これまで主人公の心の支えであった人物の恐るべき真実が白日の下に晒される衝撃の第37話。すべての糸を引いていた黒幕の口から、十年前の惨劇の全貌が語られます。

「蔵海<ザンハイ>伝」あらすじネタバレ37話

恩讐の果てに暴かれる巨悪と絶体絶命の危機

これまで主人公の心の支えであった人物の恐るべき真実が白日の下に晒される衝撃の第37話。すべての糸を引いていた黒幕の口から、十年前の惨劇の全貌が語られます。

皇帝をも巻き込む冷徹な罠により、復讐の刃を研いできた青年は最大の窮地へ追い詰められました。宮廷を揺るがす裏切りの連鎖から、一瞬たりとも目が離せません。

策略と血煙が渦巻く宮廷の暗闘

宿命の晩餐!両親の好物が暴く仮面の恩人の正体

趙秉文(ジャオ・ビンウェン)は蔵海(ザンハイ)(ザン・ハイ)が真相に近づくことを恐れ、先手を打って抹殺する計画を密かに進めていました。兄弟子の高明(ガオ・ミン)は蔵海(ザンハイ)(ザン・ハイ)を守るために時間を稼ごうとしますが、黒幕の冷酷な決意は揺らぎません。

何も知らない高明(ガオ・ミン)に対し、蔵海は逢六や香暗荼(シアン・アン・トゥー)(シアン・アントゥ)たちが外出していると静かに嘘をつきました。蔵海は食卓に、第1話で惨殺された両親が最も愛した思い出の料理を静かに並べます。

蔵海は対座した趙秉文(ジャオ・ビンウェン)に向かい、恩を仇で返すその残虐な行為を激しい怒りとともに突きつけました。第36話で学宮の档案を精査した蔵海は、彼こそが3人目の仇だと断定します。

趙秉文は顔色ひとつ変えず、周囲に潜んでいた香暗荼(シアン・アン・トゥー)(シアン・アントゥ)や拾雷(シーレイ)らの伏兵を冷酷に引きずり出しました。彼は一家滅門事件の首謀者であり、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)や石一平(セキイッペイ)を葬った真犯人だとあっさりと認めます。

趙秉文はすべて皇帝のために動いたと語り、その場に緊迫した空気が張り詰めました。次の瞬間、皇帝の命を受けた禁軍の兵士たちが乱入し、蔵海はなす術なく捕らえられます。

疑心暗鬼の皇帝と密告の罠!囚われた若き策士

禁軍によって連行された蔵海は、深夜の皇宮で狂気に怯える皇帝と対峙することになりました。即位以来、常に暗殺の恐怖に怯えていた皇帝は、かつての友である蒯鐸さえも疑っています。

蔵海は第1話の父親の壮絶な自害を思い返し、父は大義のために死んだのだと必死に弁護しました。皇帝は最後の銅魚を差し出せば仲間の命を保証すると脅し、蔵海は隠し場所を告白します。

蔵海は世界を滅ぼす悪魔の兵器である癸璽(きじ)を破壊するよう、皇帝へ涙ながらに進言しました。しかし、曹静賢(ツァオ・ジンシエン)の義子である陸焚による事前の密告により、皇帝の耳には届きません。

陸焚は蔵海を陥れた直後に投獄され、口封じのために趙秉文の手で容赦なく命を奪われました。その夜、三つの銅魚を手に入れた皇帝は、ついに禁断の箱を開けてしまいます。

しかし、その直後に皇宮を激しい激震が襲い、皇帝は謎の崩御を遂げました。牢獄へ現れた趙秉文は、蔵海を皇帝殺しの犯人に仕立て上げて勝ち誇った笑みを浮かべます。

崩壊する平津侯府の幻影!語られる十年前の欺瞞

趙秉文は蔵海の凄まじい復讐心を逆手に取り、緻密な売買ゲームを仕掛けていたのです。蔵海に皇宮から癸璽(きじ)を盗み出させ、それを曹静賢に強奪させて石一平(セキイッペイ)の屋敷へと配置させました。

第35話で石一平が惨死した事件も、すべては蔵海に誤った仇を討たせるための舞台装置です。趙秉文は蒯鐸との友情さえも偽りであり、手紙のやり取りなど存在しなかったと冷笑しました。

蒯鐸が冬夏国で癸璽を発見したと知るや、趙秉文は庄廬隠へ滅門を命令しています。自らは皇帝の前で偽りの命乞いの上書を出し、清廉潔白な聖人としての地位を守り抜きました。

裏切りの歴史を知った蔵海は、あまりの底知れぬ邪悪さに激しい嫌悪感を抱きます。趙秉文は操り人形となった庄廬隠や曹静賢との、血塗られた過去の記憶を語り始めました。

泥沼の絆!大雍学宮のいじめが生んだ三人の怪物

趙秉文は辺境の貧しい町に生まれ、幼い頃から朝廷の権力を握ることを夢見ていました。十歳で最高学府である大雍学宮へ入学するものの、家柄の低さゆえに凄惨ないじめに遭います。

権貴の子息たちに指を切り落とされかけた彼を救ったのが、若き日の庄廬隠と曹静賢でした。孤立した三人は結束し、自分たちを痛めつけた権貴の息子を川へ突き落として溺死させます。

曹静賢は顔の傷が原因で学宮を追われ、生きるために太監の道を選ばざるを得ませんでした。庄廬隠は大将軍へ登り詰め、趙秉文は内閣の頂点に立って国の実権を掌握します。

趙秉文は天下を支配するために癸璽の力を欲しており、蔵海を極限まで嘲笑しました。その頃、香暗荼たちは八公子の助けを得て、間一髪で都からの脱出に成功します。

趙秉文の復讐心利用キャッチボールの計略構造と学宮の悲劇

今回明かされた趙秉文の計略は、人間の憎悪をエネルギーにして回る最悪の永久機関です。彼は蔵海の庄廬隠に対する激しい殺意を利用し、宮廷の邪魔者を次々と排除させていきました。

第4話で蔵海が侯府へ潜入した瞬間から、彼のすべての行動は趙秉文の計算通りだったのです。敵を討ったと思わせて別の敵へ刃を向けさせる手法は、まさに悪魔的な知略と言えます。

また、大雍学宮で起きた凄惨な格差といじめが、三人の怪物を生み出す土壌となりました。貧困ゆえに人間の尊厳を奪われかけた趙秉文にとって、権力こそが唯一の防壁だったのです。

彼らの血の同盟は歪んだ正義から始まり、やがて国家を揺るがす巨悪へと肥大化していきました。恩人の仮面を被り続けた趙秉文の貪欲さは、かつてのいじめの裏返しなのです。

最悪の真実に直面した蔵海の絶望と反撃の予感

信じていた救世主が最愛の家族を奪った張本人だったという現実に、胸が締め付けられる思いがしました。牢獄の中で趙秉文の独白を聞く蔵海の、憎しみと絶望が入り混じった瞳の演技に圧倒されます。

皇帝を失い、完全に趙秉文の独裁体制へと移行しつつある朝廷で、蔵海に反撃の機会はあるのでしょうか。すべての駒を失ったかに見える若き策士の、命を懸けた最後の逆転劇に期待が高まります。

次回、都を逃れた香暗荼たちがどのような行動を起こすのか、物語は最終決戦の地へ向けて加速します。暗黒の深淵に突き落とされた蔵海が、再び立ち上がる瞬間を絶対に見逃せません。

つづく