あらすじとネタバレ
決戦の宴
蔵海(ザンハイ)を食事に誘うんだ。でもこれ、ただの食事会じゃない。完全に決戦の場だよ。蔵海(ザンハイ)はわざわざ、亡くなった両親が好きだった料理を並べる。もうこの時点で、今日の目的が何なのかビンビン伝わってくる。
案の定、蔵海は単刀直入に切り込む。あんたが3人目の仇だろうって。大雍学宮で、趙秉文(ちょう へいぶん)、莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)が同級生だったことまで突き止めてた。よくやった、蔵海。
趙秉文は顔色一つ変えない。落ち着き払ってる。外に香暗荼(シアン・アン・トゥー)たちが潜んでるのもお見通しだ。もう隠す気もないのか、香暗荼(シアン・アン・トゥー)たちが姿を現す。今夜、ここで趙秉文を討つつもりだったんだ。
あっさり認める黒幕
そしたら趙秉文、あっさり認めるんだよ。俺が3人目の仇だって。蔵海一家を皆殺しにしたのも、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)と銅魚を奪ったのも、全部自分の仕業だって言うんだ。石一平(セキイッペイ)を殺したことまで白状する。でも、すべては皇帝のためだとか言い出す。こいつ、どこまで本気なんだか。
蔵海たちが趙秉文を仕留めようとした、まさにその時。禁軍がなだれ込んでくる。皇帝の命令で蔵海を捕まえに来たんだ。え、ここで!?最悪のタイミングすぎるだろ。蔵海はなすすべなく捕まっちゃう。
皇帝の弱さと趙秉文の罠
皇帝は蔵海と二人きりで話がしたいらしい。この皇帝もさ、結構ビビりなんだよね。即位してからずっと、誰かに殺されるんじゃないかって怯えてる。蔵海の親父、蒯铎(クァイ・ドゥオ)にも裏切られたって思い込んでる。
蔵海は必死に親父の無実を訴える。大義のために死んだんだって。皇帝はそんなことより銅魚が欲しい。蔵海の仲間には手を出さないと約束して、隠し場所を聞き出す。蔵海は仕方なく場所を教える。
ここで裏の動きが明らかになる。趙秉文の手下、時全(シー・チュエン)が先に皇帝に接触してたんだ。彼は自分が曹静賢の養子陸焚だと名乗る。蔵海が銅魚を隠し持って謀反を企んでる、なんて嘘を吹き込んでた。皇帝はまんまとそれを信じて、蔵海を捕らえたわけ。で、用済みになった陸焚は、牢屋で趙秉文に口封じで殺される。どこまでも汚い手を使うよ、あいつは。
牢獄での独白、すべての真相
夜になって、牢屋の蔵海の元に趙秉文が現れる。ここからが本当の地獄だ。
趙秉文はニヤニヤしながら言うんだ。皇帝は死んだ、と。犯人は蔵海、お前だ、ってことにしたらしい。皇帝の護衛だった孫徳芳と薛照も、警護不行きの罪で捕らえた。もう誰も趙秉文を止められない。癸璽(きじ)も銅魚も、全部あいつの手に渡った。
趙秉文は、自分の計画のすべてを蔵海に語り始める。これがもう、本当にえげつない。
まず、蔵海の復讐心を利用した。蔵海に皇宮から癸璽を盗ませる。それを曹静賢に横取りさせる。癸璽を石一平(セキイッペイ)の家に隠して、石一平を殺す。これで蔵海は、石一平が3人目の仇だと信じ込む。完璧な筋書きだ。
次に、皇帝と蔵海の間を裂く。蔵海を追い詰めて、最後の銅魚を皇帝に渡させる。皇帝が銅魚を手に入れたところで、皇帝を殺す。これで癸璽も銅魚も、全部趙秉文のものになる。蔵海は最初から最後まで、趙秉文の手のひらの上で踊らされてただけだったんだ。
悪の三位一体、その過去
蔵海一家の事件も、趙秉文の筋書き通りだった。莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)から蒯铎(クァイ・ドゥオ)が癸璽を見つけて都に戻るって連絡を受ける。趙秉文は曹静賢に蒯铎を追わせる。蒯铎が密道から皇帝に会った後、莊蘆隱に一家の皆殺しを命じた。自分は何も知らないフリをして、皇帝に蒯铎を助けるよう嘆願書まで出してた。偽善者にもほどがある。
じゃあ、なんで莊蘆隱と曹静賢は趙秉文に協力するのか。その理由も、彼らの過去にあった。
三人は昔、大雍学宮の同級生だった。趙秉文は貧しい家の出で、金持ちのボンボンたちにいじめられてた。それを莊蘆隱と曹静賢が助けた。それがきっかけで、三人は徒党を組む。いじめてきた奴を川に突き落として殺したんだ。その時、曹静賢が顔の傷を疑われて学宮を追い出され、宦官になった。莊蘆隱は将軍に、趙秉文は内閣で権力を握った。彼らは生き抜くために手を汚した、いわば共犯者だったんだ。
趙秉文の目的は、癸璽を手に入れて天下を支配すること。その野望が、もうすぐ叶う。牢屋で勝ち誇る趙秉文を、蔵海はただ静かに見つめるだけだった。
その頃、蔵海の仲間たちは家から逃げ出していた。そこに趙秉文の息子、八公子がやってくる。香暗荼は、蔵海を陥れたのが君の父親なんだ、と告げる。さあ、どうなる。
今回のエピソードについての感想
趙秉文、マジで底知れない悪役だわ。自分の過去の境遇をバネにして成り上がったのは分かる。でも、そのやり方がえげつなさすぎる。人の心をここまで利用して、駒のように使い捨てる。彼の独白シーンは、見ていて本当に気分が悪くなるほどだった。でも、それだけ役者の演技と脚本がすごいってことなんだろうな。
蔵海がかわいそうすぎる。復讐のために必死で動いてきたのに、そのすべてが敵の計画の一部だったなんて。完全に手のひらで転がされてたわけだ。ここまでコケにされたら、もう怒りを通り越して呆れるレベルだよ。
今までの伏線が全部ここで繋がる感じ、脚本うますぎるだろ。石一平が怪しいと思ってたけど、それすらも趙秉文の策略だったとは。一杯食わされた。牢屋にぶち込まれて、最大の武器だった知略も封じられた蔵海が、ここからどうやって逆転するのか。仲間たちの動きも気になるし、父親の悪事を知った八公子がどう動くかも、今後の大きな鍵になりそうだ。
つづく

