あらすじ
蔵海(ザンハイ)が驚きの行動に出る。彼は皇帝の前に進み出て、自らの正体を明かした。自分は蒯铎(クァイ・ドゥオ)の息子、稚奴(ジーヌー)であると。家族が皆殺しにされた事件のすべてを皇帝に告げたんだ。皇帝は蔵海(ザンハイ)に新たな任務を与える。それは失われた癸璽(きじ)を取り戻すこと。そして、三人目の仇を討つための剣も授かった。蔵海は次なる標的、内閣のトップである石一平(セキイッペイ)の調査を始める。彼を陰で支えてきた仮面の協力者も、ついにその素顔を現す時が来た。
ネタバレ
蔵海、いきなり皇帝に全部話しちゃったよ。自分が誰なのか。家族に何があったのか。皇帝は蔵海の父、蒯铎(クァイ・ドゥオ)と幼馴染だったらしい。命を救われた恩もあるみたいだ。だから話を聞いて、蔵海に味方することにした。癸璽(きじ)っていう重要アイテムを探してこいってさ。ついでに三人目の仇を討つための剣までくれた。
蔵海は早速、一番の大物、内閣首輔の石一平(セキイッペイ)を狙う。ずっと蔵海を助けてきた仮面の恩人と高明(ガオ・ミン)も作戦会議に参加だ。そこで、ついにその時が来た。仮面の恩人がおもむろに仮面を外す。
その正体は、なんと趙秉文(ちょう へいぶん)だった。これには蔵海も俺もびっくりだよ。マジか、お前だったのかって。趙秉文(ちょう へいぶん)は、蔵海の父の形見の木彫りの鹿を渡す。蔵海はもう泣きながらひざまずいて感謝する。そりゃそうなるよな。
趙秉文が過去を語り始めた。昔、彼は濡れ衣を着せられてピンチだった。その時、たった一人で彼をかばってくれたのが蔵海の父、蒯铎。趙秉文はその恩をずっと忘れてなかった。蒯铎が都を離れたいって手紙をくれた時、助けに駆けつけた。でも間に合わなかった。家は燃えてて、生き残った息子の稚奴(ジーヌー)、つまり蔵海を救い出して星斗大師(セイトタイシ)に預けた。これが真相だったんだ。
話は石一平に戻る。趙秉文のコネで、蔵海は石一平と会う。石一平は食えない男だ。蔵海が何を探ってるかお見通し。でも好きに調べていいよなんて言う。余裕しゃくしゃくだ。
蔵海は夜にもう一度、石一平を訪ねる。絵画が好きだと聞いて、手土産まで持って行った。なのに石一平は機嫌を損ねる。お前ごときが俺の部下の死を調べるなって言い出した。蔵海が言い返したその時、石一平が突然血を吐いて倒れたんだ。毒だ。
そこへ陸煙が飛び込んできて、倒れた石一平を刺そうとする。もう現場は大混乱。拾雷(シーレイ)と香暗荼(シアン・アン・トゥー)が駆けつけて陸煙を取り押さえた。陸煙は石一平が癸璽を奪って皆殺しにした!って叫ぶ。でも、追い詰められた彼女は、その場で自決しちまった。
結局、石一平は毒で死亡。屋敷を捜索したら、絵画の裏の隠し場所から癸璽と銅魚が見つかった。これで事件解決。蔵海は皇帝に全部報告した。
でも、蔵海は納得してない。酒を飲みながら一人で考えてる。石一平が三人目の仇?あんな死に方、どうも腑に落ちない。これは誰かが石一平に罪を着せたんだ。真犯人は別にいる。そいつの狙いは、蔵海が持ってる最後の銅魚。癸璽を開けるための鍵だ。
蔵海はすべてを悟ったのか、役人を辞めるって言い出した。香暗荼(シアン・アン・トゥー)と二人で旅に出るつもりらしい。高明(ガオ・ミン)も彼の決断を支持する。一方、空席になった内閣首輔の座には、趙秉文が就くことになった。
第35話の感想
いやー、今回は情報量がすごかった。まず、仮面の男の正体だよ。趙秉文だったとはね。完全に裏をかかれた。蔵海が驚くのも無理ない。彼の息子と蔵海は色々あったから、まさか父親が恩人だったなんて、運命ってやつを感じるよな。趙秉文と蒯铎の友情の物語も良かった。男同士の固い絆ってやつにグッときた。
ただ、石一平の退場はちょっとあっけなかったかな。内閣のトップっていうから、もっと手強いラスボス感を期待してた。それが毒殺されて、あっさり犯人扱いで終わり。これは絶対、裏がある。蔵海が何かがおかしいって気づいてるのが唯一の救いだ。真犯人は石一平を利用して、自分の正体を隠したんだろう。そいつは相当なキレ者だ。蔵海が役人を辞める決断をしたのも、一度盤面をリセットするためかもしれない。復讐劇はまだ終わらない。むしろ、ここからが本当の始まりって感じがする。
つづく

