あらすじとネタバレ
噂の出どころはアイツだった
蔵海(ザンハイ)が平津侯・莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の一番のブレーンになったって話は、あっという間に都中に広まった。役人たちから贈り物が山のように届く。でも蔵海(ザンハイ)は、それらを全部、莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の名前で民衆への施しに使っちまうんだ。これで莊蘆隱(ジュアン・ルーイン)の評判はうなぎのぼり。莊蘆隱もご満悦で、蔵海に書斎への出入りまで許可する。
これを見て面白くないのが、枕楼の女主人・香暗荼(シアン・アン・トゥー)だ。彼女は蔵海のせいで莊蘆隱の力が強まるのを恐れてる。自分の故郷が戦火に巻き込まれるかもしれないからね。そこで彼女、とんでもない手を打ってきた。
都の子供たちを使って、蔵海についての変な歌を流行らせたんだ。蔵海は莊蘆隱のために不老不死の薬を探してる方士だとか。いや、あいつは敵が送り込んだスパイらしいぞとか。一番ひどいのは蔵海は莊蘆隱の隠し子なんだってさっていう噂。もう何でもありだな。
蔵海はすぐに、これが香暗荼(シアン・アン・トゥー)の仕業だと気づく。師父の高明(ガオ・ミン)は、計画が狂う前に謝りに行けって言うんだけどさ。
地獄の密室
蔵海は言われた通り枕楼に行く。でも香暗荼は会ってくれない。完全に無視された。屋敷に帰ると、また贈り物が届いてた。その中に一通の手紙が紛れてる。お前が侯府に来たのは、別の目的があるだろうって書いてある。脅迫状だ。
その夜、蔵海は屋敷の財産が保管されてる蔵に忍び込む。そして、密室のさらに下にある、鍵のかかった部屋を見つけた。中に入って、言葉を失う。
そこには、山のような金銀財宝があった。それだけじゃない。父・蒯铎(クァイ・ドゥオ)が持っていたはずの銅魚符が一つだけ転がってた。本来は三つあったはずなのに。
そして、蔵海は見てしまった。壁にかけられた、血に染まった両親の服。その服の中には、なんと両親の皮で作られた人型の模型が詰められていた。
両親がどんなに惨い拷問を受けたのか。その事実が、一気に蔵海に襲いかかる。楽しかった頃の家族の記憶が蘇ってきて、もう立っていられない。あまりの怒りと悲しみで、蔵海は血を吐いてしまう。
彼はその場でひざまずいた。そして、両親の亡骸に誓う。必ず莊蘆隱を殺してやる、と。
まさかの再会
復讐の決意を新たにした蔵海は、毒殺を計画する。でも、莊蘆隱のそばにはいつも荘善(ジュアン・シャン)がいて、まったく隙がない。
そんなある日、蔵海が外出中に何者かに襲われて気を失う。目が覚めたら、縛られてた。目の前にいるのは、同じ侯府の幕僚である慧剣(ケイケン)。
慧剣は、蔵海のせいで自分の居場所がなくなったって言って、彼を殺そうとする。手に持っているのは柳葉八件っていう特殊な刃物。それで蔵海の顔の皮を剥ごうとしてきた。マジかよ。
でも蔵海は、その刃物を見てハッとする。それは昔、父が師兄の観風(グアンフォン)に贈ったものだった。目の前の男が、行方不明だった師兄かもしれない。蔵海は賭けに出る。俺の背中からやれそう言って、慧剣に背中を向けた。
慧剣は言われた通り、蔵海の背中の服を切り裂く。するとそこには、古い鞭の傷跡があった。その傷は、昔、慧剣自身が弟弟子に薬を塗ってやった傷だった。稚奴(ジーヌー)…?慧剣は、蔵海が整形前の名前、稚奴だと気づく。そう、慧剣の正体こそが、師兄の観風(グアンフォン)だったんだ。
二人は抱き合って泣いた。お互い、師匠一家の仇を討つために生きてきた。観風(グアンフォン)もまた、侯府に潜入していたんだ。
新たな手がかり
再会を喜ぶ二人だけど、話はすぐに核心へ。蔵海に脅迫状を送ったのは、観風じゃなかった。じゃあ、一体誰が?
観風の記憶をたどると、一つの情報が出てくる。父の蒯铎(クァイ・ドゥオ)は、殺される直前、西南の方角から帰ってきたらしい。蔵海はピンと来た。脅迫状の主の狙いは、父が隠した宝。そしてその隠し場所は、おそらく劉咸(リウ・シエン)墓だ。
今回のエピソードについての感想
いや、今回は本当に情報量が多かった。前半の香暗荼との心理戦も面白いけど、やっぱり後半の展開が強烈すぎる。侯府の密室で見つけた両親の皮の模型とか、正直エグくて見てるのが辛かった。蔵海の怒りと絶望がこっちまで伝わってきて、胸が苦しくなったよ。
でも、その直後に師兄の観風との再会が待ってるんだから、このドラマはすごい。絶望のどん底に突き落としておいて、一気に希望の光を見せてくる。この落差がたまらない。慧剣がただの嫌なライバルじゃなくて、実は同じ目的を持つ師兄だったっていう展開は、本当に熱かった。これで蔵海も一人じゃない。心強い仲間ができて、復讐劇が次のステージに進む感じがする。脅迫状の犯人とか、父が隠した宝の謎とか、新しいミステリーも出てきて、ますます目が離せないよ。
つづく
