蔵海(ザンハイ)の将星が落ちるという不吉な予言に、侯爵の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は不安を募らせる。一方、蔵海のライバルである褚懐明(チョカイメイ)は、待望の雨が降ったことで手柄を立て、有頂天になっていた。しかし、その雨は恵みではなく、やがて中州に大災害をもたらす。責任者である褚懐明は一気に追い詰められていく。牢獄の中から、蔵海は次の一手を打つ。彼の知略は、敵も味方も巻き込み、事態を誰も予想しなかった方向へと導いていく。絶体絶命の危機を、蔵海は乗り越えることができるのか。

「蔵海<ザンハイ>伝」あらすじネタバレ16話

不吉な予言にビビる男たち

蔵海(ザンハイ)が言った将星が落ちるって予言、覚えてる?あれに莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)がめちゃくちゃビビってる。もしかして自分のことじゃないかって、毎日落ち着かないんだ。

そこに蒋襄(ショウ・ジョウ)がやってくる。あいつ、さっさと殺しちゃいなよって莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)を煽る。でも莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は、予言が当たるかどうかの7日間は待つことにした。まだ蔵海(ザンハイ)を信じたい気持ちがあるんだろうね。

一方、欽天監の褚懐明(チョカイメイ)は絶好調。蔵海の予言とは逆に、干ばつだった中州にやっと雨が降ったから。皇帝も大喜びで、褚懐明(チョカイメイ)に褒美をやる。いい気になった褚懐明(チョカイメイ)は、わざわざ牢屋の蔵海に会いにいく。思いっきり蔵海をバカにしてやるつもりだった。

でも蔵海は一枚上手だ。まあ、見てなよって感じで冷静に言い返す。この余裕、どこから来るんだか。

蔵海の二重の罠

蔵海は荘之行(ジュアン・ジーシン)にこっそり伝言を頼む。実は将星が落ちるって予言は、自分が殺されないためのハッタリだった。莊蘆隱をビビらせて、時間稼ぎをするための嘘。蔵海、マジで策士だよな。

でも、本当にヤバいことが起きる。蔵海は荘之行(ジュアン・ジーシン)に告げる。中州で、これから大洪水が起きるって。民に危険を知らせるよう頼んだんだ。

その言葉通り、雨は3日も降り続く。ついに堤防が決壊。中州の民は家を失い、路頭に迷う。さっきまで有頂天だった褚懐明は、顔面蒼白。完全にパニックだ。

自爆していく小物、褚懐明

褚懐明は、まず莊蘆隱に泣きつく。でも、もう相手にされない。門前払いだ。次に曹静賢(ツァオ・ジンシエン)に助けを求める。こっちも完全に無視される。もう誰にも頼れない。

追い詰められた褚懐明が向かった先は、牢屋の蔵海だった。さっきまでバカにしてた相手に、今度は土下座して命乞い。莊蘆隱様になんとか言ってくれって。プライドも何もない。

でも蔵海は、そんな頼みを突っぱねる。お前とは最後まで戦う。お前のせいで死んだ職人たちのためにこのセリフ、痺れたよ。蔵海の覚悟が伝わってくる。

許してもらえないとわかった褚懐明は、逆ギレ。とんでもない行動に出る。牢屋に酒をぶちまけて、火をつけたんだ!蔵海を焼き殺すつもりだ。煙が充満して、蔵海は意識を失いかける。

すべては蔵海の計算通り

実は、蔵海は褚懐明が放火することも読んでいた。事前に荘之行(ジュアン・ジーシン)に指示を出してたんだ。火は消すな。褚懐明が逃げないように捕まえろって。どこまで先を読んでるんだ、この男は。

蔵海が火事で死にそうだって知らせを聞いて、莊蘆隱が駆けつける。ためらうことなく火の中に飛び込んで、蔵海を助け出した。莊蘆隱自身も火傷を負った。もう完全に、蔵海をただの駒じゃなく、大事な存在だと思ってる証拠だ。

逃げようとした褚懐明は、待ち構えていた荘之行に捕まる。もう終わりだね。

予言、完全成就

中州から最悪の知らせが届く。堤防の決壊で、数千人の民が溺れ死んだ。現地を視察していた大都督の傅之松(ふ ししょう)も洪水に流されて、遺体で見つかった。

これを聞いた莊蘆隱は、言葉を失う。蔵海の予言が、全部当たったからだ。中州の大洪水も。そして将星の隕落も。落ちた将星は、傅之松のことだったんだ。

莊蘆隱は、褚懐明を大理寺の牢に送るよう命じる。そして、火傷の手当てをしてくれる蔵海を見る。もう、完全に家族を見る目だ。

蔵海は、莊蘆隱の信頼を完全に手に入れた。蒋襄(ショウ・ジョウ)がまだ蔵海と荘之行が組んでる!とか言いがかりをつけてる。でも蔵海は動じない。庄家の兄弟を文武両面で支え、侯府の力を強くするためです見事な切り返しで、莊蘆隱を納得させた。

莊蘆隱は決意する。蔵海を、欽天監のトップである監正に任命しよう、と。

感想

いやー、今回の蔵海はマジで神がかっていたな。褚懐明がどう動くか、全部お見通しだった。牢屋に火をつけられることまで読んでて、それすらも計画の一部にしちゃうんだから、もう敵なしって感じだよ。褚懐明の転落っぷりもすごかった。調子に乗ってから土下座して、最後は逆ギレで放火って、小物のムーブ全開で最高に面白かった。

あと、莊蘆隱が火の中に飛び込んで蔵海を助けたシーンは、ちょっとグッときたな。ただの策士じゃなくて、ちゃんと人間味があるじゃんって。蔵海を本気で大事に思い始めてるのが伝わってきた。予言が全部的中した時の、莊蘆隱の呆然とした顔もたまらなかったね。蔵海がどんどん成り上がって、周りの人間を掌で転がしていく展開は、見ていて本当に痛快だ。

つづく