あらすじとネタバレ

いやー、今回の話は荘之行(ジュアン・ジーシン)が主役だったね。今までちょっと影が薄かった彼が、一気に物語の中心に躍り出た感じ。

母の墓に隠された毒

話は荘之行(ジュアン・ジーシン)が夜中にこっそり母親の墓参りに行くところから始まる。蔵海(ザンハイ)は、もちろん彼を尾行してる。例の仕掛け箱で彼を始末するつもりだったみたいだ。

でも、蔵海(ザンハイ)は墓の前でとんでもないものを見つけちまう。墓の周りにだけ独嶺南星っていう毒草がびっしり生えてるんだ。これ、南詔州っていう特定の地域にしか生えない毒草。他の誰の墓にもないのに、荘之行(ジュアン・ジーシン)の母親の墓にだけある。おかしいだろ。

蔵海は計画を変更して、荘之行に声をかける。あんたの母親、毒殺された可能性があるぞって。京城にはない毒草がここにあるのは、母親の体内に種があったからじゃないかって。荘之行は当然信じない。ふざけるな!って蔵海と取っ組み合いになって、彼を追い払っちまう。まあ、いきなりそんなこと言われたら、そりゃそうなるか。

疑惑の種

蔵海に言われたことが、やっぱり気になってたんだろうね。荘之行はその夜、全然眠れない。昔のことを思い出すんだ。母親が生きてた頃、父の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は自分にすごく優しかった。期待もしてくれてた。でも母親が死んでから、自分は完全に冷遇されるようになったって。

翌朝、荘之行は行動に出る。父と一緒に祭祖に行く車に乗って、あの毒草について探りを入れようとしたんだ。でも、継母の蒋襄(ショウ・ジョウ)と兄の荘之甫(ジュアン・ジーフー)に邪魔されて、別の車に乗せられちまう。この家族、闇が深そうだ。

墓参りの場で、荘之行はわざと花瓶にあの毒草独嶺南星を挿しておく。それを見た継母の蒋襄(ショウ・ジョウ)、顔色がサッと変わる。完全に動揺してる。ビンゴだね。祭儀が終わって、父の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)がお菓子を食べようとした時、蒋襄(ショウ・ジョウ)はまた慌てて止めるんだ。ホコリがついてるからなんて嘘ついて。毒草の花びらが落ちてたのを見つけたからだ。もう真っ黒じゃん、この人。

ついに暴かれる真実

荘之行は父に、母親の墓参りをしてほしいって頼む。でも父は狩りに行くからって冷たく断る。荘之行は諦めずに、その後を追いかけて狩りに合流するんだ。

そして、父をうまいこと母親の墓の前まで誘導する。父は当然、めちゃくちゃ怒る。荘之行が摘んできた独嶺南星を渡すと、父はそれを地面に叩きつけて、荘之行をひどく叱りつけた。

その態度を見て、荘之行はもう我慢の限界だった。悲しみと怒りで、自分の手で母親の墓を掘り始めたんだ。そこに、蔵海がやってきて、何も言わずに一緒に掘り始める。このシーン、敵同士のはずの二人が協力するってのが、グッとくるよな。

棺を開けると、母親の遺体の指は異様に変形していた。荘之行は思い出す。母親が亡くなる前、いつも全身の力が入らないって言ってたことを。それこそ、独嶺南星の典型的な中毒症状だった。

復讐の契約

蔵海の調査で、過去の真相が明らかになる。昔、荘之行の母親が薬医と不義を働いたっていう噂があった。それは、継母の蒋襄が流した真っ赤な嘘だったんだ。

当時、父の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は皇帝に兵権を取り上げられて、ピンチだった。だから、礼部尚書だった蒋襄の父親の助けが必要だった。保身のために、妻の無実を確かめもせず、蒋襄の嘘を信じることにしたんだ。最低な父親だよ、まったく。

荘之行は、父が真相を知りながら黙認していたことに気づく。怒りに震えて、母親のための復讐を誓うんだ。

ここで蔵海が動く。彼は荘之行を励まし、協力関係を持ちかける。蔵海が荘之行を鍛え上げ、父に認められるように手助けする。その代わり、荘之行は父から蔵海の3人目の仇敵の名前を聞き出す。利害が一致した二人は、ここで固い約束を交わした。

荘之行の人生を変えるための特訓が、いよいよ始まる。蔵海は彼を観風(グアンフォン)に預けて、武術を叩き込ませる。今まで役立たずと蔑まれてきた男の逆襲が、ここから始まるんだ。

第12話の感想

今回のエピソードは、荘之行っていうキャラクターが一気に覚醒する回だったね。今まで虐げられてきた彼が、母の死の真相っていうとんでもない事実を突きつけられて、復讐心に火がつく。この変化がたまらない。蔵海との関係も面白い。殺そうとしてた相手と、利害が一致したから手を組む。このドライな感じが、逆に二人の絆を強く見せるんだよな。

父親の莊蘆隱のクズっぷりも際立ってた。自分の地位を守るために、妻の名誉も息子の気持ちも踏みにじる。こういう分かりやすい敵役がいると、物語がグッと締まる。荘之行がこれからどうやってこの父親に立ち向かっていくのか、すごく楽しみになった。

継母の蒋襄も、ただの意地悪な継母じゃなくて、自分の罪がバレるんじゃないかってビクビクしてる小物感がリアルで良い。蔵海が仕掛ける復讐劇に、荘之行という新たな駒が加わって、盤面が大きく動き出した。まさに神回だったと思う。

つづく