楊真(ヤン・ジェン)たちが仕掛けた完璧な罠により、蔵海(ザンハイ)は皇陵で絶体絶命の危機に陥る。しかし、蔵海は協力者の高明(ガオ・ミン)と連携し、誰もが驚く方法でこの窮地を切り抜ける。生き延びた蔵海は、彼を強く疑う平津侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)と直接対峙することになる。言葉巧みに莊蘆隱を説得し、その信頼を得ようと試みる蔵海。府内での立場が危うくなる中、彼は自らの知略だけを武器に、新たな地位を築くため大胆に動き出す。その一方、謎に包まれた枕楼の主人・香暗荼(シアン・アン・トゥー)が、蔵海に接触してくる。
「蔵海<ザンハイ>伝」あらすじネタバレ8話
死の罠からの大逆転劇
まず、楊真(ヤン・ジェン)をガチで殺しにかかる。皇陵の地下に閉じ込めて、断龍石で完全に封鎖する計画だ。普通ならこれでゲームオーバー。でも、相手はあの蔵海(ザンハイ)だ。この罠、全部お見通しだった。
蔵海は仲間の高明(ガオ・ミン)と事前に打ち合わせていた。高明(ガオ・ミン)は医者に変装して蔵海の怪我の治療をするフリ。その裏で、蔵海の指示通りに動く。蔵海は皇陵の上流にある川の存在を突き止めていた。鐘の音を合図に、高明が水門を開けたり閉めたりする。その水量で断龍石が落ちるタイミングを完璧にコントロールしたんだ。
蔵海は悠々と地宮から脱出。罠を仕掛けた楊真(ヤン・ジェン)だけが、自分の作った墓穴に落ちていく。まさに自業自得。この展開は見ていて気持ちよかったな。
平津侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)との心理戦
生き残った蔵海。休む暇なんてない。今度は平津侯の莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)に疑いの目を向けられる。屋敷に連れていかれてお前を殺すと脅される始末。こっちも一触即発のヤバい状況だ。
ここで蔵海の口が立つ。自分は楊真にハメられた被害者だと主張。その上で、莊蘆隱に心からの忠誠を誓ってみせる。それだけじゃない。楊真が有能な部下を排除していたこと。莊蘆隱の部下である瞿蛟(チュー・ジアオ)が、侯府の名を騙って悪事を働いていること。次々と内部の腐敗を暴露していく。
莊蘆隱も半信半疑だった。そこに、瞿蛟(チュー・ジアオ)がやってきて莊蘆隱に蔵海を殺せと進言する。この行動が、逆に蔵海の言葉が真実だと証明してしまった。莊蘆隱の中で、蔵海への評価がガラッと変わる瞬間だ。
邪魔者は消される運命
皇陵で人が死んだことで、莊蘆隱は朝廷から弾劾される。大ピンチだ。息子の荘之甫(ジュアン・ジーフー)が蔵海を殺して顔を潰し、瞿蛟の身代わりにしようなんていう最悪の案を出す。本当にろくでもない親子だよ。
莊蘆隱は一晩悩む。蔵海はこの展開も読んでいた。莊蘆隱は自分を殺さないと賭けていたんだ。結果、賭けは蔵海の勝ち。翌朝、瞿蛟が昨夜、急死したという知らせが届く。莊蘆隱は、自分の保身のために瞿蛟を切り捨てた。権力の世界の非情さがよく分かる。
邪魔者が消えたことで、蔵海は一気に成り上がる。平津侯府の長史という、かなり高い地位に任命された。住む場所も莊蘆隱のすぐ隣。とんでもない大出世だ。
新たな敵?枕楼の女主人
順風満帆に見えた蔵海。でも、すぐに新しい火種が生まれる。謎の多い遊郭枕楼の女主人、香暗荼(シアン・アン・トゥー)に目をつけられた。彼女はまず、街中の屋台に圧力をかける。蔵海に誰も飯を売らないように仕向けたんだ。地味だけど効果的な嫌がらせだ。
蔵海は枕楼に呼び出される。そこには香暗荼(シアン・アン・トゥー)と、店の主人を名乗る徐本(シュー・ベン)がいた。徐本(シュー・ベン)は金銀財宝を積んで、蔵海を買収しようとする。蔵海はもちろん断る。彼は代わりに、とんでもない要求を突きつけた。毎月決まった日に芝居を見たい前に荘之行(ジュアン・ジーシン)が賭けで失った金品を返せこの無茶な要求に、徐本は答えられない。チラチラと香暗荼の顔色をうかがう。
その瞬間、蔵海はすべてを悟る。こいつはただの操り人形。本当のボスは隣にいる女だと。観念した香暗荼は、自分が枕楼の真の主人だと認める。そして、場所を変えて話そうと蔵海を誘った。また新しい、一筋縄ではいかない相手の登場だ。
第8話の感想|蔵海の頭脳戦がヤバすぎる
今回の蔵海は、まさに策略家としての本領発揮だったな。皇陵からの脱出劇は、物理トリックと心理誘導を組み合わせた完璧な計画だった。高明との信頼関係あってこその離れ業だ。見ていて鳥肌が立ったよ。
莊蘆隱との心理戦も手に汗握った。一歩間違えば即死の状況で、相手の猜疑心や弱点を的確について、逆に信頼を勝ち取っていく。ただの復讐者じゃない。彼の頭脳のキレが異常なレベルだってことがよく分かる。瞿蛟が排除されたのも、ある意味、蔵海が描いた筋書き通りだ。敵を始末しながら自分の地位を固める手腕は、本当にえげつない。
話が次から次へと展開して、一瞬も目が離せない。権力争いのドロドロした部分と、蔵海の鮮やかな手口のコントラストが最高に面白い。最後の香暗荼との対峙で、また新しいゲームが始まる予感がする。金では動かない蔵海に対して、あの女がどういうカードを切ってくるのか。楽しみで仕方ない。
つづく
