欽天監のトップに就任した蔵海(ザンハイ)は、早速、腐敗した組織の大改革に着手する。役人たちの抵抗をものともせず、死後の結婚相手を探す悪習配殤の黒幕を追い詰め、一網打尽に。その一方で、訪ねてきた香暗荼(シアン・アン・トゥー)には、復讐を理由に想いを告げられず、関係はすれ違う。物語の最後、彼は自らの悲劇的な過去と向き合い、すべてを背負って進むための新たな決意を固める。
「蔵海<ザンハイ>伝」あらすじネタバレ18話
欽天監の大掃除、開始!
蔵海(ザンハイ)のトップになったわけだけど、案の定、そこは腐敗の温床だった。役人たちは全然仕事しない。サボり放題。
高明(ガオ・ミン)に裏事情を聞いたら、まあひどい。役職を利用して良い土地を自分のものにしたり、金持ちのために死んだ娘さんを探してきたり。特に配殤(はいしょう)っていう、死んだ者同士を結婚させる風習を悪用してるのが最悪だ。貧しい家の娘を無理やり死なせて、貴族の死んだ息子の嫁にするなんて、人のやることじゃない。
これを知った蔵海(ザンハイ)が黙ってるわけないよな。即座にブチギレて、一晩で新しい法令を起草。翌朝にはもう役人たちの前に叩きつけた。
内容はシンプルだ。職務に専念しろ公私混同するな法律を守れ民間の儀式に口を出すな。当たり前のことばかり。でも、今まで好き放題やってきた連中からしたら、たまったもんじゃない。当然、猛反発する。
でも、蔵海は一歩も引かない。その態度はマジで断固としてる。この男、本当に肝が据わってるよ。
悪の根源を断つ
そんな中、時全(じぜん)っていう役人が、自分をいじめてた褚懐明(チョカイメイ)が流刑先で死んだと聞いて、弔ってやってたんだ。蔵海はそれを見て、この男は信用できると思ったんだろうな。
蔵海が時全に協力を求めると、彼は城西の泰安巷(たいあんこう)っていう怪しい場所を調査するように助言する。さすが、現場を知ってる人間は違う。
その泰安巷にいたのが、常無医(じょうむい)っていう医者。こいつが配殤の黒幕の一人だった。医館を隠れ蓑にして、重病で死にそうな娘を見つけては、貴族の配殤になるよう強要してたんだ。
ちょうど侯爵家の三男の葬儀が近くて、梁文生(りょうぶんせい)っていう男に、病気の妹・梁小煙(りょうしょうえん)を差し出せって迫ってた。金と毒薬まで渡して。梁文生が断ると、彼を殴って気絶させて、妹を直接毒殺しようとするんだから、もう救いようがないクズだ。
でも、そこに我らが拾雷(シーレイ)が駆けつけて、常無医を現行犯逮捕。本当にナイスタイミング!
蔵海はすぐに欽天監の役人を全員集めて、常無医と、裏で糸を引いてた閔世寧(びんせいねい)を対決させた。証拠を次々突きつけられて、閔世寧は震え上がって命乞い。でももう遅い。問答無用で逮捕だ。
蔵海はさらに、他の役人たちの悪事リストも持ってるぞって揺さぶりをかける。これで観念した連中は、次から次へと自首。腐りきった組織が、あっという間に一掃された。このスピード感、見ててめちゃくちゃ爽快だった!
蔵海の決意とすれ違う想い
仕事が一段落して家に帰ると、今度は荘之行(ジュアン・ジーシン)がお祝いを持ってきてた。蔵海は彼に軍隊に入って手柄を立てろ。そうすれば兄貴の荘之甫(ジュアン・ジーフー)を実力で超えられるってアドバイスする。荘之行(ジュアン・ジーシン)もその気になって、すぐに親父の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)に頼みに行ってた。彼の人生も大きく動き出したな。
そこに、香暗荼(シアン・アン・トゥー)が訪ねてくる。ものすごく豪華な贈り物を持って。彼女、蔵海のことを本当に高く評価してるみたいだ。でも、鋭いから汚職役人みたいにはならないでって釘を刺すことも忘れない。
そして、ついに核心に迫る。中元節の船の上で、本当は何を言いたかったの?って。
蔵海の答えは、あまりにも切なかった。復讐が終わるまで、個人的な感情は考えられない。
香暗荼(シアン・アン・トゥー)は、がっかりして帰っていく。彼女の気持ちを考えると、こっちまで胸が痛くなるよ。
その後、高明(ガオ・ミン)は悩んでる蔵海を、彼の昔の家に連れて行く。火事で焼けて廃墟になった、あの悲劇の場所だ。蔵海はそこで、家族と過ごした幸せな日々、そして両親と妹が惨殺された光景を思い出して、声を上げて泣き崩れる。
このシーンは本当に辛かった。でも、彼はそこで改めて復讐を誓うんだ。過去から目を背けるんじゃなくて、すべてを背負って進む覚悟を決めた。そして、香暗荼にどう答えるべきか、自分なりの答えを見つけたみたいだ。
今回のエピソードについての感想
いやあ、今回は蔵海の有能さが際立ってたな。腐りきった組織をたった数日で立て直す手腕は、見ていて本当に気持ちが良かった。頭が切れるだけじゃなくて、行動力と度胸が半端じゃない。
でも、そんな仕事のできる男が、恋愛では不器用なのがまた人間らしい。香暗荼とのシーンは、本当に切なかったよ。彼女は蔵海を心から想ってるのに、彼の背負う過去が重すぎて、二人の間には壁ができてしまう。
最後の廃墟のシーンは、涙なしには見られなかった。彼の強さの源泉が、あの計り知れない悲しみにあることが改めて示された回だった。復讐という目的のためにすべてを捧げる彼の生き様は、痛々しくもあるけど、だからこそ目が離せない。物語がまた一段と深みを増した感じがする。
つづく
