ついに生き別れの妹・凌燕(りょうえん)。喜びも束の間、妹は陌軽塵(はくけいじん)に対して異常なほどの敵意を向ける。そこには、10年前に起きた両親の死にまつわる衝撃的な記憶が関係していた。愛する人と最愛の妹、林池(りんち)はどちらを信じるべきなのか? 過去の因縁が明らかになる、緊迫の第11話。
「初恋ロマンス」あらすじネタバレ11話
疑惑の妹と、陌軽塵(はくけいじん)の直感
林池(りんち)は、妹だと思われる凌燕(りょうえん)を連れて、師匠である庄塵(しょうじん)のもとを訪れます。庄塵は最初、凌燕(りょうえん)の雰囲気に違和感を覚えました。林池(りんち)の妹にしては、どこか違う感じがしたのです。
しかし、よく観察してみると確かに面影があります。庄塵は間違いなく妹の凌燕(りょうえん)だろうと太鼓判を押しました。これには林池(りんち)も大喜びです。
一方で、陌軽塵(はくけいじん)の反応は違いました。彼は庄塵からの報告を受けつつも、疑念を抱きます。初対面のはずなのに、なぜ凌燕はすぐに庄塵だとわかったのか?鋭い陌軽塵(はくけいじん)は、彼女の行動に不自然さを感じていたのです。
仕掛けられた罠
林池は、陌軽塵が妹を疑うことに心を痛めます。そんな彼女に、陌軽塵は静かに語りかけました。彼女は再会してからずっと、僕たちを試しているようだ彼は真実を確かめるため、ある罠を仕掛けることを提案します。
下人を使って凌燕が睿王府(敵対する勢力)に出入りしていたという噂をわざと流したのです。これを聞いた凌燕は焦りました。彼女はすぐに陌軽塵への復讐を決意し、動き出します。
しかし、そこに現れたのは林池でした。観念した凌燕は、ついに胸に秘めていた衝撃の過去を語り始めます。
10年前の惨劇と復讐の炎
凌燕の口から出た言葉は、林池を凍り付かせました。陌軽塵こそが、10年前に私たちの両親を殺した仇だと言うのです。
あの日、凌燕は見ていました。母親の遺体の前で、血のついた刀を持って立っている陌軽塵の姿を。直接刺した瞬間は見ていないものの、状況からして彼が犯人に違いないと信じ込んでいたのです。お姉ちゃん、現実を見て。両親の仇を討って!妹の悲痛な叫びに、林池の心は激しく揺れ動きます。
信じるべきは愛か、血縁か
林池が苦悩していると、何も知らない陌軽塵がやってきました。林池はとっさに嘘をつき、妹との会話を誤魔化します。陌軽塵はそんな彼女を優しく見つめ、僕にはもう隠し事はないと告げました。感覚がないという最大の秘密さえ共有している二人。彼の誠実な態度は、殺人鬼のそれとは程遠いものでした。
翌日、陌軽塵は凌燕に釘を刺します。誰に仕えていようと構わないが、林池を傷つけることだけは許さない彼の行動原理は、いつだって林池を守ることにあるのです。
師匠が語る真実
林池は、本当のことを知るために師匠の庄塵を問い詰めました。両親の死は、本当に事故だったの?観念した庄塵は、重い口を開きます。
林池の両親は名医で、多くの貴族を治療していました。しかしあの日、何者かに殺害されたのです。林池が助かったのは、たまたま庄塵と遊びに出かけていたからでした。そして当時、確かに気性の荒い貴族の少年が治療に来ていたといいます。それが陌軽塵だったのかどうか、師匠にも確証はありませんでした。
背中の傷が示すもの
林池は家に帰り、凌燕と向き合います。凌燕は、姉がまだ陌軽塵と一緒にいることを責め立てました。しかし林池は、陌軽塵の自分への愛は本物だと信じています。そして、黒幕である姫定岳(きていがく)には気をつけるよう妹に忠告しました。
姫定岳(きていがく)のもとへ戻った凌燕は、復讐を急ごうとします。姫定岳(きていがく)は彼女を抱きしめ、今は耐えるよう諭しました。そこで凌燕は、決定的な証拠を思い出します。あの日、犯人の背中には刀で斬られたような傷があった
その話を聞いた林池は、ハッとしました。彼女は陌軽塵の体をよく知っています。彼の背中に、そんな傷跡など一度も見たことがなかったのですから。
第11話の感想
まさかの展開にドキドキが止まりません!妹の凌燕、再会できてよかったと思いきや、完全に姫定岳に操られていますよね。見たままが真実とは限らないというドラマの鉄則を感じます。それにしても、林池の揺れる心が切ないです。愛する人が親の仇かもしれないなんて、残酷すぎます。ただ、最後の背中の傷の情報が救いになりそう!林池だけが知る彼の体、というのが何ともロマンチックで、次回の展開に希望が持てました。
つづく