ついに林池(りんち)の生き別れた妹の手がかりが見つかります!陌軽塵(はくけいじん)の協力もあり、感動の再会を果たす姉妹。しかし、その裏では宿敵・姫定岳(きていがく)による恐ろしい計画が動いていました。妹の正体とは?そして陌軽塵(はくけいじん)が抱く違和感の正体は?幸せな時間の裏で、不穏な空気が漂い始める第10話です。

「初恋ロマンス」あらすじネタバレ10話

陌軽塵(はくけいじん)の優しさと大理寺への潜入

翌朝早く、陌軽塵(はくけいじん)を叩き起こし、護身術の稽古を始めました。林池(りんち)と出会っていれば、いじめられることも、妹が迷子になることもなかったのにと少し悔やみます。

そんな中、兄弟子の杜若(とじゃく)から妹の手がかりは大理寺(だいりじ)にあるかもしれないという情報が入りました。普段は権力者との関わりを避けている陌軽塵ですが、林池(りんち)のために一肌脱ぐことを決意します。彼は皇帝のもとへ行き、友人の人探しのために大理寺の記録を閲覧したいと願い出ました。世俗に関心のなかった陌軽塵が、他人のために必死になる姿に皇帝も驚き、特例として許可を出します。

その夜、林池は夜行服に身を包み、こっそり大理寺へ忍び込みました。実は陌軽塵も同じ場所にいたのですが、林池は気づきません。やがて杜若が現れ、捕まることを心配して林池を連れ帰ります。

一方、陌軽塵は古い記録の中に、ある重要な手がかりを見つけました。それは、かつて青葉県で彼を診察していた神医に関する事件の記録。一家が惨殺されたにもかかわらず、真相が曖昧なまま処理されていたのです。陌軽塵は皇后を訪ね、幼い頃の自分の記憶や、制御できなかった内力について尋ねますが、皇后は余計なことを言うなと口を閉ざしてしまいました。

仕組まれた再会と復讐の罠

悪役である姫定岳(きていがく)は、陌軽塵と林池が大理寺を探っていたことを知ります。彼は配下の凌燕(りょうえん)を呼び出し、衝撃の事実を告げました。お前の探している姉は、林池だと。

しかし、ただの再会ではありません。姫定岳(きていがく)は林池は、お前の家族を殺した仇(かたき)と一緒にいると嘘を吹き込みます。ショックを受ける凌燕(りょうえん)に対し、彼はある残酷な命令を下しました。林池に妹だと信じ込ませろ。そして姉を利用して復讐を果たすのだ

涙の再会、そして姉妹の絆

杜若からの知らせで、林池はついに妹の居場所を知ります。陌軽塵と共に郊外へ向かうと、そこには凌燕(りょうえん)の姿がありました。しかし、これはすべて姫定岳(きていがく)の筋書き通りです。

凌燕は計画通り、すぐには姉だと認めようとしません。林池は必死に幼い頃の思い出を語りかけます。あなたには胎児のようなアザがあるはずその言葉に、凌燕の心も揺れ動きました。任務とはいえ、実の姉を目の前にして感情を抑えきれず、一度は背を向けて涙を流します。

どうしても諦めきれない林池は、陌軽塵たちが止めるのも聞かず、再び凌燕のもとへ。二人きりで昔話をするうちに、ついに凌燕は腕のアザを見せました。お姉ちゃん!二人は抱き合い、長い年月を経てようやく姉妹としての名乗りを上げたのです。

無墨山荘での同居と深まる疑惑

林池は凌燕を連れて無墨山荘へ戻りました。積もる話があるからと、林池は自分の荷物をまとめて凌燕の部屋へ移ってしまいます。これには陌軽塵も面白くありません。露骨に不機嫌になる姿が少し可愛らしいですね。

凌燕は両親の遺品である絵画を陌軽塵に見せます。陌軽塵はその絵が見事な名品であることに気づき、彼女の家柄がただならぬものだったと推測しました。しかし、同時に凌燕に対して違和感を抱き始めます。

その後、凌燕はこっそり山荘を抜け出し、姫定岳に報告へ行きました。姫定岳は林池と陌軽塵の仲を引き裂けとさらに指示を出します。

山荘に戻った凌燕の靴に泥がついているのを、陌軽塵は見逃しませんでした。どこへ行っていた?と問い詰める陌軽塵。凌燕は風鈴を買いに行っていたと誤魔化しますが、林池は妹を疑うなんてひどい!と陌軽塵を責めてしまいます。

陌軽塵は杜若と話し合い、彼女は本物の妹かもしれないが、別の目的があるはずだと確信。真相を探るため、杜若に姫定岳の屋敷(靖王府)を探らせることにしました。

第10話の感想

やっと妹が見つかったのに、まさか敵のスパイとして送り込まれてくるとは……!林池が純粋に喜んでいる分、裏で進行している復讐劇が切なすぎます。それにしても、陌軽塵の観察眼はさすがですね。靴についた泥だけで外出を見抜くなんて、名探偵並みです。林池への愛ゆえの嫉妬と、冷静な疑いの眼差し。このギャップにドキドキさせられつつ、今後の姉妹関係がどうなるのか心配でなりません。

つづく