あらすじ:崩壊と策略の連鎖
侯爵家の悲劇的な末路
まず、前回からの流れで、莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)が完全に詰んだ。曹静賢(ツァオ・ジンシエン)からの告発だけじゃない。なんと莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の妻、蒋襄(ショウ・ジョウ)までが夫を告発したんだ。これで完全にアウト。莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)は牢屋にぶち込まれて、家は差し押さえ。使用人たちはみんな軍に送られちまった。
侯爵家はもうめちゃくちゃ。息子の荘之甫(ジュアン・ジーフー)はショックで正気を失って、自分のこともできなくなった。これを見た蒋襄(ショウ・ジョウ)は、もう完全に心が折れちまったんだろうな。彼女、とんでもない覚悟を決めるんだ。
茶に毒を盛った。
まず、荘之甫(ジュアン・ジーフー)の妻である月媃(げつじゅう)に、息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)へ茶を持って行かせる。その隙に、蒋襄(ショウ・ジョウ)は毒入りの茶を荘之甫(ジュアン・ジーフー)に飲ませ、自分もそれをあおった。月媃が戻ってくると、蒋襄は彼女にも最後の毒茶を飲むように促す。こうして、三人は次々と命を絶った。
ただ一人、荘之行(ジュアン・ジーシン)だけが生き残った。彼はあまりの悲しみに、持ってこられた茶を飲む気になれなかったんだ。皮肉な話だよな。
血書をめぐる頭脳戦
皇帝は庄一家の服毒自殺を聞いて、莊蘆隱にさらに罪を重ねて、爵位を剥奪し庶民に落とした。家族の死を知った莊蘆隱は、獄中で怒り狂う。そして牢番を脅して、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)に血で書いた手紙を送らせようとした。
この手紙の内容がヤバい。要は蔵海(ザンハイ)の息子だ。俺をここから出さないなら、蒯铎(クァイ・ドゥオ)がどうやって死んだか、全部皇帝にバラすぞっていう脅迫状だ。
でもな、蔵海(ザンハイ)は全部お見通しだった。とっくに曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の家の前に手下を配置してたんだ。牢番がウロウロしてるところを捕まえて、その血書をまんまと横取り。
ここからが蔵海(ザンハイ)のすごいところ。彼はその血書を曹静賢に渡した。曹静賢も莊蘆隱を消したいから、この脅迫状を逆利用することにしたんだ。部下の陸燃(ルー・ラン)に莊蘆隱の筆跡を真似させて、偽の血書を作成。それを莊蘆隱の腹心、張浪(ちょう ろう)に送った。
偽の血書にはこう書かれてた。今夜、俺を助けに来い。
張浪はこれを完全に信じちまって、部下を集めて劫獄(ろうやぶり)を計画。もう完全に蔵海と曹静賢の掌の上で踊らされてる。
ネタバレ:仕組まれた反乱の結末
引き返せない道
計画通り、張浪の部下たちが牢を破りに来た。莊蘆隱は、助けに来たのが曹静賢じゃなくて自分の部下だと知って、ようやく自分が罠にはめられたことに気づく。でも、もう後戻りはできない。彼はこうなったら曹静賢を殺す!と決意して、部下たちと脱獄した。
街では禁軍が待ち構えていて、すぐに戦闘が始まる。もう完全に反乱軍の扱いだ。
その頃、息子の荘之行(ジュアン・ジーシン)は、父の屋敷で殺戮を始めた陸燃を追っていた。その途中で父の部下、張浪に会う。張浪は荘之行も一緒に連れて行こうとする。そこに蔵海が現れた。今すぐ都を離れろ。ここにいたらお前は死ぬぞ。蔵海の言葉に、荘之行は父を見捨てて都から逃げるしかなかった。
皇城での最後の対決
一方、莊蘆隱は部隊を合流させて、皇城に攻め込むと宣言した。君側の奸を討つってやつだ。もう完全に謀反だよ。
この報告を聞いても、皇帝は木工仕事を続けてるだけ。マジでこの皇帝、底が知れないよな。
皇城の前で、莊蘆隱の軍と禁軍がにらみ合う。莊蘆隱は攻城を命令。その時、物陰から一本の矢が飛んできて、兵士が倒れる。蔵海だ。彼はスナイパーみたいに、次々と兵士を射抜いていく。
蔵海はついに莊蘆隱の腕を射抜いた。そして、姿を現す。逆上した莊蘆隱は、蔵海に向かって一直線に突っ込んでいく。蔵海がとどめを刺そうと弩(いしゆみ)を構えた、その瞬間だった。
父上!
そこに現れたのは、都を去ったはずの息子の荘之行だった。彼は部下だった藍永吉(らん えいきち)の首を手に提げていた。降伏してください!さもないと、庄家は謀反の罪で滅びます!。
息子の必死の説得も、もはや莊蘆隱には届かなかった。憎しみに我を忘れた彼は、剣を抜き、実の息子である荘之行に斬りかかったんだ。
今回の感想
いや、マジで今回は息つく暇もなかったな。庄一家の崩壊があまりに壮絶で、特に奥さんの蒋襄の覚悟には言葉を失った。自分の手で夫と自分、そして息子の嫁の命を絶つって、どれだけの絶望だったんだろうか。
そして蔵海の計画だよ。えぐい。えぐいけど完璧すぎる。敵である莊蘆隱と曹静賢を両方動かして、お互いを潰し合わせる。自分は手を汚さずに、最大の仇敵を社会的に、物理的に追い詰めていく手腕は、もはや芸術の域だ。
一番キツかったのは、やっぱり最後の親子のシーンだな。父を救うために戻ってきた息子に対して、剣を向けるとか、もう救いようがなさすぎる。莊蘆隱は完全に復讐の鬼に成り果てて、人間性を失っちまったんだなと感じた。皇帝が全く動じずに木工仕事を続けてるのも、逆に不気味で最高だった。全て計算通りってことなんだろうな。
つづく

