あらすじとネタバレ

癸玺の行方と新たな犠牲

蒯铎(クァイ・ドゥオ)っていう男がいたんだ。彼が例の癸玺(きじ)を見つけ出した。命からがら都に戻ってきて、皇帝に直接それを渡したんだよ。皇帝は彼にご褒美をあげようとした。でも蒯铎(クァイ・ドゥオ)は体調が悪いって言って、辞職を願い出た。故郷で家族と静かに暮らしたい、と。

皇帝は蒯铎(クァイ・ドゥオ)が癸玺のことを誰かに話すんじゃないかと心配した。蒯铎は誰にも会わず、家にも帰らず、直接皇帝に会いに来たと説明した。皇帝は彼の引退を特別に許可したんだ。でも、その日の夜だよ。蒯铎の一家が皆殺しにされちまった。

その話を聞いた蔵海(ザンハイ)は、皇帝に自分の家族が殺された時の詳しい状況を話した。父さん、母さん、妹がどうやって殺されたか。それを聞いた皇帝は、怒りで歯ぎしりしてたね。

場面は変わって、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の屋敷。孫徳芳(そん とくほう)が部下を連れて駆けつけると、ひどい有り様だった。曹静賢(ツァオ・ジンシエン)は死んでからもう四、五日経ってる。死体は腐り始めてた。屋敷にいた廠衛(しょうえい)たちも、全員殺されてたんだ。

蔵海(ザンハイ)は、これが自分の家族を殺した三人目の仇の仕業だと睨んだ。曹静賢(ツァオ・ジンシエン)は自分が殺されるとわかってたんだろうな。だから、癸玺を自分の協力者、つまり三人目の仇に渡したんだ。皇帝は蔵海(ザンハイ)に、その癸玺を取り戻すように命じた。おまけに断佞剣(だんねいけん)っていう剣まで授けた。これでいつでも仇を斬っていいっていう許可証みたいなもんだ。蔵海はこのチャンスを逃さなかった。香暗荼(シアン・アン・トゥー)を許してほしいって皇帝にお願いしたんだ。皇帝もそれを聞き入れた。

気まずい再会と仲間たちの絆

蔵海は牢に香暗荼(シアン・アン・トゥー)を迎えに行った。外では高明(ガオ・ミン)が一晩中待ってた。高明(ガオ・ミン)は、蔵海が何も言わずに一人で突っ走ったことに相当キレてた。蔵海の顔を見るなり、思いっきり平手打ち。蔵海は何も言い返さなかった。今はただ、香暗荼を家に連れて帰ることを優先した。自分の寝室を香暗荼に譲るなんて、相変わらず優しいやつだよ。

八公子(はちこうし)も、香暗荼が助かったって聞いて、すぐに蔵海の屋敷に駆けつけた。でも、高明(ガオ・ミン)の怒りはまだ収まらない。蔵海が一人で皇宮に行って自首しようなんてしたのが許せないんだ。蔵海に対して、ずっと冷たい態度。蔵海は必死にご機嫌を取ろうとするけど、高明は許さない。とうとう蔵海はひざまずいて謝った。もう二度と無茶はしないって約束して。それを見た高明は、本当に辛そうだった。ちゃんと生きて、将来は俺の老後の面倒を見ろよって。もう、ただの友達じゃないよな、この二人は。

宴の夜、それぞれの想い

観風(グアンフォン)も蔵海の屋敷に引っ越してくると聞いて、内心めちゃくちゃ喜んでた。分かりやすいな。

その夜、高明が腕によりをかけて料理を作った。でも、その料理の名前が全部、蔵海の行動をチクチク責めるような皮肉になってるんだ。恩知らずみたいな意味の料理がずらっと並ぶわけ。そこに六初(リウ・チュー)が香暗荼のために駆けつけた。化粧品なんかをプレゼントして、早く元気になれって励ましてた。

六初(リウ・チュー)は高明が不機嫌なことに気づいて、無理やり笑わせようとする。高明の笑顔が、もう泣き顔よりひどくてさ。それ見てみんなで大笑い。気まずい空気もほぐれて、久しぶりにみんなで楽しく酒を飲んで食事をしたんだ。

食事が終わった後、蔵海は一人で考え込んでた。香暗荼がそれに気づいて、月を見ながら隣に座る。蔵海は、早く三人目の仇を見つけたいって焦ってた。香暗荼は、私も手伝うって言う。蔵海は危ないからって止めるけど、香暗荼の決意は固かった。あなたと一緒なら、って。蔵海は曹静賢の件から突破口を見つけようと考えてた。香暗荼は、蔵海の復讐が終わったら、二人で遠くに逃げようって話す。この手の約束は、ちょっと不吉な予感がするんだよな。

宴が終わって、みんな帰っていく。高明と六初(リウ・チュー)だけがまだ飲んでた。高明は酔った勢いで、六初に自分の気持ちを伝えたんだ。でも六初は、うまく話をそらしてた。こっちも簡単にはいかなそうだ。

衝撃のラスト、仮面の師匠の正体は…

蔵海は左大人(さたいじん)と一緒に曹静賢の屋敷をもう一度調べた。廠衛たちの死体の様子がおかしい。みんな苦悶の表情で、指の爪の間には土が詰まってる。これは、毒で殺された後、屋敷の中に死体を運ばれたってことだ。蔵海は廠衛の死体の数を数えた。一人足りない。陸烟(ルーイエン)の死体がないんだ。それに、時全(シー・チュエン)っていうやつの姿も見えない。蔵海は左大人に二人の捜索を頼んだ。

皇帝から断佞剣をもらった蔵海は、内閣から調査を始めようと考えた。高明が、それならって蔵海をある人物に会わせる。いつも仮面をつけてる、高明の師匠だ。蔵海は、内閣のトップである石一平(セキイッペイ)から調べたいと師匠に話した。すると、その仮面の師匠が、おもむろに仮面を外したんだ。

その顔を見て、蔵海は固まった。なんと、趙秉文(ちょう へいぶん)だった。マジかよ!ってところで、今回は終わり。

この回の感想

いやー、今回も情報量がすごかったな。まず、高明のビンタね。あれは愛だよ、愛。蔵海がどれだけ無茶したか、どれだけ心配したかが伝わってきて、グッときた。その後の、ネチネチした料理名で皮肉るあたりも高明らしくて笑える。ああいう不器用な友情って、見てて本当に飽きない。

蔵海と香暗荼の関係も、切なさが増してきた感じ。復讐の先にある幸せを願う二人の姿は美しいけど、こういう約束ってドラマでは大体悪いフラグになるから、頼むからやめてくれって思う。でも、あの月夜のシーンは綺麗だったな。

そして、最後の最後で全部持っていった趙秉文(ちょう へいぶん)。え、お前が師匠だったのかよ!って声出たね。ずっと蔵海を助けて、導いてきたあの穏やかな趙秉文(ちょう へいぶん)が、高明の師匠で、裏で糸を引いてたかもしれないってこと?まだ敵か味方かも分からないけど、この展開は衝撃的すぎる。一番信頼できそうな人が一番怪しいっていう王道パターンかもしれないけど、それでもやられた。とんでもない引きだったよ。

つづく