あらすじとネタバレ
莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の過去と弱点
蔵海(ザンハイ)、今回もキレッキレだった。親父さんから教わった観測技術で洪水を予測。民衆を救って、褚懐明(チョカイメイ)を完全に叩きのめした。これで莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)からの信頼はがっちりゲット。でも蔵海(ザンハイ)は満足しない。もっと莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の懐に入り込もうとするんだ。
そこで執事の高明(ガオ・ミン)がいい仕事をする。莊蘆隱の弱点を教えるために、彼のドロドロな過去を暴露してくれた。
昔、莊蘆隱には沈宛(シン・エン)っていう初恋の人がいた。でも、落ちぶれた家を立て直すために、高官の娘の蒋襄(ショウ・ジョウ)と政略結婚したんだ。その後、莊蘆隱は戦で大負け。蒋襄(ショウ・ジョウ)は苦労が嫌で、息子の荘之甫(ジュアン・ジーフー)を連れて都に残った。
一人になった莊蘆隱の元に、男装した沈宛(シン・エン)が現れる。二人は燃え上がって、息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)が生まれた。ここまではいい話っぽいだろ。問題はここからだ。
莊蘆隱が次の戦で大勝利すると、あの蒋襄(ショウ・ジョウ)が息子を連れて戻ってきた。復縁を迫ったわけだ。沈宛(シン・エン)は身を引いて、蒋襄がまた奥さんの座に返り咲く。あげくの果てに、蒋襄は莊蘆隱の黙認のもと、沈宛を毒殺した。マジかよ、莊蘆隱。
蔵海はこの話を聞いてピンとくる。莊蘆隱が息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)に冷たいのは、沈宛を見殺しにした罪悪感から逃げてるからだと。蔵海はそこを突く。莊蘆隱を沈宛の旧宅に連れて行って、一本だけ残った梅の木を見せる。過去を悔やむより、この木を大事にすることが、亡くなった人のためになりますよってね。この一言が効いた。莊蘆隱は心を動かされて、荘之行(ジュアン・ジーシン)に優しく接するようになったんだ。蔵海の人心掌握術、えぐい。
癸璽と父の遺品
莊蘆隱の信頼を完全に得た蔵海は、彼の秘密の部屋に呼ばれる。そこで衝撃の告白を聞かされる。莊蘆隱は、皇帝が傅之松(ふししょう)を殺したと疑っていた。自分も中州の軍権を握れば同じ運命を辿るんじゃないかとビビってたんだ。
それから、もっとヤバい話が出てくる。莊蘆隱は蔵海に癸璽(きじ)っていう謎のアイテムを探してほしいと頼む。昔、莊蘆隱が戦で唯一負けた原因が、この癸璽らしい。癸璽が作り出した怪物の軍団にボコボコにされたんだと。
莊蘆隱は、一枚の銅魚を見せる。これは癸璽の一部じゃないかと疑ってる。蔵海はそれを見て凍りついたはずだ。だってそれは、親父の形見だから。蔵海は怒りを必死にこらえて、他の銅魚のありかを探る。莊蘆隱は話をそらしたけど、これで蔵海の復讐リストに載る3人目の仇に繋がる手がかりが見つかったわけだ。話がどんどん核心に近づいてきた。
欽天監の新しいボスへ
結局、中州都督には巫馬服(ふばふく)が任命された。莊蘆隱は命拾いしてご機嫌だ。そのお礼として、蔵海を欽天監のトップである監正に推薦する。蔵海、ついに出世したな。おまけに、失脚した褚懐明(チョカイメイ)の屋敷までプレゼントされた。
蔵海は子供の頃、親父に連れられて遊びに来た欽天監に、今度はトップとして戻ってきた。感慨深いだろうな。でも、今の欽天監は昔とは違った。役人たちはやる気ゼロで、蔵海にごまをするだけ。
そんな中、監後司っていう部署で、時全(じぜん)という男に出会う。彼は亡くなった傅之松の遺体を修復していた。蔵海が手伝いを申し出ると、二人の作業は驚くほど息が合った。なのに時全は蔵海にめちゃくちゃ冷たい。俺の邪魔だけはするなと言い放つんだ。クセの強いやつが出てきたな。蔵海は腐敗した欽天監を立て直すと決意する。新しいステージの始まりだ。
第17話の感想
いやあ、今回はマジで濃かった。莊蘆隱の過去が思ったよりずっとヘビーで、彼が一筋縄ではいかないキャラクターだってことがよく分かった。ただの権力者じゃなくて、罪悪感と後悔を抱えた一人の男なんだよな。蔵海がそこを的確に突いていくのが見てて気持ちいい。
癸璽っていうファンタジー要素がガッツリ絡んできたのも面白い。ただの権力闘争だけじゃなくて、もっと大きな謎が裏に隠されてる感じがしてきた。親父の遺品が出てきたシーンは、蔵海の表情が映らない分、こっちまで緊張したよ。
最後の欽天監パートも良かった。やっと親父のいた場所に戻れたのに、そこはもう別世界。新しい部下はいきなり反抗的だし、前途多難な感じがプンプンする。蔵海がここからどうやって組織を立て直していくのか。復讐劇と組織改革、二つの話が同時に進んでいくから、一瞬も目が離せない。
つづく
