妓楼の看板娘・羅疏香(ルオ・シューシャン)の初夜が競りにかけられますが、総督の息子・斉夢麟(ジャイ・ズールー)が意外な方法で彼女を救います。実は羅疏香にはある秘密の目的があり、県令の韓慕之(カン・ボシ)と協力関係にありました。自由を求めて役所に転がり込んだ彼女は、過去を捨て羅疏と改名。一方、誤解で投獄された斉夢麟は、牢屋の中で新たな事件の匂いを嗅ぎつけます。

「錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実」あらすじネタバレ2話

まさかの1両上乗せ!波乱の競り

物語は、鳴珂坊(めいかぼう)の看板娘・羅疏香(ルオ・シューシャン)の初夜が競りにかけられるところから始まります。玉女将は彼女を高く売ろうと必死で、多くの富豪たちが集まっていました。ある商人が300両という大金を提示し、決まりかけたその時です。

なんと、斉総督の息子である斉夢麟(ジャイ・ズールー)がプラス1両で割り込んできました!相手が値を上げるたびに、斉夢麟(ジャイ・ズールー)は涼しい顔でたった1両だけ上乗せします。これには会場もざわつきますよね。

結局、斉夢麟(ジャイ・ズールー)が501両で競り落とすことに成功。彼はただの道楽息子かと思いきや、実はあの好色な老人から羅疏香を守ろうとしたのです。根は優しい青年なんですね。

すれ違う二人と、意外な真実

玉女将は斉夢麟にお金がないと踏んで、偽物をあてがおうと画策します。一方で、羅疏香も黙ってはいません。部屋にネズミがいる!と嘘をついて大騒ぎを起こし、その隙に逃げ出すことに成功しました。

斉夢麟は偽物の娘と部屋に閉じ込められますが、彼はそもそも手出しをするつもりなんてありませんでした。あの爺さんに汚されるのを見ていられなかっただけだなんて、意外と男気がありますよね。

その後、逃げ出した羅疏香を玉女将たちが追い詰めますが、そこに県令の韓慕之(カン・ボシ)たちが颯爽と現れます!実は、羅疏香は韓慕之(カン・ボシ)の捜査に協力し、悪徳集団を一網打尽にするために潜入していたのです。ただの妓女ではなく、勇気ある協力者だったとは驚きですね。

羅疏香から羅疏へ

事件解決後、羅疏香は報酬を受け取りませんでした。その代わり、自分と妹分の金描翠(ジン・ミャオツイ)の身請け(自由の身になること)を願い出ます。手続きは難航しますが、韓慕之(カン・ボシ)は彼女たちの情熱に負け、県衙(役所)の偏院に住まわせることにしました。

翌朝、羅疏香は過去と決別するため、韓慕之に新しい名前をねだります。韓慕之は彼女の名前から、色街の華やかさを連想させる香の字を取り除きました。これからは羅疏(ら・そ)として、新しい人生を歩むことになったのです。名前が変わる瞬間、彼女の表情が少し晴れやかに見えましたね。

牢屋の御曹司と新たな事件

一方、騒動に巻き込まれて公務執行妨害(?)で捕まってしまった斉夢麟。牢屋の中で俺は総督の息子だぞ!と叫び続けています。そこに、捕快(捕り手)の服を借りて変装した羅疏が現れました。

斉夢麟は腹ペコで、持っていた高級な玉の指輪と引き換えにうまい飯を頼みます。しかし、羅疏が持ってきたのは……なんと大きなレンガ!賄賂の疑いがかからないようにという彼女なりの皮肉ですが、斉夢麟のあきれ顔には笑ってしまいました。

同じ牢屋には、無実の罪で捕まっている徐鑾(じょ・らん)という男がいました。彼の話を聞いた斉夢麟は、持ち前の正義感(とお節介心)に火がつきます。俺がその無念を晴らしてやる!と誓う斉夢麟。ここからまた、新しい事件の幕が上がりそうです。

第2話の感想

斉夢麟のプラス1両作戦、最高に笑えましたね!チャラチャラしているようで、実は女性を救いたいという純粋な正義感を持っているギャップが素敵です。そして、ヒロインの羅疏もただ守られるだけの女性ではありません。機転を利かせて逃げ出し、過去を捨てて羅疏として生きようとする強さに胸を打たれました。韓慕之の不器用な優しさも良いスパイスになっています。凸凹な3人がこれからどう絡んでいくのか、ワクワクが止まりません!

つづく