ついに隠れ場所を突き止められた斉夢麟(ジャイ・ズールー)たち。

そこで明かされるのは、13年前の悲劇の真実と、信頼していた人物の裏切りでした。

迫りくる追っ手から逃れるため、ある人物が命を懸けたおとりとなります。

涙なしでは見られない別れと、悪を暴くための執念が交錯する、緊迫の第34話です。

「錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実」あらすじネタバレ34話

追い詰められた隠れ家と裏切り者の正体

秦熠(シン・イー)は、斉雁錦(チー・イェンジン)の行方を執拗に追っていました。

部下の連棋(リェン・チー)は、斉雁錦が宗教や思想に傾倒していたことを思い出し、道教と仏教が共存する天龍山に彼らが潜伏していると推測します。

その読みは的中していました。斉雁錦は、弟の斉夢麟(ジャイ・ズールー)と羅疏香(ルオ・シューシャン)を天龍山の麓の屋敷に匿っていたのです。

斉雁錦は、自分が秦熠と劉儀清(リウ・イーチン)の連環の計にまんまと嵌められたことを深く後悔していました。かつて秦熠にそそのかされて劉儀清(リウ・イーチン)の兵糧を焼いたのも、実は斉家を陥れるための罠だったのです。さらに衝撃的な事実が判明します。長年、斉雁錦に仕えてきた腹心の連棋こそが、秦熠が送り込んだスパイだったのです。信頼していた部下の裏切りに、斉夢麟(ジャイ・ズールー)は言葉を失ってしまいます。

13年前の真実、羅家を焼いた真犯人

ここで、物語の核心に触れる過去が明かされます。

斉夢麟(ジャイ・ズールー)は兄に、13年前の羅家の火事について問い詰めました。

斉雁錦はついに重い口を開きます。当時、彼らの父親と秦家は手を組み、官給の食糧を横流しして利益を得ていました。羅疏香の父親はその不正に気づき告発しようとしましたが、その手紙は斉総督の手に渡ってしまったのです。

口封じを画策する大人たちに対し、まだ少年だった秦熠が恐ろしい提案をしました。羅家を皆殺しにするべきだと。そして秦熠自らが火を放ち、羅家を焼き払ったのです。この残虐な行いによって、秦熠は父親からの信頼を勝ち取ったのでした。

真実を知った斉夢麟は激怒します。私利私欲のために多くの命が奪われたことに耐えられず、羅疏香を連れてその場を去ろうとしました。

兄弟の絆と、命を懸けたおとり作戦

一度は立ち去ろうとした斉夢麟と羅疏香ですが、やはり斉雁錦を一人残していくことはできませんでした。

二人が戻ってくると、斉雁錦は心からの謝罪を口にします。

羅疏香もまた、個人的な恨みを一旦脇に置き、すり替えられた軍糧の行方を共に追うことを決意しました。

三人は、斉夢麟の記憶を頼りに、軍糧がすり替えられた場所が落紗港であると突き止めます。しかし、時すでに遅く、秦熠の追っ手が天龍山に迫っていました。

斉雁錦は、弟と羅疏香を逃がすために自ら囮(おとり)となる道を選びます。彼は馬車に乗り込んで秦熠の注意を引きつけ、二人を裏山から逃がしました。秦熠に包囲された斉雁錦は、馬車から転げ落ちながらも、決して屈服しませんでした。

壮絶な最期、斉雁錦の散り際

秦熠は斉雁錦を脅し、二人の行方を吐かせようとします。

しかし、斉雁錦は毅然とした態度で秦熠を罵倒し続けました。

お前はただの犬だと挑発された秦熠は激昂し、斉雁錦に矢を放ちます。

瀕死の状態でも口を閉ざさない斉雁錦に対し、秦熠は連棋に舌を切り取れと命じました。かつての主君に対し、どうしても刃を向けられない連棋。秦熠は躊躇する連棋をその場で斬り殺し、さらに斉雁錦の命も奪いました。

最期まで弟を守り抜いた斉雁錦。彼の犠牲のおかげで、斉夢麟と羅疏香は無事に逃げ延びることができました。悲しみを堪え、二人は真実を暴くために落紗港へと向かいます。

桃源渡での調査と、父と決別する娘

落紗港に到着した斉夢麟と羅疏香は、聞き込みの末、桃源渡という場所に怪しい食糧があるとの情報を掴みます。

二人は富商を装って倉庫の持ち主である王に接近し、大量の食糧を買い付けるフリをして倉庫の中へ入ることに成功しました。

そこで羅疏香が目にしたのは、まさしくすり替えられた軍糧でした。

一方、都では別のドラマが動いていました。劉儀清の娘、劉婉(リュー・ワン)は、父と秦熠の悪だくみを立ち聞きしてしまいます。彼女は涙ながらにもう悪事はやめてと父に懇願しますが、劉儀清は聞く耳を持ちません。それどころか、韓慕之(カン・ボシ)との結婚を許さないと激怒します。絶望した劉婉(リュー・ワン)は、父に深々と一礼し、決別を選んで家を出ていくのでした。

第34話の感想

今回はあまりにも辛い回でしたね…。

これまで敵か味方か分からなかった斉雁錦ですが、最期に見せた兄としての愛情には涙が止まりませんでした。

自分の命を捨てて弟を守り、秦熠を罵倒して散っていく姿は、まさに壮絶。

それに引き換え、秦熠の残虐さは底なしです。幼少期からあんなに冷酷だったとは驚きですよね。

劉婉(リュー・ワン)ちゃんが家を出た決断も応援したいです。次回、二人がどう反撃に出るのか見守りましょう。

つづく