秦熠の歪んだ愛が暴走し、羅疏香(ルオ・シューシャン)に衝撃的な行動をとります。一方、深刻な食糧不足の裏では、斉総督と秦熠による汚い取引が行われていました。実家に戻った斉夢麟(ジャイ・ズールー)は、政略結婚を拒否して父から激しい制裁を受けます。傷ついた彼を巡り、兄・斉雁錦の心に暗い嫉妬の炎が燃え上がり……。
「錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実」あらすじネタバレ30話
秦熠の狂気と愛、そして警告
物語は衝撃的なシーンから始まります。
秦熠(シン・イー)はずっと羅疏香(ルオ・シューシャン)を手に入れようと画策してきましたが、彼女の心は斉夢麟(ジャイ・ズールー)にあります。
なんと彼女は秦熠に刃を向けました。
秦熠は彼女の愛を得られないと悟ると、常軌を逸した行動に出ます。私の命を君に預けると言い、彼女の手を掴んで、自らの胸に刃を突き立てたのです。これには羅疏香も動揺を隠せません。
そこへ斉夢麟(ジャイ・ズールー)が訪ねてきます。秦熠はとっさに傷を隠し、去り際に羅疏香へ警告を残しました。斉家は悪事を働いている。いつか報いを受けるから、巻き込まれるなと。斉夢麟(ジャイ・ズールー)は秦熠が刃物を持っていたのを見て心配しますが、秦熠は痴話喧嘩だとはぐらかして去っていきました。
飢饉を利用する悪徳官僚たち
斉夢麟は羅疏香を家に連れ帰ろうとしますが、実家から呼び出しがかかります。
父である斉総督が戻ってきたのです。
一方、山西では斉総督の地位を狙う劉という官僚が不穏な動きを見せていました。
その頃、街では秦熠が流したデマのせいで、臨汾県に難民が押し寄せていました。食糧庫はあと5日しか持ちません。韓慕之(カン・ボシ)は救援米を求めて太原へ向かいます。
しかし、ここで恐ろしい陰謀が明らかになります。なんと斉総督と秦熠は裏で手を組んでいたのです。救援米の支給を1ヶ月遅らせることで、秦熠が買い占めた米を高値で売りさばき、その利益の8割を斉総督に渡すという密約でした。民が苦しんでいるのに、私腹を肥やすなんて許せませんよね。
斉夢麟の抵抗と兄の嫉妬
斉総督は、斉夢麟に家督を継がせ、さらに総督の娘と政略結婚させようとします。
しかし、斉夢麟は頑として拒否。
羅疏香以外とは結婚しないと言い放ちます。
激怒した父は、彼を棒で激しく打ち据えました。
祖母が止めに入らなければ、命に関わっていたかもしれません。
ボロボロになった斉夢麟は、兄の斉雁錦(チー・イェンジン)に助けを求めます。父さんを説得してくれ、家督も結婚も兄さんが継げばいいと。しかし、庶子である斉雁錦にとって、それは喉から手が出るほど欲しいものでした。自分がどれだけ望んでも手に入らないものを、弟が軽々しく捨てようとしていることに、彼は激しい嫉妬と怒りを覚えます。
闇に堕ちる兄、そして再会
食糧不足は深刻さを増していました。
韓慕之(カン・ボシ)と羅疏香は米を探し回りますが、どこも秦熠に買い占められています。
そんな中、秦熠は斉雁錦に近づき、悪魔の囁きを吹き込みました。
救援米の倉庫を燃やしてしまえ。そうすれば劉儀清(リウ・イーチン)を失脚させられ、お父上も君を認めるだろうと。
一方、斉夢麟は絶食して抵抗を続けていました。見かねた従者の手引きで、羅疏香が医者に変装して屋敷に入り込みます。傷だらけの斉夢麟は、彼女を見るなり興奮して父さんに会いに行こうと起き上がろうとしました。しかし、そんな彼の無邪気すぎる姿に、羅疏香は失望の色を浮かべるのでした。
第30話の感想
秦熠の愛し方が重すぎて鳥肌が立ちました。自分の胸にナイフを刺させるなんて狂気じみていますが、そこまでして彼女の記憶に残りたいのでしょうね。
そして今回一番辛かったのは、斉夢麟の純粋さが裏目に出ている点です。彼が兄さんが継げばいいと無邪気に言うたびに、兄のプライドがズタズタに引き裂かれていくのが見ていて痛々しい。秦熠の企み通り、兄弟の亀裂が決定的になりそうで怖いです。
つづく

