冬夏の女王・明玉粛提が来訪し、蔵海(ザンハイ)はついに彼女を父の仇として追い詰める。巧妙な罠を仕掛け、廃墟となった陵墓で女王と対峙する蔵海。一方、囚われの身であった香暗荼(シアン・アン・トゥー)は、蔵海の身に危険が迫っていることを察知し、決死の覚悟で脱出を試みる。復讐の刃が女王に向けられようとしたその時、駆けつけた香暗荼、そして女王自身の口から、蔵海の父・蒯铎(クァイ・ドゥオ)にまつわる衝撃的な過去の真実が語られることになる。
「蔵海<ザンハイ>伝」あらすじネタバレ30話
蔵海(ザンハイ)、ついに仇と対峙
冬夏の女王、明玉粛提(めいぎょくしゅくてい)が都にやってきた。皇帝に玉胎っていう、とんでもない宝物を献上するためだ。その宝物を入れてる木箱が、また特別製なんだ。亡き父、蒯铎(クァイ・ドゥオ)が得意とした技術で作られてる。
案の定、蔵海(ザンハイ)がその仕掛けをあっさり解いてみせる。それを見た女王は、蔵海(ザンハイ)の息子か弟子だと確信する。女王は娘の香暗荼(シアン・アン・トゥー)が蔵海を好きだって手紙で知ってたみたいだね。娘をどこにやった、出せって蔵海に迫るんだ。
蔵海は待ってましたとばかりに、女王をある場所に案内する。そこは打ち捨てられた古い陵墓だった。香暗荼(シアン・アン・トゥー)はここにいますなんて嘘をついて、女王一行が中に入った瞬間、蔵海は仕掛けを発動。外から扉を閉めて、全員を閉じ込めちゃった。相変わらず、やることが大胆だよな。
香暗荼、愛する人のために
その頃、香暗荼は別の場所で監禁されてた。観風(グアンフォン)が食事を運んでくる。彼女は蔵海がどこへ行ったのか必死に聞くんだ。観風(グアンフォン)が言葉を濁すもんだから、香暗荼はすぐに察する。母上に復讐しに行ったのねって。
蔵海の身が危ない。そう直感した香暗荼は、一世一代の芝居を打つ。私、蔵海の子を身ごもったの。脈を診てみてって観風(グアンフォン)に腕を差し出す。観風が油断したその隙をついて、彼女を人質に取り、密室から脱出した。愛する人を助けたい一心。その執念はすごいよ。
外に出ると、今度は初六(しょろく)が立ちはだかる。彼は香暗荼を止めようとする。蔵海様は今、あなたのお母上と都を案内中ですなんて、苦しい嘘をつく。でも香暗荼は騙されない。母はただの女王じゃない。蔵海の正体も知っているはず。彼が危ない!って叫ぶんだ。もう蔵海と女王の決着はついてる頃かもしれない。初六の言葉が、彼女の焦りをさらに煽る。
陵墓の奥で明かされる過去
一方、陵墓に閉じ込められた女王は冷静だった。さすが百戦錬磨の女王様だ。彼女は次々と陵墓の仕掛けを解いていく。これがまた面白い仕掛けでね。石の扉に蓮の花が彫られてて、その数だけ人間が通れるようになってる。最初の扉は五つの蓮。だから、六人いた部下のうち一人を残して進む。次の扉は四つの蓮。また一人残す。
これを繰り返して、最後の扉には蓮の花が一つだけ。女王は、蔵海が自分一人に会いたいんだと悟る。部下を全員残して、たった一人で最後の部屋へ入った。そこはがらんとした空間。壁には一面の壁画。そして、蔵海が静かに待っていた。
蔵海は女王に弩(いしゆみ)を向ける。あんたが俺の家族を殺したのか。女王は答えない。蔵海は粉塵爆発を起こせるよう、小麦粉まで大量に用意していた。本気で殺す気だ。女王は静かに言う。私を殺せば、娘の香暗荼がどうなると思う?彼女はあなたと同じように、憎しみを抱えて生きることになる。
その言葉に蔵海が一瞬ためらった、まさにその時だった。香暗荼本人が現れたんだ。母の代わりに私が死にます。これで両家の恨みは終わりにしましょう。彼女は短剣を自分の喉元に突きつける。蔵海は必死で止める。結局、女王を解放することに同意するしかなかった。
女王が語る、父・蒯铎(クァイ・ドゥオ)との本当の関係
でも、香暗荼は首を横に振る。あなたに一生の後悔をさせたくない。そう言って、本当に命を絶とうとする。
その瞬間、蔵海と女王が同時に動いて香暗荼を救った。そして、女王の口から衝撃の事実が語られる。私は蒯铎を殺していない。
話は昔に遡る。冬夏で反乱が起き、女王は命からがら崖っぷちまで追いつめられた。矢で射られて崖から落ちたところを、一人の男に助けられる。それが、蔵海の父・蒯铎だった。彼は皇帝の命で封禅台という建物を造っていた。
蒯铎は彼女の正体を知らないまま、手厚く介抱した。女王は彼の優しさに触れ、彼が家族を深く愛していることを知る。やがて、蒯铎は彼女が冬夏の女王だと気づく。彼は冬夏の兵に連絡を取り、彼女を国へ帰したんだ。
女王は国に戻ってからも、蒯铎のことが忘れられなかった。封禅台が崩れたと聞いて、彼の身を案じてすぐに駆けつけた。道中で再会した蒯铎は、癸璽(きじ)という不吉な物を見つけていた。女王はそれが悪用されることを恐れ、自分に渡すよう頼む。でも蒯铎は拒否した。
別れの時、女王は抱きしめるふりをして癸璽を盗もうとした。でも、蒯铎に見抜かれて麻酔薬で眠らされてしまう。彼が去り際に残していったのは、長年書きためた一冊の手引書だった。その一ヶ月後、蒯铎一家が皆殺しにされたという知らせが届いた。女王は悲しみに打ちひしがれた。
誤解の果てに
女王は蒯铎が残した手引書の知識を使って、冬夏の国を豊かにした。今回献上した玉胎の木箱も、その技術で作ったものだったんだ。女王は、その手引書を本来の持ち主である蔵海に返す。
すべての真相を知った蔵海は、自分がとんでもない誤解をしていたことに気づく。父の仇だと思っていた女性は、父に命を救われ、父を深く想っていた人だった。
話の最後に、女王は蔵海に告げる。私が今回ここへ来たのには、もう一つ大きな目的がある。それには、あなたの力が必要だ。
今回のエピソードについての感想
いや、もう言葉が出ない。完璧な復讐劇の準備が整ったところで、物語の土台そのものがひっくり返された感じ。蔵海がずっと追い求めてきた仇が、実は父と深い絆で結ばれていたなんて、誰が想像できた?明玉粛提と蒯铎の、悲しくて切ない大人の関係が本当に胸を打つ。彼女が蒯铎を殺していないどころか、彼の遺志を継いで国を治めていたという事実に、ただただ圧倒された。蔵海の復讐心はどこへ向かうのか。そして、女王が蔵海に頼みたいこととは何なのか。これまでの謎が一つ解けたと思ったら、もっと大きな謎が目の前に現れた。このドラマ、本当に底が知れない。
つづく

