどんややこしく、面白くなってきた。過去の江陽(ジアン・ヤン)のパートと、現代の厳良(イェン・リャン)のパートが交互に進んでいくんだけど、どっちも見逃せない展開だったよ。

過去の捜査:若き検察官、巨大な壁に挑む

まず、10年前の江陽(ジアン・ヤン)の話からいこうか。彼は亡くなった親友、侯貴平(ホウ・グイピン)の事件を調べ始めた。どう考えても自殺なんておかしいからね。正義感あふれる若い検察官の江陽は、さっそく平康県の警察署に乗り込む。事件の資料を見せろってね。

でも、刑事隊長の李建国(リー・ジェングオ)ってやつが、まあ非協力的。解決済みの事件だの一点張り。完全に門前払いだよ。あからさまに何かを隠してる感じがプンプンする。

クセ者法医学者、陳明章(チェン・ミンジャン)との取引

ここで江陽は諦めない。当時の検死を担当した法医学者の陳明章(チェン・ミンジャン)に会いに行くんだ。この陳明章が、またとんでもない食わせ物でさ。

見た目は真面目そうなのに、開口一番検死報告書が欲しいなら1000元だって。法医学者っていうより、ただの商人だよな。江陽もさすがに呆れる。でも、親友の無実を証明するためだ。彼は金を払う覚悟を決める。

後日、恋人の呉愛可(ウー・アイカー)を連れてレストランで待っていると、陳明章がやってきた。彼は平然と高い料理を注文して、衝撃的な事実を口にする。侯貴平(ホウ・グイピン)の死因は溺死じゃない。報告書は改ざんされているって。しかも、そんなことができるのは、相当な権力者だけだと。

江陽はめちゃくちゃ悩む。一介の検察官が、そんな大物に太刀打ちできるのか。ここで手を引けば自分のキャリアは安泰だ。でも、真実は永遠に闇に葬られてしまう。彼の葛藤が痛いほど伝わってきたよ。

反撃開始、しかし壁は厚い

結局、江陽は戦うことを選ぶ。彼は侯貴平の遺族を訪ねて、再審請求のための署名をもらうんだ。事件のせいで、侯貴平の父親は倒れ、母親は心を病んでしまっていた。本当に悲惨だよ。

江陽は正式な書類を手に、再び警察に再調査を要求する。すると、あの刑事、李建国(リー・ジェングオ)がわざわざ検察院までやって来て書類を突き返してきた。遺体は火葬した。現場ももうない。終わった話だってさ。どこまでも邪魔してくる。

万策尽きた江陽は、最後の頼みの綱として、恋人の父親である呉検察官(ウー検察官)に相談する。この人が意外と話のわかる人でね。江陽の熱意に心を動かされて、上層部に再検討を働きかけてくれることになった。ほんの少しだけ、光が見えた瞬間だった。

現代の捜査:消えた証拠と新たな手紙

一方、現代の厳良(イェン・リャン)たちの捜査。こっちも簡単には進まない。厳良は、過去の侯貴平事件の資料を調べる。すると、一番重要な検死報告書がごっそり消えていた。やっぱり誰かが意図的に隠蔽してる。

そんな中、新聞記者の張暁倩(ジャン・シャオチエン)/李雪(リー・シュエ)のもとに、犯人から2通目の手紙が届く。今回も写真付きだ。警察は手紙が投函された郵便ポストを特定する。でも、そこは古い路地で、監視カメラなんて一つもない。

仕方なく、刑事たちがポストの周りで張り込みを続ける。数日後、ついに怪しい男が現れた。ボロボロの服を着た、ホームレスみたいな男だ。みんなが固唾をのんで見守るけど、男は地面の空き缶を拾って去っていっただけ。

他の刑事たちは関係ないって感じだけど、厳良だけは違う。彼は、あのホームレスが怪しいと直感を働かせる。この鋭さが、さすが厳良だよね。

第3話の感想:正義の代償

今回の話は、見ていて本当に胸が苦しくなったよ。江陽のまっすぐな正義感が、汚い現実の壁にぶつかっていく様がリアルでさ。親友のために危険を顧みず突き進むけど、相手はとてつもなく巨大な権力。警察もグルっぽいし、まさに四面楚歌だ。彼の若さゆえの純粋さが、逆に見ていてつらくなる。

そんな中で、法医学者の陳明章がいい味出してる。金に汚い食えない奴かと思いきや、事件の核心に触れる重要な情報を渡してくれたりする。彼が敵なのか味方なのか、まだ全然読めないところが面白い。江陽の唯一の希望になるのか、それとも彼をさらなる深みにはめるのか。目が離せないキャラクターだよ。

過去の江陽の苦闘と、現代の厳良の冷静な捜査が交互に描かれることで、事件の根深さが際立ってくる。江陽が必死で掴もうとした真実のバトンが、10年の時を経て厳良に渡されようとしている。この構成がたまらない。

つづく