ついに姿を現した真犯人・李逢春(リ・フォンチュン)。彼が語る動機は、妻への裏切られた想いだった。しかし、そこには夫婦を守ろうとしたある男の悲しい嘘が隠されていた……。事件解決後、羅疏の同居人・金描翠(ジン・ミャオツイ)にも危機が迫る。彼女を守ろうとする羅疏だが、金描翠が下した決断とは?涙の真相解明と、新たな別れが描かれる第5話。

「錦嚢風月譚(きんのうふうげつたん) 清光が照らす真実」あらすじネタバレ5話

人質事件と衝撃の事実

韓慕之(カン・ボシ)は林雄(リン・シオン)の家で張り込みを行い、ついに真犯人である李逢春(リ・フォンチュン)を追い詰めました。しかし、李逢春もただでは捕まりません。なんと斉夢麟(ジャイ・ズールー)を人質にとって抵抗したのです。

斉夢麟(ジャイ・ズールー)はもうパニック状態で、父親の総督の名を出して脅しますが、逆効果。李逢春は赤ん坊の鎖児(スオアル)を渡せと要求します。

ここで羅疏(ルオ・シュー)が機転を利かせました。彼女は鎖児を抱いて李逢春の前に歩み寄ります。李逢春は斉夢麟を解放し、今度は羅疏を人質にして、赤ん坊を殺そうとしました。

よく顔を見て羅疏の言葉に、李逢春が赤ん坊の顔を覗き込むと……そこには自分に瓜二つの顔が。そう、鎖児は林雄の子ではなく、李逢春の実の息子だったのです。自分の血を分けた子だと悟った彼は、泣き崩れて刀を捨て、その場で捕らえられました。

あまりにも悲しいすれ違い

取り調べで語られた真実は、あまりにも悲劇的でした。李逢春は崖から落ちて死んだと思われていましたが、奇跡的に生還。這うようにして家に帰ると、愛する妻・劉三娘(リウ・サンニャン)はすでに林雄と再婚していました。

さらに街の噂で劉三娘は不貞を働いて林雄と通じていた鎖児は林雄の子だと聞き、怒り狂って犯行に及んだのです。

しかし、真相は違いました。林雄は子供の頃の怪我が原因で、子供を作れない体だったのです。夫の死後、妊娠していた劉三娘は絶望して後を追おうとしていました。

それを見かねた林雄が、お腹の子を自分の子として育てると提案し、彼女を救うために結婚したのです。世間体を守るためについた不義密通の子だという嘘が、巡り巡って愛する妻を殺す動機になってしまったなんて……。真実を知った李逢春は、後悔のあまり泣き崩れるしかありませんでした。

金描翠(ジン・ミャオツイ)の決断と別れ

事件は解決しましたが、県衙(役所)では新たなトラブルが発生していました。羅疏と一緒に住んでいた金描翠(ジン・ミャオツイ)といざこざを起こし、さらにかつての雇い主である玉(ユー)ママが連れ戻しにやってきたのです。

韓慕之(カン・ボシ)がお金を出して助けようとしますが、金描翠の心は折れていました。これ以上、惨めな思いをして白い目で見られるのは耐えられない。彼女は羅疏の説得を振り切り、自ら玉ママと共に鳴珂坊(めいかぼう)へ戻る道を選びます。

その様子を見ていた斉夢麟。彼は金描翠を羅疏の恋人だと勘違いし、金がないから女に逃げられたんだなと同情してお金を差し出します。羅疏はそんな彼を冷ややかな目で見つめ、呆れて立ち去るのでした。

第5話の感想

今回の事件、あまりにも救いがなくて胸が苦しくなりました。林雄さんの優しい嘘が、最悪の結果を招いてしまうなんて……。誰も悪くないのに、ボタンの掛け違いで起きた悲劇には涙が止まりません。

一方で、斉夢麟の勘違いっぷりには笑わせてもらいました!シリアスな展開のあとに、彼の能天気なキャラが来るとホッとしますね。羅疏との凸凹コンビ感も増してきて、今後の関係性が楽しみです。

つづく