両親の敵だと疑われたまま、陌軽塵(はくけいじん)にある覚悟を伝えます。真実を追う中で見つけた重要な証人・検視官。しかし、そこには敵の卑劣な罠が仕掛けられていました。絶体絶命の誤解が生じる中、意外な人物が陌軽塵のアリバイを証明します。ついに真犯人が判明しますが、その代償として林池(りんち)は大切な家族との絆を失うことに……。
「初恋ロマンス」あらすじネタバレ13話
雪の日の約束と手渡された剣
陌軽塵(はくけいじん)は、自分の剣を弟の姫定欒(きていらん)に託しました。いつでもこの剣で私の命を奪っていいと林池(りんち)に伝えてほしい、という覚悟の表れです。ちょうど居合わせた裘婉(きゅうえん)が私が預かる!と張り切りますが、姫定欒(きていらん)は心配になります。本当に彼女が兄を殺してしまうのではないかと恐れ、剣を渡すのをためらってしまいました。
一方、杜若(とじゃく)に冷静になるよう諭します。林池(りんち)の背中にあるような傷を負わせる能力はなかったはずです。だからこそ、陌軽塵が罪悪感を抱く必要はないと励ますのでした。
そんな中、窓の外に雪が降り始めます。陌軽塵はすぐに馬を用意させました。林池(りんち)は雪景色を見るのが大好きだからです。湖のほとりで再会した二人。愛し合っているのに一緒になれない辛さが漂います。陌軽塵は真相を突き止める時間をくれと頼み、自らの剣を林池に手渡しました。もし自分が犯人なら、その時は迷わず殺してくれと告げ、彼女を強く抱きしめて去っていきます。
仕組まれた罠と検視官の死
陌軽塵と杜若は、事件の鍵を握る検視官(作中では仵作)のもとへ向かいます。口封じで殺されるのを防ぐため、彼を安全な場所へ移そうとしたのです。真実を話せば家族も守ると説得し、検視官の家へ向かいました。
ところが、家の中では家族全員が惨殺されているという凄惨な光景が。しかし、陌軽塵は違和感を覚えます。家族が死んでいるのに、検視官の表情があまりに落ち着きすぎているのです。
そこへ、タイミング悪く杜若と林池が駆けつけました。すると検視官は、突然陌軽塵の剣を奪い、自ら命を絶ってしまったのです。林池の目には、まるで陌軽塵が口封じのために殺したように映ってしまいました。これは完全に、陌軽塵を犯人に仕立て上げるための罠だったのです。
真犯人の発覚と過去の因縁
林池は怒りに震え、陌軽塵に剣を向けます。絶体絶命のピンチに現れたのは、師匠の庄塵(しょうじん)でした。庄塵は重要な証言をします。あの時、陌軽塵が飲んだ薬には武功を一時的に消す作用があったつまり、事件当時の陌軽塵には人を殺す力などなかったことが証明されたのです。
さらに杜若が、検視官の家族の死も芝居だったと明かします。不審に思った陌軽塵が死体を調べると、なんと死んだふりをしていたのは姫定岳(きていがく)でした。正体を見破られた冷風(れいふう)は陌軽塵に襲いかかります。
激しい乱闘の中、陌軽塵は幼い頃の記憶を取り戻しました。自分の背中に傷を負わせたのは、この冷風(れいふう)だったのです。真犯人が冷風だと知った林池は、怒りのままに剣を突き立て重傷を負わせました。冷風はお前の両親は苦しんで死んだと挑発し、自分を殺させようとしますが、陌軽塵がそれを止めます。法で裁くために、生かしておく必要があったのです。
断ち切られた姉妹の絆
冷風は捕らえられ、林家の殺害犯として処刑が決まりました。しかし、この一件で林池と従姉妹の凌燕(りょうえん)の関係に亀裂が入ります。凌燕(りょうえん)は林池を責め立て、なんと剣で林池の腕を傷つけてしまいました。林池は必死に陌軽塵は無実で、検視官は買収されていたと説明しますが、凌燕(りょうえん)には届きません。
凌燕は自分の髪を一房切り落としました。それは、林池との縁を切るという絶縁の証でした。もう私たちは姉妹ではないそう言い捨てて去っていく凌燕。陌軽塵は傷ついた林池の手当てをしながら、今はそっとしておくしかないと慰めます。
凌燕は姫定岳(きていがく)のもとへ戻り、林池を敵だと報告しました。姫定岳(きていがく)はここぞとばかりに、姉妹の情を利用して陌軽塵を追い詰めるよう凌燕をそそのかします。凌燕は姫定岳を盲信しており、完全に闇落ちしてしまったようです。
一方、姫定欒(きていらん)のもとには彼の師匠が訪ねてきていました。どうやら林池の師匠たちに散々振り回され、女難の相が出ているようで、姫定欒は頭を抱えるのでした。
第13話の感想
検視官が目の前で自害したシーンはうわ、最悪のタイミング!と叫んでしまいました。あそこで林池が誤解したまま長引かなくて本当によかったです。庄塵師匠のナイスアシストに拍手を送りたいですね。
ただ、解決したと思ったら今度は凌燕との絶縁……。髪を切るシーンは見ていて辛かったです。姫定岳のマインドコントロールが深すぎて怖くなります。ラストで姫定欒の師匠の話が出てきて少し和みましたが、姉妹の仲がどうなるのか心配でなりません。
つづく