あらすじ(ネタバレあり)
仇の懐へ、命がけの潜入
平津侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)のやつ、マジでえげつないことするよな。都中の風水師を片っ端から捕まえてる。捕まえた連中を、皇陵の仕掛けを再現したヤバい地下宮殿に放り込むんだ。もちろん、誰も生きては帰ってこない。
蔵海(ザンハイ)は家族の仇、莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)を討つために動く。自分から俺は風水師だって名乗り出て、まんまと捕まる作戦だ。瞿蛟(チュー・ジアオ)ってやつに捕まって、案の定あの地下宮殿に連れて行かれた。
そこはまさに地獄絵図だった。蔵海(ザンハイ)は持ち前の知識と頭のキレで、他の風水師たちを率いて次々と仕掛けを突破していく。出口はもう目の前だった。でも、一人が足を滑らせて致命的な罠を発動させちまう。断骨绦っていう最悪のやつだ。結局、蔵海以外の全員が死んだ。蔵海だけが、たった一人で奇跡的に生還した。
口八丁で危機を乗り越える蔵海
蔵海が生きて出てきたもんだから、褚懐明(チョカイメイ)はめちゃくちゃ驚いてる。お前、皇陵を造った職人の子孫か?なんて疑う始末。蔵海は九星秘法で罠を解いたと堂々と答える。
そこに仇の莊蘆隱がやって来た。蔵海は目の前にいる仇に殺意が湧くのを必死でこらえる。莊蘆隱は皇陵の罠を破った蔵海に興味を持った。ちょうど太后の埋葬で困ってたから、蔵海にその役目をやらせてみようと考える。褚懐明(チョカイメイ)は素性が怪しいって反対する。でも皇帝が決めた期限が迫ってるから、莊蘆隱は蔵海に賭けることにした。
ここからが蔵海の独壇場だ。まず今日の天気? 雨が降るよと予言する。雨が降れば問題は解決する、なんて言う。誰も信じない。褚懐明は皇帝の側近、孫じいを呼んでくる。本当に雨が降ってきて、孫じいはずぶ濡れで到着。これで莊蘆隱は蔵海を信じ始めた。
蔵海は畳み掛ける。実は李貴太妃が夢枕に立ちましてねと大嘘をつく。太后と先帝を一緒に埋葬してほしいと願っていると。自分が地下宮殿から生還できたのも、李貴太妃のおかげだと言い切った。
科学とハッタリの合わせ技
蔵海は李貴太妃の名前を使って、さらに要求する。諸侯は弔問に来るな、臨淄王だけが墓を守れ、と。孫じいはすっかり信じ込んで、皇帝に報告に戻った。莊蘆隱はまだ半信半疑だ。でも、皇帝の側近が信じたならそれでいい。
蔵海はチャンスを逃さない。李貴太妃の陵墓を拝見したいと申し出る。莊蘆隱は褚懐明に案内を命じた。本当に霊験があるのか試すつもりだ。
蔵海は李貴太妃の墓の前で跪き、感謝の祈りを捧げるふりをする。そして昼過ぎ。なんと、その陵墓がガラガラと崩れ落ちた。蔵海はすかさず叫ぶ。李貴太妃が太后様のために場所を譲ってくださったのだ!と。これには莊蘆隱も周りの連中もひれ伏すしかなかった。
もちろん、これも全部蔵海の仕業。陵墓に入った時に、内部が湿気で脆くなっているのを見抜いていた。こっそり棺の下に木の楔を仕込んでおいたんだ。その日の大雨がとどめになった。地下水が溢れて、計算通りに崩落したわけ。後で報告を受けた高明(ガオ・ミン)も、蔵海の策略に舌を巻いてたよ。
新たな敵、楊真(ヤン・ジェン)の登場
これで一件落着。莊蘆隱は用が済んだ蔵海を口封じに殺そうとする。蔵海は慌てない。あなたの力になりたいと忠誠を誓い、建築と風水の知識で役に立つとアピールする。
ちょうどそこに、蔵海の身元調査をしていた瞿蛟(チュー・ジアオ)が戻る。仮面の恩人が用意した偽の経歴は完璧だった。両親を亡くし、木工職人の弟子になった苦労人。莊蘆隱はコロッと信じ込み、蔵海を幕僚として屋敷に置くことに決めた。
こうして蔵海は、ついに仇の懐に潜り込むことに成功した。でも、新しい生活は平穏じゃなかった。屋敷には楊真(ヤン・ジェン)っていう筆頭幕僚がいた。こいつが曲者だ。
楊真は蔵海をライバル視して、さっそく嫌がらせを始める。莊蘆隱が蔵海を風水鑑定に呼んでも、楊真は祠堂の修繕が先だと言って蔵海を足止めする。蔵海は楊真の意図を理解しつつ、あえてその指示に従う。
さらに楊真は、蔵海に屋敷の骨董品整理を命じた。ほとんどが壊れかけのガラクタだ。わざと面倒な仕事を押し付けてくる。挙句の果てには、蔵海が何か盗むんじゃないかと見張りをつけさせた。
感想
いやー、今回の蔵海は本当に頭がキレてたね。ただの復讐者じゃなくて、科学的な知識と度胸、それに口八丁手八丁で危機を乗り越える策略家だってことがよく分かった。地下宮殿からの脱出劇は、主人公だから死なないって分かってても手に汗握ったよ。
特に面白かったのは、李貴太妃の陵墓を崩したトリック。超常現象に見せかけて、実は湿気と楔を使った物理的な仕掛けだったっていうのが最高。こういうロジカルな解決策を見せてくれると、見ていてすごく納得感がある。
仇の屋敷に潜り込めたのは大きな一歩だけど、すぐに楊真っていう新しい壁が出てきたのがうまい展開だよね。大きな復讐っていう目標の前に、まずは社内政治みたいな身近な争いをクリアしなきゃいけない。この二段構えの構造が、物語に深みを与えてる。これから蔵海が、あの嫌味な楊真をどうやって出し抜いていくのか。そこが次の大きな見どころになりそうだ。
つづく
