ネタバレ全開!第22話はこんな話
さて、蔵海(ザンハイ)の話をしようか。彼は今、傅之松(フー・ジーション)っていう故人のためにお墓を作ってる。でも、いきなり問題発生だ。工匠を仕切ってる荘之甫(ジュアン・ジーフー)って男に職人をよこせって頼んだんだ。そしたらこの男、費用の半分は俺の懐に入れろなんて言い出す。もちろん蔵海(ザンハイ)はふざけるなって断る。逆ギレした荘之甫(ジュアン・ジーフー)は、現場から職人を全員引き上げさせちゃった。最悪だろ。
そこへ、今度は権力者の曹静賢(ツァオ・ジンシエン)がちょっかいを出してくる。自分の味方になれって誘ってくるけど、蔵海はこれも突っぱねる。もう誰も頼れない。蔵海は仲間の時全(シー・チュエン)と4人だけで、自力で墓作りを始めるんだ。
数日後、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の部下、陸燃(ルー・ラン)が現場に現れた。うちの旦那の宴会に来いって誘いを蔵海はまた断る。すると陸燃は、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)からの手紙をその場で燃やしやがった。重陽節までに墓を完成させろ。さもないと命はないぞって脅してきた。工期をめちゃくちゃに短くされたんだ。完全に殺しに来てる。時全が無茶苦茶だ!って食ってかかったら、陸燃は剣を抜いて斬りかかろうとする。蔵海が必死で時全をかばって、なんとかその場は収まった。
このままじゃ殺されるだけだ。蔵海は考えた。そして、曹静賢ともう一人の権力者、莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)をぶつけようと決める。
まず、あのセコい荘之甫(ジュアン・ジーフー)がまたやって来た。蔵海はわざと譲歩するフリをして、陵墓建設の帳簿を渡す約束をする。案の定、荘之甫は帳簿を手に入れると、職人を現場に戻した。でも、使う材料は全部安物の粗悪品だ。
この情報を、曹静賢はわざと莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の耳に入れる。莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は、身内である荘之甫が不正を働いたと知って激怒。荘之甫を呼びつけて、こっぴどく叱りつけた。ビビりまくった荘之甫は全部蔵海のせいです!って責任をなすりつける。莊蘆隱は蔵海を問いただしに来た。蔵海は俺が金に目がくらんでやりましたって、あっさり罪を認めるんだ。侯府に迷惑をかけたくないから、全部自分でかぶったわけ。
朝議の場で、ついに蔵海の計画が動き出す。役人の一人が重陽節の前に埋葬をと提案する。曹静賢が蔵海に間に合うのか?と聞くと、蔵海は無理ですと答える。曹静賢がブチ切れたその時、莊蘆隱が割って入った。蔵海を責めるな。埋葬は重陽節の後に延期すべきだここぞとばかりに曹静賢と莊蘆隱は激しく対立。他の役人たちはみんな莊蘆隱の味方をした。曹静賢は引き下がるしかなかった。彼は莊蘆隱に深い恨みを抱くことになる。
計画通り、二人の権力者の間に亀裂が入った。曹静賢は次に荘之甫を呼び出す。彼の過去の汚職リストを突きつけて脅し、自分のスパイになれと命令する。莊蘆隱が何を探しているか調べろと。言うことを聞かせるため、曹静賢はその場で別の役人を斬り殺して見せしめにした。恐怖に震え上がった荘之甫は、翌朝すぐに蔵海のもとへ。高級な玉なんかをプレゼントして、必死に蔵海に取り入ろうとしてきた。完全に曹静賢の犬になったわけだね。
今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?
いやー、今回の蔵海はマジで策士だったね。四面楚歌の状況から、よくぞここまで盤面をひっくり返したよ。普通なら工匠もいなくて、工期も無茶苦茶にされて詰むところだ。そこから曹静賢と莊蘆隱っていう二大巨頭をぶつけるっていう発想に至るのがすごい。しかも、自分が悪者になることで莊蘆隱の信頼を得て、結果的に曹静賢を孤立させる流れは見事としか言えない。小物感丸出しの荘之甫が、権力者の間でオロオロしながら利用される様も、すごくリアルで人間臭かったな。曹静賢の見せしめに人を殺すシーンは、彼の底知れない冷酷さが出ててゾッとしたよ。蔵海がただ頭がいいだけじゃなくて、仲間を守るために体を張る熱い一面を見せたのも良かった。知略と人情が詰まった、かなり密度の濃い回だったと思う。
つづく

