ついに陌軽塵(はくけいじん)は、二人の感覚と内力が入れ替わるある条件を突き止めます。そんな中、林池(りんち)の妹・凌燕(りょうえん)が陌軽塵を呼び出し、彼に危険なテストを仕掛けます。さらに、二人は皇后から結婚についての呼び出しを受け宮殿へ。林池との結婚を反対する皇后に対し、陌軽塵は二人の秘密を明かすという賭けに出ますが……。

「初恋ロマンス」あらすじネタバレ16話

涙の秘密と入れ替わりの法則

林池(りんち)と感覚や内力が入れ替わってしまったことを少し残念に思っていました。かつて彼の強大な内力を手に入れた時はあんなに喜んでいたのに、今は元に戻せたらいいのにと願うばかりです。

そんなある日、二人が一緒に踊っていると、林池(りんち)がうっかり腰をひねってしまいます。あまりの痛さに林池(りんち)の目から涙がこぼれ落ち、それが偶然にも陌軽塵(はくけいじん)の手に落ちました。その瞬間、陌軽塵(はくけいじん)はハッとします。以前、二人が入れ替わった時も、林池の涙が彼の目に入ったことを思い出したのです。

陌軽塵はとっさに、その涙を自分の目に擦り込んでみました。すると驚くことに、二人の感覚と内力が再び入れ替わったのです!林池には強大な内力が戻り、陌軽塵には感覚が戻りました。これで二人はようやく感覚のある人の涙を、感覚のない人の目に入れることで入れ替わりが起きると突き止めます。

二人はその後も実験を重ねますが、お互いに相手を気遣い、こっそりと結果を隠したりしていました。相手のために自分が犠牲になろうとする、不器用な優しさがそこにはありました。

凌燕(りょうえん)の試練と深まる信頼

一方、裘婉(きゅうえん)は未来の夫・姫定欒(きていらん)のために夫としての心得を書き記していました。わざと姫定欒(きていらん)の目に触れるように置き、彼が自分を大切にしてくれるよう可愛らしく誘導する姿は微笑ましいですね。

そんな中、陌軽塵のもとに凌燕(りょうえん)から手紙が届きます。酒楼へ呼び出された陌軽塵は、出された酒を躊躇なく飲み干しました。毒が入っているとは思わないのかと問う凌燕(りょうえん)に対し、彼は共通の敵である真犯人を捕まえるために、そんなことはしないはずだと断言します。

実はこれ、凌燕による林池を任せられるかというテストだったのです。陌軽塵の揺るぎない愛と誠実さを目の当たりにし、凌燕の態度は軟化しました。陌軽塵は、林池の大好物のお菓子を土産に持ち帰ります。妹が自分に対して敵意を持っていないと知り、林池も安堵の表情を浮かべるのでした。

皇后との対決、そして優しい嘘

平穏も束の間、皇后から結婚の話し合いをすると呼び出しがかかります。宮殿に向かった二人ですが、皇后は陌軽塵だけを部屋に通しました。案の定、皇后は身分の低い林池との結婚に猛反対です。

しかし、陌軽塵は一歩も引きません。彼は皇后に対し、林池と一緒にいると感覚を取り戻せるという秘密を打ち明けます。これを聞いた皇后は喜び、すぐに林池を呼び入れて実験を行いました。確かに陌軽塵に感覚が戻ったことを確認した皇后の脳裏に、恐ろしい考えがよぎります。林池を殺してしまえば、感覚は永遠に定着するのではないか?

その殺気を感じ取った陌軽塵は、機転を利かせました。感覚が戻ると、引き換えに内力(武功)が失われてしまうのです内力がなければ、皇子としての身が危険に晒されます。私たちはお互いの力と感覚を交換し合うしかないのですと説明し、なんとか林池の命を守り抜きました。

痛みさえも分かち合う愛

皇后は結婚を完全には認めませんでしたが、以前より態度は軟化しました。嬉しくなった林池は、屋敷に戻るとお祝いとばかりに暴飲暴食をしてしまいます。その結果、ひどい腹痛に襲われてしまいました。

痛みを消すために陌軽塵と感覚を入れ替えたいと思いつつも、自分勝手な頼みだと躊躇する林池。しかし、陌軽塵は彼女の苦しみにすぐに気づきました。彼は何も言わず、自ら進んで感覚を入れ替えてあげます。林池の痛みを引き受け、優しく微笑む陌軽塵。二人の絆は、こうした日常の中でより一層深まっていくのでした。

第16話の感想

ついに感覚入れ替わりのトリガーが涙だと判明しましたね!それにしても、皇后の林池を消せばいいという発想が怖すぎます。そんなピンチを内力がなくなるという嘘で切り抜けた陌軽塵、本当に頭が切れますね。ラストシーン、食べ過ぎてお腹が痛い林池のために、その痛みを引き受ける陌軽塵がスパダリすぎて感動しました。痛みさえも愛おしいと思える二人の関係、本当に素敵です。

つづく