劉三娘(リウ・サンニャン)殺害事件の再審が始まります。容疑者の徐鑾は無実を訴えますが、被害者の夫・林雄(リン・シオン)には奇妙な点が。羅疏たちの捜査で、夫が隠し続けてきた衝撃のプライベートな秘密が明らかになります。さらに、夜な夜な子供の元へ現れる幽霊の噂が。死んだはずの人物が関わっているのでしょうか?事件は予想外の展開を迎えます。
「錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実」あらすじネタバレ4話
再審開始と徐鑾の嘘
羅疏(らそ)と斉夢麟(ジャイ・ズールー)の地道な聞き込みにより、事件は新たな局面を迎えます。
二人は被害者の夫である林雄(リン・シオン)に罪を着せたのではないかと疑っていました。
彼らの報告を受けた県令の韓慕之(カン・ボシ)は、再審理を決意します。
部下の陳梅卿(チェン・メイチン)は前任者の顔を潰すことになると猛反対しますが、韓慕之(カン・ボシ)の正義感は揺らぎません。
再審の場には多くの野次馬が集まりました。
徐鑾は自分は無実だと叫び続けます。
当初、彼は劉三娘(リウ・サンニャン)に誘惑されたと証言していましたが、韓慕之(カン・ボシ)に厳しく追及されると、ついに本当のことを話し始めました。
実は、劉三娘が一人でいることを知り、夜這いをかけたのは徐鑾の方だったのです。
しかし、彼女に激しく抵抗されて追い出されたと主張。
手を出そうとはしたが、殺してはいないと必死に訴えます。
夫・林雄の不可解な態度
徐鑾は、友人の林雄に助けを求めます。
俺はお前の秘密をずっと守ってきたじゃないか!と叫ぶ徐鑾。
しかし、証言台に立った林雄は冷ややかな態度を崩しません。
林雄は徐鑾との関係を認めつつも、事件については知らないの一点張り。
韓慕之は、林雄の態度に違和感を覚えます。
妻を殺されたはずなのに、彼には悲しみの色が全く見えないのです。
羅疏もまた、林雄の様子を怪しんでいました。
事件直後も彼は驚くばかりで、涙一つ流していなかったからです。
さらに、徐鑾と妻の不義の噂を聞いても、怒るどころか嫌悪感を浮かべるだけでした。
明かされた衝撃の秘密
捜査が行き詰まる中、韓慕之は徐鑾をさらに厳しく尋問します。
追い詰められた徐鑾は、ついに林雄が隠していた秘密を暴露しました。
なんと、林雄は子供を作れない体だったのです。
世間体を気にした彼は、すでに妊娠していた劉三娘を承知の上で妻に迎え入れていました。
つまり、二人は仮面夫婦だったのです。
林雄も観念して事実を認めました。
彼にとって妻の不貞は怒る理由にならず、殺害の動機にはなりません。
徐鑾と林雄、どちらの証言も筋が通ってしまい、捜査は振り出しに戻ってしまいました。
夜に現れる幽霊の正体
そんな中、林雄の子供・鎖児(さじ)を預かっている老婆の家で騒ぎが起きます。
夜な夜な、髪の長い幽霊が現れて子供を覗いているというのです。
老婆は、死んだ劉三娘が化けて出たのだと怯えていました。
現場を調べた羅疏と斉夢麟(ジャイ・ズールー)は、塀に残された痕跡を発見します。
そこには鉄の爪を使った跡と、片足を引きずったような足跡がありました。
羅疏の脳裏に、ある人物が浮かびます。
それは、崖から落ちて死んだと思われていた李逢春(リ・フォンチュン)でした。
罠と逮捕
羅疏たちは犯人を誘き出すための罠を仕掛けます。
派手に悪魔払いの儀式を行い、幽霊が怖いから子供を連れて引っ越すという噂を流させたのです。
その夜、林雄の家に再び幽霊が現れました。
子供を連れ去ろうとしたその時、待ち構えていた韓慕之たちが包囲します。
さらに、羅疏が死んだ劉三娘のふりをして現れると、犯人は動揺して正体を現しました。
捕らえられたのは、やはり李逢春でした。
死んだはずの男が生きていたこと、そして彼こそがこの悲劇の鍵を握る人物だったのです。
第4話の感想
徐鑾がただのスケベなクズ男だったことには呆れましたが、まさか林雄に不能という秘密があったとは驚きです。当時の男性としては致命的な悩みだったでしょうね。それにしても、子供への愛情が希薄な林雄の冷徹さが怖かったです。ラストで羅疏が幽霊のふりをして犯人を追い詰めるシーンは痛快でした!足跡から死んだはずの男にたどり着く推理力、さすがです。
つづく

